バスに関する書籍を買ったら、感想めいたものをブログに書くシリーズ。
今回は1月下旬刊行の『年鑑バスラマ 2019→2020』についてです。
昨年から1月下旬の刊行となった『年鑑バスラマ』。構成は、巻頭カラー頁に国内バスハイライト、年鑑の核となる「国内バスカタログ」と第二の柱になった「海外バスカタログ」、そして歴史編に巻末の資料編というラインナップです。昨年刊行号は歴史編が無くガッカリしましたが、今年はきちんと掲載。なんだかんだ言っても歴史編がないと年が明けませんね(大げさ)。
国内バスカタログの掲載モデルは「
国産バス15シリーズ、輸入車12車型 」。前年に比べ、国産バスがいすゞ/日野の連接バスの1シリーズ増、輸入車は電気バスのモデル拡充で一気に5車型ほど増えました。
静岡200か984.2TG-MS06GP(19年車)。2019年12月記録。
2019年の国産バスは、なんといっても「
安全装備の充実 」がメイン。「ドライバー異常時対応システムEDSS」は観光モデルだけでなく、路線モデルにも装備されました。
外観的に変化が見られたのが三菱ふそうMS。「
LEDヘッドライト/フォグランプの採用と併せてフロントマスクを大きく変更 」、画像のような「
個性的な顔立ち 」となりました。どうせなら8速AMTを採用した2017年時点でフロントマスクも変えれば、MS06へのモデルチェンジを印象付けたと思うのですが・・・。
社番:つ48.2PG-MP38FK(19年車)。2020年2月記録。
三菱ふそうMPは「
EDSSを標準装備 」したほか、外観的には「
テールランプ/ストップランプおよびオプションの増灯ストップランプのLED化 」が目に付きます。画像では分かりにくいですが、現車を見ると大きく違うので気がつきます。
「海外バスカタログ」は海外の最新鋭バスモデルの一部を国内バスカタログのフォーマットで紹介。今号は「
欧州で展開されるシティバス8モデル、アメリカのシティバス1モデル、観光車2モデル 」を紹介しています。
歴史編は「日本の電気バスの歴史から学べること」。
『年鑑バスラマ』の歴史編といえば、露骨に手抜きと分かるような年もあれば、編集側の思い入れが強すぎる年もありと、振れ幅の大きいことでおなじみ。今年は「
電気バスを巡る世界の潮流と日本の大きな差はどうして生まれたのだろうか 」という命題のもと、国内の電気バスの歴史を振り返る内容となっています。1970年代に登場し短命に終わった大型電気バスの主要諸元を掲載しているところはさすがという感じですが、2010年代に登場した試験的要素の強い国内の電気バスをもう少し紹介しても良いような・・・。
資料編ではおなじみの「ノンステップバスの全国各地の採用状況」を掲載。
社番:M31908.2019年4月記録。
2019年度上期版として、2019年4~9月に登場したノンステップバスを集計していますが、なぜか「
三菱ふそうMPノンステップバスは調査中で網羅はされていない 」とのことで注意が必要。 たとえば伊丹市交通局に登場したMPが2018年8月導入という誤記だったり、画像の京王バス南に登場した19年導入のMPは記載無しだったり・・・。少々残念なリストになっていますが、バスラマ本誌の5月刊行号に完全版が掲載されるのでしょうか。
毎年書いていますが、年によって当たり・ハズレがあるように感じるのが『年鑑バスラマ』の醍醐味です。もちろんこれは私感ですのであしからず。
なお、本文中の「
斜字 」部分は同誌からの引用部分、画像の型式は掲載の「国内バスカタログ」を参照しました。
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