旭川市内で見たバス2025(最終回)

今年5月に旭川市内で記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス2022」シリーズ。長々と続けてきたシリーズもようやく最終回です。
最終回では、道北バス、旭川電気軌道、ふらのバス、北海道中央バスを除く事業者の記録出来た車両画像を並べていきます。
<ジェイ・アール北海道バス>

社番:647-1955.LKG-RU1ESBA(11年車)※1。
「高速あさひかわ号」の共同運行事業者に名を連ねるジェイ・アール北海道バスから、日野セレガ。後部トイレ付きの4列車で運行しています。


社番:641-1954.LKG-RU1ESBJ(11年車)※1。
こちらは、いすゞガーラ。
ジェイ・アール北海道バスの高速車は2023年からJRバス共通デザインともいえる白地に青色のハイウェイバスカラーの採用を開始しました。すでに「高速あさひかわ号」の運用車両にも登場しているようですが、残念ながら今回見ることは出来ませんでした。

旭川市内で見たバス2025(ふらのバス編)

6月に旭川へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス2025」シリーズ。今回は記録出来た「ふらのバス」の画像を並べていきます。

なお、型式・年式は「バス会社潜入レポート 旭川電気軌道/ふらのバス 保有車両一覧表」『バスマガジン125号』(2024),講談社ビーシー/講談社 を参照しました。


旭川230あ2011.LKG-RU1ESBA(11年車)。
ふらのバスは旭川電気軌道が富良野地区で営業していたバス事業を引き継いだ事業者です。旭川電気軌道と富良野市が出資しており、いわゆる第3セクター企業となります。旭川駅前では、旭川と富良野を結ぶ「快速ラベンダー号」運用車両を見ることが出来ます。
この日はインバウンド旅行者の乗車が多く見込まれたからなのか、記録出来た「快速ラベンダー号」運用車両はハイデッカー車だけでした。まずは2011年に貸切車として導入した廉価グレードの日野セレガ。貸切車から「快速ラベンダー号」へ路線転用し、塗装はカラフルな花いっぱいの路線車カラーに塗り替えられています。ちなみに、ふらのバスの貸切車の塗装は旭川電気軌道と同じ白地に金銀色の雪の結晶を採用しています。

BJハンドブックシリーズ X119

拙ブログの月末は何かしらの感想めいたものを書いておきたい。ということで、バスに関する書籍を購入したら感想めいたものをブログに書いておくシリーズを更新です。

今回は今年10月に刊行された『BJハンドブックシリーズX119 京都市交通局 高槻市交通部』です。


京都200か1731.PDG-AA273MAN(07年車)。2025年11月記録。


大阪200か2150.PJ-LV234L1(07年車)。2025年11月記録。

本作は府境ごしに隣接する京都市と高槻市、それぞれの公営バス事業者を取り上げています。表紙の写真は京都市交通局、バスの塗装を模したイラストは高槻市交通部という装丁です。

京都市交通局はBJハンドブックシリーズで取り上げられるのは2度目で、前作は2008年の『BJハンドブックシリーズR63 京都市交通局』でした。一方、高槻市交通部はBJハンドブックシリーズ初登場となります。ちなみに『バスマガジン』誌の「バス会社潜入レポート」では両事業者とも1度取り上げられていますが、どちらもBJエディターズは執筆を担当していません。

さて、本作の掲載事業者はタイトルの通り「京都市交通局」と「高槻市交通部」の2事業者だけで、2025年6月30日現在の在籍車両をもとに編集しています。構成はBJハンドブックシリーズの安定&おなじみとなった、車両編・歴史編・紀行編の3部構成です。もちろん車両編・歴史編は当然事業者毎に分けられています。

「終点の構図」は高槻市交通部から市内北部樫田地域の「杉生」となっています。ちなみに、高槻市交通部は2025年11月1日から樫田地域路線の大部分を利用者登録が必要の予約制デマンドバス「かしらく号」に転換しました。今回掲載された「杉生」をはじめ、樫田地域への路線末端部まで大型バスが乗り入れる光景は過去のものとなりました。
   
車両編は「現有車両のアルバム」・「現有車両一覧表」・「現有車両車種別解説」を掲載。

京都市交通局の古参格となるのが、数台残る2006年に導入したPJ規制車のいすゞLVと2007年に導入したPJ規制車の日野KV・ATのためPDG規制車となる三菱ふそうAAです。前作ハンドブックシリーズで新車だった車両が最古参となるのですから、時が経つのは早いものです。ちなみに前作の最古参は1993年導入車で、だいたい14~15年程度で車両代替を行っていました。2008年当時に比べると、現在は2~3年長く使うようになりました。
いっぽう、高槻市交通部の最古参だったのが、なぜか1台だけ在籍している初度登録2005年のKL規制車のいすゞLVです。この車両は一度廃車後に再登録したというイレギュラー的存在なので、古参格といえるのがPJ規制車のいすゞLVなど2006年導入車となります。
歴史編は、京都市交通局が14ページに対し高槻市交通部は6ページ。両事業者でページ数にだいぶ差がありますが、歴史の長さや事業規模を考慮すればいたしかたありません。京都市交通局の歴史編は前作をベースに、近年部分を大幅に加筆。均一運賃エリアの拡大やインバウンド旅行者など観光客の増加に対応した施策など2010年代以降の前向きな取り組みを多く紹介しています。
BJハンドブックシリーズ初登場の高槻市交通部は当然ながら書き下ろしの新作です。高槻市の市営バスは1954年に地場の小規模事業者だった「日之出バス」を買収したことでスタートしましたが、特筆すべきはこの買収に阪急バスが仲介という形で大きく関わっていることです。さらっと書かれていますが、かなり厄介な状況を京阪神急行(現:阪急電鉄)が高槻市のためという、今では考えられないような理由で対応したようです。
日之出バスは高槻から京都府の亀岡駅や柳谷までの路線も有していたことから、高槻市営バスは運行開始当初から市域外までの路線を運行していました。1950年代は隣接町村との合併で高槻市域が拡大し、市営バスは市内路線を拡充していきました。しかしだいぶ無理をした拡充だったようで経営状況は悪化し、1960年代の終わり頃から経営再建・合理化の取り組みを開始しました。経営再建の一環で不採算路線の廃止を行い、市域外路線として最後まで残っていた亀岡駅までの路線は1983年に市内の杉生まで短縮されました。歴史編には亀岡駅前に停車する高槻市営バスという貴重な写真を掲載しています。1985年に不良債務を一掃したあたりから世はバブル景気に突入。新たな住宅開発が進むとともに、郊外の大学キャンパス新設もあり、新たな旅客需要に対応した路線を開設するなど、高槻市営バスが時代にあわせた経営を続けていることが良く分かりました。

紀行編は「“涼”を求めて川辺を散歩」。朝8時から昼過ぎまで高槻市内を流れる芥川沿いを中心に高槻市営バスを乗り歩き、高槻市駅から阪急京都線を利用して京都市へ。四条大宮から市バスで上賀茂神社と下鴨神社を観光、「鴨川納涼床」で夕食をとり20時半に京都駅着という長丁場な一日乗り歩きルポとなっています。

感想めいたものはこのくらいにして、ここからは小生手持ちの「京都市交通局」と「高槻市交通部」の画像を並べていきます。

なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の「現有車両一覧表」を参照しました。

旭川市内で見たバス2025(旭川電気軌道編その4)

6月に旭川へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス2025」シリーズ。今回の旭川電気軌道編その4では、旭川空港線や旭岳線の運用がメインとなっているトップドア車の画像を並べていきます。

なお、型式・年式は「旭川電気軌道 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル212号』(2025),ぽると出版 を参照しました。


旭川200か605.PKG-RA274TAN(07年車)。
まずは2007年に旭川空港線向けの専用車として1台導入した西工E型ボディを架装した日産ディーゼルRAツーステップ車。クーラーはサーモキング製を搭載し、テールライトは日産シビリアンと同じものを装備しています。
市内中心部から旭川空港までは比較的短距離ということもあり、当時はこの程度の仕様で十分と判断した模様。2010年には同型車を2台追加導入しました。
しかし、インバウンド旅行者の増加で大きなスーツケースなど荷物を収納出来るスペースが求められるようになってくると、E型ボディのトランク収容力では・・・。現在は旭岳線の運用をメインとしているとのこと。
塗装は貸切・都市間高速車に採用している雪の結晶をちりばめたデザインで、雪の結晶はピンク色を採用しています。


旭川200か1065.KL-MS86MP(04年車)。
ピンクの雪の結晶塗装デザインで旭川空港線向けに登場した三菱ふそうMSハイデッカー。旭川電気軌道をバス会社潜入レポートで取り上げた『バスマガジン125号』によれば、神奈川県の貸切バス事業者、神田交通からの移籍車とのこと。旭川空港線向けのハイデッカー移籍車は正面の行先表示をLED機、側面は表示板というのが今のところの標準装備です。

旭川市内で見たバス2025(旭川電気軌道編その3)

6月に旭川へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス2025」シリーズ。今回の旭川電気軌道編その3では、記録出来た乗合移籍車の画像を並べていきます。

なお、型式・年式は「旭川電気軌道 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル212号』(2025),ぽると出版 を参照しました。


旭川230あ6001.KL-MP35JM(04年車)。
1990年代まで新車と並行して神奈川中央交通などから移籍車をコンスタントに導入してきた旭川電気軌道ですが、1997年のノンステップ車導入開始で方針転換。以降ノンステップ車の新車導入にこだわってきましたが、2000年代後半に息切れ。そこそこの台数が残っていたツーステップ車を全て置き換えることは出来ませんでした。2018年頃からツーステップ・ノンステップ古参車代替のため移籍車導入を再開しました。
既にナンバープレートは乗合車を2000番台、都市間高速車を5500番台、貸切車を7700番台の希望番号で取得するようになっていたので、乗合移籍車は6000番台で取得しています。
2018年の移籍車導入再開時に登場した車両のほとんどが神奈川中央交通からのワンステップ移籍車でした。神奈川中央交通の特徴的な仕様の前面運賃支払い窓や側面出入口幕はそのまま活用し、ボディは全面ラッピング広告で屋根部やミラーステーなど元の事業者の塗装が見える状態となっています。
まずは三菱ふそうMPワンステップ移籍車。

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