奇数月末は『バスマガジン』誌の感想めいたものを書いてきましたが、昨年から季刊誌となってしまったので7月末の刊行はありません。とはいえ、拙ブログの月末は何かしらの感想めいたものを書いておきたい。ということで、小生がのちのち調べるかもしれない『バスマガジン』事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新しているメモ帳代わり。いまさらですが6月下旬に刊行した『バスマガジン 129号』の感想めいたものを更新です。
まずは、前号の予告をチェック。128号の予告では、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [阪急バス]」、「発表・試乗から2年!!ついに営業運行を開始した[いすゞエルガEV] その仕事っぷりを見に行く!!」、「大阪・関西万博の周辺を走るバスたちの活躍っぷりを見てきた!!」、「あのトルコからやってきた超小型バス[e-JEST]の1扉量産型に試乗!!」、「バスの床考察。ステップってそんなに“悪”ですか?今も全国でワンステ、ツーステ車の大活躍中!!」、このほか、バス情報・企画満載!!となっていました。
今号掲載の事業者潜入レポートは阪急バスでなく会津乗合自動車でした。拙ブログでは事業者潜入レポートの予告違いは重大インシデントと勝手に認定しているので、きちんとメモしておきます。ちなみに前回の事業者潜入レポート予告詐欺は2024年1月刊行123号で立川バスの予告に対して山梨交通が掲載された事象でした。なお、今号で予告通り掲載されたのは「いすゞエルガEV」記事くらいでした。
予告詐欺は当たり前すぎて知らん顔というバスマガジンですが、今回は目次の下に「今号のバス会社潜入レポートは[阪急バス]としていましたが、諸般の事情により変更となりました。 」というおことわりがあります。編集後記でも事業者潜入レポート掲載事業者の変更をお詫びするとともに、「阪急バスは大阪関西万博でご多忙とのこと 」と変更した理由を明らかにしています。ご多忙なら仕方ありませんし、「大阪・関西万博の周辺を走るバスたちの活躍っぷりを見てきた!!」記事が無いのも理解できます。ただ、床考察記事が無いのは何故なんでしょうかね。
バス会社潜入レポートは初登場の「会津乗合自動車」。執筆はもちろんBJエディターズの加藤氏が担当しています。「会津乗合自動車」はBJハンドブックシリーズで未刊行の事業者なので、今回の潜入レポートは完全新作です。会津乗合自動車は戦時統合で誕生した事業者で、長く会津地方を代表するバスとタクシーを中心とした事業者でした。バブル経済崩壊後は会津地方の衰退もあり経営は悪化、2010年に企業再生支援機構の支援を受け2013年に現在のみちのりHD傘下の事業者として今に至ります。このあたりの詳しい経緯をまとめた歴史編は勉強になりました。ただ歴史編の掲載写真に会津乗合自動車とあまり関係の無いものが多いことは少々気になりました。
記事は2025年4月30日現在の在籍車両をもとに編集しており、沿線風景と車両紹介をカラー頁、白黒頁に営業所の外観写真と歴史編をまとめたおなじみの構成となっています。
残念だったのは車両紹介のカラー写真は全型式網羅ではなく、しかも型式で1枚だけだったこと。移籍車などで複数のバリエーションがある型式でも、掲載しているのは1枚だけというのは正直物足りません。また磐梯東都バス引継車は1枚も写真が無いのはいかがなものかと。阪急バスの予定から急遽変更となったせいで取材日程がとれなかったからなのか、ページ数の関係からなのか分かりませんが、もう少しなんとかしてほしかったです。
会津200か445.QTG-RU1ASCA(16年車)。2025年1月記録。
久しく会津若松など会津バス運行エリアに足を踏み入れていない小生、手持ち画像はバスタ新宿付近で記録した高速車を1枚並べて失礼します。
折戸仕様でJピラーを装備した日野セレガ移籍車。残念ながら本誌で紹介が無かった型式なので、前事業者の断定は出来ませんでした。
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は「コミュニティバスに新たな試練のとき」と題し、近年首都圏で見られる運転士不足が原因のコミュニティバスから運行事業者撤退の動きを紹介するとともに、一部の旧態依然としたコミュニティバスには運行のあり方など再考を求めた社会派記事です。
「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第18回東京都交通局。この連載では恒例となった「1年ぶりの元都営バスの車両 」特集です。ちなみにこれまで元都営バスを取り上げたのは108号の第5回、113号の第8回、119号の第12回、125号の第16回、今回で通算5度目の掲載となります。
今回は2024年4月~2025年5月の間に再登録された元都営バスの状況をまとめています。「前年度はいすゞ・日野一般車の除籍が少なく、それらは公営企業が優先して獲得した 」ことから「新規再登録数は前年より少なく 」なりました。全体的に少なかったため「従来移籍例が非常に少なかった日野ハイブリッドも各地で再就職しているのが 」目立つことになりました。
旭川200い7.PKG-KV234L2(07年度車)。2025年6月記録(再掲)。
今号「都営バスの再登録一覧」掲載車両の手持ち画像から再掲ですが2台ほど。まずは道北バスに2024年度は5台移籍したR代KV。画像は「
中古車販売の全面広告車で、店名にちなんだ“7”の希望ナンバー 」となった車両です。
下関230あ5308.PKG-KV234L2(07年度車)。2025年4月記録(再掲)。
サンデン交通に2024年度登場したPKG規制車の日野KVノンステップ車は、「前年度の在庫となっていた 」車両とのこと。
次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [西武バスグループ]」、「電気バスって実際のとこ、どうですか?航続距離、充電時間、メンテナンス、運転フィールなど諸々、現場でぶっちゃけインタビュー!!」、「ボチボチ、ラストスパートの大阪関西万博。いろいろと話題を作ったバスたちの活躍っぷりはどうだった?」、「そういや最近見なくなったアレ、どうなった?「ハイブリッドバスが減っている伝説」を検証」、「編集長司令リターンズ!!ついに古川レポーターがプロのバスドライバーとして営業路線運行デビュー!!」、このほか、バス情報・企画満載!!となっています。
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しました。