6月に帯広へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め「帯広で見たバス2025」シリーズ。今回の北海道拓殖バス編その2では、一般乗合車の主力といえる関東バス移籍車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「北海道拓殖バス在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル207号』(2024),ぽると出版 を参照しました。
帯広200か287.KK-HR1JKEE(02年車)。
北海道拓殖バスの乗合車は移籍車メインで、そのほとんどが東京の関東バスからの移籍車となっています。型式を参照したバスラマインターナショナル207号の事業者訪問記事によれば、関東バスとは「友好的に車両の譲渡が続いており 」、その関係の良さもあってか「関東バスからの移籍車は社号をそのまま表記 」しています。
まずは、旧塗装といえる前・後面白色デザインの日野HR9mサイズノンステップ車。北海道拓殖バスの乗合車では古参格の1台で、ボディに関東バス時代の社番D707の表記があります。
帯広200か290.KL-MP37JK(04年車)。
関東バスから大型ノンステップ移籍車を導入した際に、前・後面と中扉を赤色にしたデザインに変更しました。側面窓上は関東バスの低床バス塗装をオマージュ(塗り替えていないのかもしれません)した「TAKUSYOKU BUS」のアルファベット表記がポイントです。画像はKL規制車の三菱ふそうMPノンステップ車で、関東バスでは2100番台だった車両のうちの1台です。
帯広200か322.KL-HR1JNEE(04年車)。
関東バスからは日野HR10.5mサイズも複数台移籍しています。ヘッドライトのベゼルとウィンカー間を黒色にしているのでキレ長に見えます。

帯広200か330.KL-HR1JNEE(04年車)。
同じく日野HR10.5mサイズで、ラッピング広告無しの車両。
このあたりの車両までボディ側面裾部に黒色帯が入ったデザインを採用していたようです。

帯広200か350.PJ-MP37JK(05年車)。
PJ規制車となったMPノンステップ車ですが、初度登録の時期が灯火規制前なのでマニアなどからは先行PJ車と言われるグループです。後面ウィンカーが後面窓下とバンパーの上の2ケ所に装備していることや側面に反射板が無いので見た目はKL規制車と同じです。

帯広200か355.PJ-MP37JK(05年車)。
こちらもPJ規制車の三菱ふそうMPノンステップ車。側面裾部の黒色帯が無くなり、赤色の塗りわけ位置が上になりました。
帯広200か357.PJ-MP37JK(05年車)。
後面側はこんな感じ。赤色部の塗りわけ位置が上になったことで、側面の社名表示が白色のロゴタイプになりました。
帯広200か375.PKG-RA274KAN(06年車)。
帯広200か376.PKG-RA274KAN(06年車)。2025年6月記録。
関東バスからは日産ディーゼル車も移籍しています。画像の2台が在籍するRAノンステップ車。バスラマインターナショナル207号の事業者訪問記事によれば、「主に帯広ー然別湖間のダイヤを担当 」しているとのこと。

帯広200か395.PJ-MP37JK(06年車)。
灯火規制に適合したPJ規制の三菱ふそうMPノンステップ車も北海道拓殖バスに移籍しています。
帯広200か396.PJ-MP37JK(06年車)。
後面側はこんな感じ。ウィンカーはバンパー上の1ヶ所だけです。

帯広200か409.PJ-MP37JK(05年車)。
こちらは灯火規制前のPJ規制なMPノンステップ車。関東バスで社番2100番台だった三菱ふそうMPノンステップ車は北海道拓殖バスにまとまった台数移籍しています。
帯広200か423.PJ-KV234L1(06年車)。
日野KVノンステップ移籍車は2024年にオープンした「拓鐡キノコタン」をPRするラッピング広告車となっています。「拓鐡キノコタン」とは、拓殖バス新得営業所に開設した原木シイタケの栽培施設で、キノコ狩り・販売のほか、拓殖鉄道の足跡をたどる資料の展示も行っているようです。
帯広200か432.
こちらは型式を参照したバスラマインターナショナル207号刊行後に登場した車両になります。関東バスが深夜中距離バス向けに導入したUA長尺ワンステップ車です。シートは2人掛けのハイバックシートを装備しているので、北海道拓殖バスの長距離路線にはもってこいの仕様といえます。後面側は関東バス時代の塗装をあえて残しているのが特徴です。