月末は感想文を書きたい拙ブログ。というわけで、バスに関する書籍を購入したら感想めいたものをブログに書いておくシリーズを更新。
今回は2026年7月に刊行された『BJハンドブックシリーズX122 鹿児島市交通局 佐賀市交通局 宇部市交通局』です。

鹿児島200か1961.2DG-LV290N2(19年車)。2025年12月記録。

車号:876.2KG-LR290J5(23年車)。2025年11月記録。
山口200か1478.2KG-LR290J5(25年車)。2026年5月記録。
九州と中国地方で公営企業体の市営バスを運行する3事業者を取り上げた本作。表紙の写真は鹿児島市交通局の車両、バスの塗装を模したイラストは宇部市交通局・佐賀市交通局を左右に分割した3事業者バージョンの装丁となっています。
3事業者ともBJハンドブックシリーズで取り上げられるのは初めてです。BJエディターズが執筆を担当している『バスマガジン』誌「事業者潜入レポート」でも取り上げられていないので、全編書き下ろし・完全新作の1冊です。
本作の掲載事業者はタイトルの通り「鹿児島市交通局」・「佐賀市交通局」・「宇部市交通局」の3事業者だけで、2026年3月31日現在の在籍車両をもとに編集しています。構成はBJハンドブックシリーズの安定&おなじみとなった、車両編・歴史編・紀行編の3部構成です。車両編・歴史編は事業者毎に分けているのは当然のこと、紀行編も乗り歩きレポートを鹿児島市交通局、終点の風景を佐賀市交通局と宇部市交通局から選定しています。
車両編は「現有車両のアルバム」・「現有車両一覧表」・「現有車両車種別解説」を掲載。
鹿児島市交通局は2020・2021年に南国交通・鹿児島交通へ路線移管を行い事業規模を縮小しました。主力の大型車は減車し、経年車を一掃しました。大型車は2019年までまとまった台数の新車を導入していたので、大型車の古参格はわずかに残る2009年車で、現行ボディのノンステップ車が主力となっています。一方、運行路線が限られている小型車や中型車は2001・2002年に導入した車両が複数台残っており、大型車と中小型車でだいぶ偏った年式の車両が揃う陣容となっています。また、市内の観光スポットを周遊する「カゴシマシティビュー」専用車は特装車ということもあり、20年超えの経年車がメイン。鹿児島市交通局最古参車は「カゴシマシティビュー」運行開始時に導入し、1台残る1994年車です。
佐賀市交通局は主力の中型車に毎年3台程度の新車導入を継続的に行う一方、運行路線が限られる小型車や大型車、佐賀空港連絡バス専用車のハイデッカーは移籍車で揃えるという割り切った車両導入を行っています。最古参は2001年登録車で、東京都交通局から移籍したJPと京浜急行バスから移籍したMSです。古参格といえるのが生え抜き車・移籍車ともKL規制車あたりとなります。
宇部市交通局も中型車を主力としており、2000年代は移籍車も並行して導入していました。近年は新車導入をメインとしていることもあり、古参格はわずかに残るKC規制車となっており、移籍車では1997年登録のいすゞLR短尺車1台、生え抜きの古参車は1999年に導入した、いすゞLVワンステップ車1台で、KC規制車末期に販売を開始したフロント2枚ガラス仕様のいわゆる東武顔(伊丹顔ともいう)ボディの名物車です。最古参車は宇部空港発着路線向けのハイデッカー車で、佐賀市交通局から移籍した三菱ふそうMSの1995年登録車です。
歴史編は、鹿児島市交通局が8ページ・佐賀市交通局と宇部市交通局はどちらも5ページという分量です。1929年に市電とのネットワーク構築のため市営バスの運行を開始した鹿児島市、市内交通の充実を図る目的で1936年から市営バスの運行を開始した佐賀市、戦時買収で鉄道事業を失った宇部鉄道の解散にともない1945年にバス事業などを引継いだ宇部市、それぞれ異なる出自の3市営バスの歴史を若干駆け足気味なところもありますがコンパクトにまとめ、近年の取り組みについても紹介しています。
紀行編のルポは「鹿児島市営バスを乗り継いで 春の “ 桜島五景 ” を楽しむ」。桜島のフォトスポット5箇所を探す一日乗り歩きルポで、旅の途中で乗船した桜島フェリーでは名物うどんを味わいます。今回は桜島営業所の車両編取材も兼ねていたとのことで、歴史編の執筆を担当する交通ジャーナリスト鈴木文彦氏含めた3人旅です。久しぶりに登場人物が複数登場しましたが、かつてレイルウェイライター氏が紀行編のルポを担当していた頃は熱心な読者とアルバイトの数人で巡っていたことを思い出しました。
「終点の構図」は佐賀市交通局市の「大詫間」と、宇部市交通局の「沖の山」の2箇所を掲載。佐賀市交通局市の「大詫間」が平日・土休日とも毎時1本発着する終点に対し、宇部市交通局の「沖の山」は平日のみの運行で朝着1本、夕方発1本という終点。宇部興産関連企業が集まる埠頭の社有地みたいなところで、終点の風景の撮影後はどうやって帰ったのかが気になりすぎる場所です。
感想めいたものはこのくらいにして、ここからは小生手持ちの「鹿児島市交通局」、「佐賀市交通局」、「宇部市交通局」の画像を再掲含め並べていきます。
なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の「現有車両一覧表」を参照しました。
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