7月に記録したバス画像のよせ集め「那覇市内で見たバス2025」シリーズ。
今回の沖縄バス編その3では、記録出来たハイデッカー車と、乗合移籍車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「沖縄本島4事業者 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル 150号』(2015),ぽると出版 を参照しました。
沖縄200か287.KL-MS86MM(03年車)。
まずは、今回沖縄バスのハイデッカーで唯一記録出来た、いわゆるニューエアロバスボディのMS86短尺車。大型ハイデッカーの市販モデルは12mサイズだけとなった現在ですが、KL規制車あたりまで各メーカー短尺車や背の低いスタンダードデッカーもラインナップしていました。
沖縄バスは大型貸切車を道路事情から1990年代初め頃まで短尺車中心に導入していました。道路整備が進み12mサイズの車両が導入のメインとなってからも、短尺車が必要な場面が少なからずあったようで、2003年に5台導入しました。画像は2003年に5台導入したうちの1台で、「乗合」登録の定期観光バス専用車となっていました。
<移籍車>

沖縄200か1130.
730車代替のため1990年代から移籍車導入を行ってきた沖縄バス。近年のコンスタントな新車導入により、いまは経年移籍車の代替が続いています。
今回画像を記録出来た移籍車は、神奈川中央交通からKL規制車のMPワンステップ車だけでした。沖縄バスは神奈川中央交通の特徴的な仕様といえる前面運賃支払窓と側面の出入口表示窓を黒色に塗りつぶしています。沖縄バスは前乗り運賃あと払い・中扉は「しめきり」と往年の神奈川中央交通と同じ乗降方法ですから、そのまま活用しても良さそうなんですが。一方車内はカーテンを装備したくらいで、神奈川中央交通時代の名残をあちらこちらに見ることが出来ます。

沖縄200か1289.
交通バリアフリー法に対応した自社発注の低床車の塗装は青色系のカタログカラーデザインを
採用しましたが、移籍車は低床車でも従来の沖縄バス塗装デザインを継続採用しています。


沖縄200か1293.
コンスタントな新車導入と減便により、昼間の那覇市内を発着する路線は見たところ自社発注の低床車による運用が中心。神奈川中央交通からのMPワンステップ移籍車は比較的運行本数の多い糸満や南城市方面の路線に1~2台が運用に入っているという感じでした。