バスに関する書籍を購入したら感想めいたものをブログに書いておくシリーズ。
今回は2026年1月に刊行された『BJハンドブックシリーズX120 仙台市交通局 青森市交通部 八戸市交通部』です。
仙台230あ2411.2RG-LV290N4(25年車)。2026年1月記録。
青森200か1390.2TG-KV290N3(22年車)。2025年9月記録。
八戸230あ2009.2KG-KR290J4(20年車)。2025年9月記録。
東北地方で公営企業体の市営バスを運行する3事業者を取り上げた本作。表紙の写真は仙台市交通局の車両、バスの塗装を模したイラストは青森市交通部・八戸市交通部を左右に分割した装丁です。3事業者を取り上げた場合、このようにデザインすることが分かりました。
BJハンドブックシリーズで取り上げられるのは3事業者とも初めてですが、仙台市交通局だけは執筆をBJエディターズが担当している『バスマガジン』誌「事業者潜入レポート」の2023年122号で取り上げています。このため仙台市交通局の現有車両紹介写真は既にバスマガジンで掲載されているものも含まれています。
さて、本作の掲載事業者はタイトルの通り「仙台市交通局」・「青森市交通部」・「八戸市交通部」の3事業者だけで、2025年9月30日現在の在籍車両をもとに編集しています。構成はBJハンドブックシリーズの安定&おなじみとなった、車両編・歴史編・紀行編の3部構成です。車両編・歴史編は事業者毎に分けているのは当然のこと、紀行編も仙台市交通局を乗り歩きレポート、終点の風景を青森市交通部と八戸市交通部から選定しています。
車両編は「現有車両のアルバム」・「現有車両一覧表」・「現有車両車種別解説」を掲載。
仙台市交通局は毎年まとまった台数の新車を導入していますが、公営バス事業者からの移籍車も少ないながら並行して導入しています。古参格となるのが国内ディーゼル4社から1996~2000年に導入したKC規制車ですが、そのほとんどは保留車となっているので運行に入ることは少ないようです。保留車というのは仙台市交通局の特徴的な車両扱いで、「営業用として運輸局に登録しているものの、事業用として公表してはおらず、年度末までに廃車予定の車両 」となります。
青森市交通部は2000年代の車両代替を移籍車メインで行い、コスト削減による経営再建を進めました。2010年代以降はコンスタントにノンステップの新車をまとまった台数導入し車両代替を進め、並行して東京都交通局からの移籍車も導入しています。最古参車は1台だけ残る1998年に導入した富士7Eボディ架装のいすゞLVツーステップ車ですが、掲載写真を見ると行先表示機は取り外されており廃車直前という感じです。古参格といえるのが数台残る生え抜きのKL規制車で、次いで東京都交通局から移籍したPJ規制車となります。
八戸市交通部は路線車を1972年から長らく、いすゞ車のみ採用していました。2000年代は車両代替を移籍車導入メインで行っていましたが、2010年代からまとまった台数の新車導入を再開しました。2015年からは東京都交通局移籍車の導入も並行して行うようになり、在籍車全てが交通バリアフリー法適合の低床車となりました。新車の導入は2022年以降お休みしていますが、東京都交通局からの移籍車導入は継続しています。古参車は東京都交通局から移籍したKL規制車の2003年式いすゞLVです。生え抜きの古参車は2007年導入車ですので、東京都交通局移籍車で東京都交通局移籍車を代替するサイクルがしばらく続くことになりそうです。
歴史編は、仙台市交通局が9ページ・青森市交通部と八戸市交通部はどちらも4ページという分量です。3事業者とも市営バスの成立~最盛期~経営再建への流れ、近年の取り組みや競合事業者との協業への動きなど、若干駆け足気味なところはありますがコンパクトにまとめています。
紀行編のルポは「仙台市営バスを乗り継いで 広瀬川をさかのぼる」。今回は仙台から観光周遊バス「るーぷる仙台」や路線バスを乗り継いで作並温泉へ行く仙台市営バスに絞った一日乗り歩きルポです。さすがに仙台・青森・八戸の市営バス全ての乗り継ぎ旅にはしませんでした。
「終点の構図」は八戸市交通部の「八戸学院大学」と、青森市交通部の「後潟」の2箇所を掲載。「後潟」終点は集落の外れに位置するとのことですが、撮影時期&時間の関係でより荒涼とした場所に見えます。
感想めいたものはこのくらいにして、ここからは小生手持ちの「仙台市交通局」、「青森市交通部」、「八戸市交通部」の画像を並べていきます。
なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の「現有車両一覧表」を参照しました。