「右斜め後からの1枚」、表題通りバス車両を右斜め後から記録したものを並べるという
チンケな企画です。
社番:107.2009年本八幡駅前にて。
1990年代は各地でバス事業を地域や営業所単位で分社化する動きが見られました。
京成電鉄もその1社で、千葉県成東地区を皮切りに直営バス事業の営業所・車庫単位
での分社化を開始しました。この分社化でちばフラワーバス、ちばレインボーバス、ちば
グリーンバス、ちばシティバスと「ちば」を冠したバス事業者が激増しました。画像の市川
交通自動車も京成電鉄市川営業所八幡車庫の路線を2001年に引き継いだ事業者の
1つですが、異なるのはグループ会社のタクシー事業者を移管先としたことです。
市川交通自動車は「市川ラインバス」の愛称で運行を開始し、京成電鉄カラーに愛称・社
名を表記した簡単なもの。画像の車両は移管当初の旧年式車を代替した車両の代替だ
かで登場したいすゞのワンステップ中型車。この頃は既に独自カラーの車両を導入してお
り、いずれは塗り変わるものと思っていました。
社番:107.2009年本八幡駅周辺にて。
京成電鉄市川営業所八幡車庫の路線移管はこれまでの分社化と異なり、2路線を東京
ディズリゾートの輸送を目的に設立された京成トランジットバス、2路線を市川交通自動
車が担当するというなんとも無理矢理なものでした。当初は両社とも京成電鉄カラーの旧
年式車が中心でしたが、京成トランジットバスは新車代替をすすめ、既存車もマルーンカ
ラー自社デザインへの塗り替えをすすめました。一方の市川交通自動車は前述したとおり
旧年式車を旧年式車での置き換えばかりで、独自塗装の新車導入は随分経ってからと差
が見られるようになっていました。結局、2009年8月に市川交通自動車の路線バスは京
成トランジットバスに再移管されました。画像の車両も社番と「市川ラインバス」の表記を
「京成トランジットバス」に変え活躍しています。
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