今月発売のバスマガジンの掲載内容まとめ。あの事業者の特集掲載は何号だったかな?ということをのちのち調べるかもしれない、ただそれだけのために更新している小生的メモ帳更新。奇数月の発売はバスマガこと、『バスマガジン 92号』です。
まずは恒例の前号の予告と実際に最新号で掲載されたタイトルと内容をチェック。
前号の予告では、「優しいバス?パワーがイマイチ?まだこんなに頑張っているゾ!!CNGバス」、「いつの間にかこんなにたくさん!?アジアを走るメイド・イン・ジャパンのバス」、「バス用品探訪 一水製作所 車内乗車券販売機やデジタルサイネージの超技術を公開!!」、「おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.92『函館バス』」、「都道府県別地域別路線バス全方位レポート『大分県』」ほかとなっていました。
マニア向け記事は載らないの法則のとおり、CNGバスとメイド・イン・ジャパンのバスに関する記事掲載はありませんでした。で、実際掲載された記事のほとんどはパブリシティ臭満載というのもいつもどおり。小生的に読み甲斐が無いものばかりでした。
バス会社潜入レポートは「函館バス」。函館バス及び貸切分社のエイチ・ビー観光を取り上げ、現況や在籍車両写真を中心に掲載。ちなみに、バスマガジンの潜入レポートでは、2004年12月刊行の8号以来2度目の登場となります。今回も執筆担当はBJエディターズの加藤氏で、BJハンドブックシリーズでは2012年に『BJハンドブックシリーズR79 函館バス』を刊行しています。
さて、2004年時点の函館バスは、前年に函館市営バスから路線移管を完了したほか、東急グループから離脱し新資本による経営体制をスタートしたばかりでした。在籍車両は非冷房車もまだまだ在籍していました。現在はもちろん全車冷房装備となっているほか、掲載の「所有車両一覧表」を見る限り、函館市営バスからの引継ぎ車両は姿を消した模様。もっとも函館市営バス引継ぎ車は2012年時点で残り4台という状況でしたが。
というわけで、ここから今年10月に函館へ出かけて記録した函館バスの画像をいくつか並べていきます。このエントリを書くために函館へ行くのもどうかしていますが、そうでもなければ行かないというジレンマ。
社番:T2344.2KG-KR290J3(18年車)。2018年10月記録。
東急グループを離れましたが、バスの塗装デザインは引き続き東急バスカラーを採用しています。まずは、今年導入したばかりの新車3台のうちの1台から日野KR。車内には「
USB端子が設置 」されているとのこと。
社番:T3563.BJG-MP37TK(10年車)。2018年10月記録。
短期間の製造・販売で終わった三菱ふそうエアロスターエコハイブリッドが今なお現役で運行中。販売価格がかなり高額ということもあり導入事例は限られていましたが、メンテナンスにいろいろと手間がかかるらしく、ここ数年でほとんどの車両が姿を消しました。現役車両は函館バスとソーラーパネルを後付設置改造した両備バスくらいでしょうか。
エアロスターエコハイブリッドは元サンプルカーを含む4台が函館バスに在籍していましたが、現在も3台が在籍。画像の車両は2010年に導入したうちの1台で、全面ラッピング広告車となっています。
社番:S401.KL-UA452MAN改(02年車)。2018年10月記録。
富士新7Eボディ架装のUAノンステップ車は画像の自社発注車のほか、東急バスからの移籍車も在籍しています。函館バスの社番は営業所を表すアルファベット+4桁を基本としていますが、「
函館市営バスからの引継ぎ車と市営バス路線に投入された新車 」は3桁の社番を採用しています。
社番:S3555.KC-MP217K(96年車)。2018年10月記録。
移籍車も導入しており、かつてのグループ事業者という縁で東急バスからの移籍車導入が続いています。画像は東急バスから移籍した三菱ふそうエアロスターで、後面行先表示上には昔ながらの広告看板を設置しています。なお、「
初期に移籍したツーステップバスは淘汰が進んでおり、ノンステップバスとワンステップバスが増加 」している状況です。
社番:T2315.SKG-KR290J1(12年車)。2018年10月記録。
「
観光客の利便を図るため 」、観光施設を結ぶシャトルバスや周遊バスも運行しています。画像の車両は函館駅を起点とする「元町・ベイエリア周遊号」専用車となっている日野KR。
社番:K3612.KL-MS86MP(04年車)。2018年10月記録。
「快速せたな号」に登場したトイレ付きの三菱ふそうMSは「
京急の成田系統で活躍した 」移籍車。「
12月には江差線にもトイレつき車両が投入される予定 」とのこと。ちなみに、長距離路線及び貸切車の塗装は、東急バス貸切デザインいわゆるマーキュリーカラーを採用しています。
記事では全く取り上げられていませんが、函館バスには「函館浪漫號」の愛称で定期観光バスとして使用していたボンネットバスも在籍していました。T1141という社番もありましたが、「所有車両一覧表」には掲載も無く、近年稼動しているような情報が無いので気になっていました。
函館営業所の隅に留め置かれ、ナンバーは付いているように見えました。存在は確認できましたが、動いている様には見えず。どうなるのか気になるところです。画像はもちろん金網の外から撮影したものです。
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「大分県」。前シリーズで大分県をとりあげたのは、2010年1月刊行の39号。前シリーズではコミュニティバス運行のタクシー事業者も掲載しており、後半はトヨタハイエースの写真ばかりという感じでした。「帰ってきた」シリーズは「
自主運行路線を持つ事業者 」を掲載範囲としているので、大分バスグループ・大分交通グループ・亀の井バス・日田バスとスッキリした内容となりました。
注目事業者の車両一覧表は「大分交通」を掲載。
大分22か1963.U-RM210GSN(95年車)。2018年11月記録。
一覧表を見る限り、掲載範囲は一般乗合車とエアライナー専用車となっている様ですが、大分北部バスなど分離会社も掲載しているのはありがたいところ。
大分200か883.2KG-LR290J3(18年車)。2018年11月記録。
車両一覧表は2018年9月30日現在を基に作成しているので、2018年導入車両まで掲載されています。画像は18年導入のいすゞLR。
大分200か725.QTG-RU1ASCA(16年車)。2018年11月記録。
「エアライナー」は大分空港と大分や別府を結ぶ空港特急バスですが、掲載された写真はかつての主力車両だった西工E型ボディのRA。現在は廉価仕様のいすゞガーラ・日野セレガをメインに運行しており、さらに2019年ラグビーワールドカップでの大分開催を記念し、2017年9月からワールドカップ特別仕様ナンバープレートを装着を開始しています。画像の車両は「ラグビーワールドカップ」のラッピング車。
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は「バスインフォメーションと異常時対応」と題し、国土交通省が公表した「乗合バスの運行系統のナンバリング等に関するガイドライン」を中心にまとめています。
また、短期集中連載として「都バス車両3世代比較ナビ」がスタート。11月に刊行される『都営バス全型式アルバム』の広告記事ともいえますが、1975年度・1996年度・2017年度導入の歴代C代車を紹介しています。この『都営バス全型式アルバム』がBJハンドブック100号記念別冊ということになるのでしょうか。
そのほかの連載は今後調べることが無さそうなので割愛。
次号予告は、「いよいよ平成ラストの年。この30年でバスはこんなに変わった!!」、「中古潜入車の元事業者分類/信州支局編」、「バス用品探訪 株式会社エンドレスエコー バスの最新アナウンスシステムを紹介」、「おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.93『国際興業』」、「都道府県別地域別路線バス全方位レポート『茨城県』」ほかとなっています。
なお、本文中の「
斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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