バスに関連する書籍を買ったら、頼まれていないのに感想めいたものを書くお節介なシリーズ。今回は『NEKO MOOK 2712 バスグラフィック Vol.35』についてです。
今号の特集は「バスで行くけん 熊本」。女性モデルさんを起用した熊電の路線バス乗り歩きレポート記事もありますが、メインとなる内容は「熊本の路線バス一挙大集合」企画。「熊本電気鉄道、熊本都市バス、熊本バスの路線バス全車種紹介に挑戦!九州産交バス、産交バスの路線バスダイジェスト」というサブタイトルの通り、これまで趣味誌で深く取り上げられることが多くなかった熊本電気鉄道や熊本バスといったところを中心にまとめた一冊です。
熊本22か2955.U-LV224M(95年車)。2018年6月記録。
熊本22か3011.U-LV324M(95年車)。2018年4月記録。
熊本22か2658.U-MP218K(92年車)。2017年12月記録。
記事は、「
2018年5月1日現在、熊本市内の路線を運行している5事業者の一般路線バスのバリエーションを、事業者別に一般路線用とコミュニティ路線用に区分したうえ、年式順で型式、仕様ごとに分けできる限り紹介していく 」 という前提のもとに写真を掲載・編集しています。ごく一部の車両は複数枚の写真を掲載し内外装ともに詳しく紹介していますが、基本は右斜め前から撮影した1枚のみ。BJハンドブックシリーズとスタイルは同じですが、異なるのは在籍車両リストの掲載が無いこと。各社とも複数の事業者からの移籍車が在籍し、バラエティに富んだ状況であることは記事からも明らかなだけに、リスト掲載無しは本当に残念です。
ほかにもいろいろと気になるところはありますが、熊本へ出かける機会の多い小生的に価値ある1冊であることは間違いありません。ちなみに九州産交バス・産交バスのダイジェストは、それぞれ1ページの計2ページという思い切りのよさ。「
紹介し切れていない車両や話題もまだまだ多い。それらは今後改めて紹介することとしたい 」と本文中にあるので、続きを気長に待ちたいと思います。
なお、本文中の「
斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載写真のキャプションを参照しています。