6月に帯広へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め「帯広で見たバス2025」シリーズ。今回は北海道拓殖バス編その1として、1台だけ記録出来た自社発注の一般乗合車のほか、都市間長距離バスや帯広空港連絡バスの運用に入っていたハイデッカー車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「北海道拓殖バス在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル207号』(2024),ぽると出版 を参照しました。
帯広230あ60.2TG-LV290Q3(21年車)。
北海道拓殖バスは、1961年に北海道拓殖鉄道からバス部門が独立し誕生した事業者で、帯広市内から北部の音更・新得・鹿追・上士幌などへ路線網を展開しています。
2021年に北海道拓殖バスの創立60周年を記念し、1980年代まで採用していた塗装デザインを復刻した、いすゞLVのQ尺を1台導入しました。ナンバープレートは希望番号で60を取得しています。運転席側の側面窓は中央固定窓のメーカー標準仕様となっています。
帯広200か301.QTG-RU1ASCJ(17年車)。
都市間長距離バスは帯広と札幌を結ぶ「ポテトライナー」、帯広と旭川を結ぶ「ノースライナー」の共同運行事業者となっています。都市間長距離バスは基本的に3列シート車で運行しており、画像のいすゞガーラは当然3列シート車です。運転席側中央部にトイレを装備している関係で、扉側のトランクは変則的な造りとなっています。また、一部の側面窓が下部開閉のT字仕様となっているのも特徴です。
帯広200か260.QTG-MS96VP(15年車)。
北海道拓殖バスが運行する帯広空港連絡バスは、道の駅おとふけから帯広市内主要ホテルを経由し帯広空港を結んでいます。十勝バスも空港連絡バスを運行していますが、共同運行ではないので帯広駅周辺以降の経路が両社で異なります。十勝バスの空港連絡バスが往復とも帯広駅バスターミナルを発着するのに対し、北海道拓殖バスの空港連絡バスは帯広駅バスターミナルに入るのは空港発の降車のみで、空港行はバスターミナル至近のアパホテル帯広駅前とコンフォートホテル帯広前に停留所を設置しています。
帯広空港連絡バスも3列シート車で運行しており、画像の三菱ふそうエアロエースは韓国清州空港と帯広空港を結ぶ直行便をPRした全面ラッピング車となっています。この車両は一部の側面窓が上部開閉の逆T字仕様となっています。

帯広200か372.LKG-RU1ESBA(11年車)。
基本的に3列シート車で運行する帯広空港連絡バスですが、多くの乗客が見込まれる接続便には4列シート車の運用も行われています。画像の日野セレガは4列シートの貸切車ですが、降車ボタンを装備しているので空港連絡バスの運用にも入っています。
帯広200か404.2PG-RU1ASDJ(23年車)。
最後に帯広で記録した画像ではありませんが、帯広と旭川を結ぶ「ノースライナー」専用車となってる2023年に導入したいすゞガーラ。3列シート車で、側面固定窓仕様となっています。