11月発売のバスマガジンの掲載内容まとめ。あの事業者の特集掲載は何号だったかな?ということをのちのち調べるかもしれない、ただそれだけのために更新している小生的メモ帳更新。モチベーションがあがらないため、今号も11月中の更新が出来ませんでした。ということで、奇数月の発売はバスマガこと、『バスマガジン 98号』です。
まずは恒例の前号の予告と実際に最新号で掲載されたタイトルと内容をチェック。
前号の予告では、「100号カウントダウン、スペシャル編集 おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.98『広島電鉄』」、「最後の沖縄ナナサンマル車 2台だけ残る歴史の生き証人730バスを乗り継いでみた」、「都道府県別地域別路線バス全方位レポート『東京都PART2』」、「バス用品探訪 バス機器総合メーカー レゾナント・システムズ」ほかとなっていました。今号はなんと予告通りに記事が掲載された驚異の1冊となっています。
バス会社潜入レポートは2010年刊行の40号以来、2度目の登場となる「広島電鉄」。
社番:74832.QKG-KV234N3(13年車)。2019年10月記録。
BJエディターズの加藤氏が執筆を担当。2010年の40号では広島電鉄のほか、エイチ・ディー西広島・備北交通・芸陽バスと広電グループバス事業者勢ぞろいの潜入レポートでしたが、今回の掲載範囲は2017年3月刊行『BJハンドブックシリーズS95 広電バス』と同じく地域分社のエイチ・ディー西広島までとなっています。記事は広島電鉄の現況や車両仕様の特色などをコンパクトにまとめて紹介しています。
2017年のBJハンドブックシリーズS95刊行時に感想めいたものを書いた際は、2016年に記録した画像を使いまわしました。さすがに3年も前の画像をまた使うのも・・・、ということで10月に広島へ出かけました。ここからは10月に広島市内で記録した小生手持ちの広島電鉄のバス画像を並べていきます。
社番:54613.KC-HU2MLCA改(98年車)。2019年10月記録。
広島電鉄のバスは「
全体の7割を日野製が占める 」状況。画像の車両は「
1996~2000年式の9台が在籍している自社発注の短尺ブルーリボンHU 」。掲載の車両一覧表から、このあたりのKC規制車が最古参格となっているようです。
社番:54661.KL-HU2PMEA(04年車)。2019年10月記録。
モデルチェンジしたブルーリボンシティのワンステップ車。画像の「
2004年式から側面表示器の位置を変更 」し、中扉よりも前の設置となっています。
社番:76724.LDG-LV234N3(12年車)。2019年10月記録。
一般路線車ではそれなりの台数が在籍しているいすゞ車。近年は市内線・郊外線ともATのノンステップ車の積極導入が続いています。
ちなみに、社番の頭数字は所属営業課をあらわし、「7」は市内線の曙営業課。広島電鉄ではフルカラーLED式行先表示機の導入を進めており、市内線運行車両では曙営業課の所属車両に多く設置していました。
社番:14926.QPG-KV290Q1(17年車)。2019年10月記録。
現行モデルの日野KVは、路線環境にあわせ「
Q尺とN尺が混在 」しています。
社番:66678.PJ-LV234N1改(06年車)。2019年10月記録。
広島電鉄では「06年にCNGノンステップバスを導入 」。他都市ではCNG車の導入が下火になりつつあった状況だけに、新たに導入を開始するのは意外でした。画像はサーモキングのクーラーを搭載した初期導入CNG車となる06年車。
社番:66695.PDG-LV234N2改(09年車)。2019年10月記録。
CNG車をもう1台。PDG規制車の改造型式となってからは、デンソーのクーラーを本格採用しています。広島電鉄はいすゞLVのCNG車を13年まで導入しました。
社番:56765.QQG-LV234N3(14年車)。2019年10月記録。
14年以降はCNG車に代わり、ハイブリッド車の導入を開始。CNG車からのお付き合いということか、いすゞエルガのハイブリッド車を導入しました。
社番:74984.2SG-HL2ASBP(19年車)。2019年10月記録。
現行モデルとなってからは、日野のハイブリッド車を採用し導入が続いています。
社番:50546.2KG-KR290J3(18年車)。2019年10月記録。
「
呉地区に数多く新製配置 」となっている中型車ですが、広島市内線では仁保営業課に配置されています。
社番:99676.KC-MP717K(98年車)。2019年10月記録。
2012年4月から呉市交通局のバス事業を引き継ぎ、現在は呉輸送営業部として運行しています。画像の車両は呉市交通局からの引継ぎ車となる三菱ふそうMPツーステップ車。呉輸送部営業部の所属車両は、社番表記を既存車と異なる特徴的なフォントを採用しています。
社番:79060.KC-MP317K(00年車)。2019年10月記録。
「
00年代には中古車の購入を開始 」した広島電鉄。「
首都圏などからワンステップバスやノンステップバスも転入 」しており、画像の車両は川崎市交通局からのMPワンステップ移籍車。
社番:29703.2TG-MS06GP(18年車)。2019年10月記録。
「
現在は一般路線車と同じデザイン 」の塗装を採用している都市間高速バス車両。画像の三菱ふそうMSは松江線・米子線で運用しています。
社番:80049.SDG-KR290J1(12年車)。2019年10月記録。
ボン・バスの愛称で運行しているエイチ・ディー西広島は99年に誕生した地域分社。己斐地区の「
西広島駅と丘陵地帯の住宅街を結ぶ路線の移管 」からスタートし、路線延長や広交タクシーが運行していた路線を引き継ぐなど運行エリアを拡大しています。
画像の車両は日野KRワンステップ車。ボン・バスの塗装デザインは99年に「
輸入された路面電車の低床車「グリーンムーバー」と同じカラーリングを採用 」しています。
社番:80062.SKG-KR290J2(17年車)。2019年10月記録。
中型車は「
丘陵地を走るため16年までワンステップバスを選択 」し、1台在籍しているHRが異端的存在となっていました。モデルチェンジでノンステップバスのみとなったことから、今後はノンステップ化が進んでいくことになるのでしょう。
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「東京都PART2」。前回未掲載だった「
主に「多摩地域」及び「島嶼部」に営業エリアを持つ事業者 」を中心に取り上げています。
品川200か2529.社番:973.2019年11月記録。
島嶼部の事業者のなかで、島内一周の村営バスを運行している三宅村については残念ながら文章で触れるのみでしたが、前シリーズ(2013年12月刊行62号掲載)ではそもそも島嶼部の事業者自体全く取り上げられなかったので、大進歩です。画像は島嶼部の事業者から、大島バスこと大島旅客自動車に在籍する三菱ふそうMS。このエントリで並べる画像を撮るためだけに伊豆諸島の大島へ出かけました。1日フリーパスを使用し大島バスを乗りバスしてきましたが、東海汽船直営時代に導入したUD車を見られなかったのが心残りです。
注目事業者の車両一覧表は「西東京バス」の一般乗合車を掲載。一覧表の掲載基準は毎度毎度バラバラで、今回はなんと社番の記載がありません。西東京バスはバスマガジンの事業者潜入レポートで取り上げている事業者ですから、在籍車両の一覧表を見れば、社番があることくらい分かるはずなんですけどね。まあ今のバスマガジンの編集体制の能力では無理なことですが。
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は電気バスかFCバスか・・・将来の方向性は!?、と少々煽り気味なタイトルですが、電気バスとFC(燃料電池)バスについて特長や国内の導入状況を中心にまとめています。
95号から連載がスタートした「バスマガジン100号まであと5号!!バスマガ17年の軌跡」は2013年7月の61号から2016年11月の80号までを取り上げつつ、内容はバスマガジンよりも当時刊行したBJハンドブックシリーズの中からピックアップしたアーカイブ企画といえる内容です。当然書かれていませんが、バスマガジンの編集体制が大きく変わった時期となります。
今回は「
主力だったUD車に代わって、一般路線では三菱車、高速ではいすゞ車が数を増やしていた 」2013年12月の西武バス及びその子会社に在籍する車両を紹介。ちなみに『BJハンドブックシリーズS83 西武バス』は2014年の刊行。
「~新元号令和がスタート!~平成初期のバスを振り返る」は青森県弘南バス編を掲載。
そのほかの連載は、今後調べることが無さそうということで省略。
次号予告は、「100号カウントダウン、スペシャル編集 おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.99『名鉄バス』」、「バス業界のレッドリスト上位に・・・絶滅危惧種の3扉車、いよいよ見納め」、「帰ってきた都道府県別地域別路線バス全方位レポート『香川県』」、「バス用品探訪 バス扉のシェア90%!!バス戸閉機メーカー 泰平電機」ほかとなっています。
BJハンドブックシリーズの感想めいたものを未だ書き忘れている名鉄バスがここで登場するとは。年明けは名古屋に行きますかな。
なお、本文中の「
斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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