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バスマガジン 101号

今月発売のバスマガジンの掲載内容まとめ。のちのち調べるかもしれない事業者特集などを書き記しておく、ただそれだけのために更新している小生的メモ帳更新。奇数月の発売はバスマガこと、『バスマガジン 101号』です。
 
まずは恒例の前号の予告と実際に最新号で掲載されたタイトルと内容をチェック。
前号の予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.101『遠鉄バス』」、「帰ってきた都道府県別地域別路線バス全方位レポート『長崎県』」、「バスづくりの新勢力から10.5mの充電式量産型EVバス試乗」、「バス用品探訪 超深かったタイヤテクノロジーと周辺用品 ブリジストン」、「バス知識で女子にモテたい・・・・ 一般女性300人に聞いた女子にウケる!!ドン引きされる!?バス知識」、ほかとなっていました。
全方位レポートが安定の予告詐欺だっただけという好成績。まさか女子にウケるバス知識記事が掲載されるとは思いませんでしたが、内容は正直アレとだけ書いておきます。
バス会社潜入レポートは2004年刊行の4号以来、2度目の登場となる「遠州鉄道」。執筆担当はBJエディターズの加藤氏です。遠州鉄道はBJハンドブックシリーズの直近作にないことから、前号の神奈川中央交通に続く準新作といえそうです。
 
2020年2月29日時点の在籍車両をもとに編集しており、カラー頁は沿線風景と車両紹介をメインにまとめています。在籍車両ですが、とうとう一般乗合車からツーステップ車の代替が完了し、さらには路線廃止・縮小で中型車や小型車も姿を消しています。それなりの規模のバス事業者で中・小型の乗合車が在籍していないのはかなり珍しいといえます。
ここからは手持ちの遠州鉄道の画像を何枚か並べていきます。
 

浜松200か27.KC-MP747M(99年車)。2019年8月記録。
97年に「浜松市が全国で初めてオムニバスタウンに指定 」され、、「バスを活用した街づくりへの取り組みを本格化 」。遠州鉄道は、その施策のひとつとして「「オムニバス」と名づけたノンステップバスを大量導入 」しました。画像は97年以降まとまった台数を導入し、一大勢力となったKC規制車のMPノンステップ車。

 
浜松200か162.KL-MP37JM(00年車)。2017年3月記録。
00年導入のMPノンステップ車は最終導入車からKL規制車となります。といっても外観的な変化は少なく、中扉は引き続きグライドスライドドアを採用しています。ちなみに冷房ユニットは2002年式から変更。

 
浜松200か397.KK-MK27HM(04年車)。2019年8月記録。
中型幅10.5mサイズのノンステップ車は日野HRをメインに導入していましたが、04年はMKも3台導入。「同年式のMPと異なり中扉は引戸で、側面表示器を戸袋に外づけ 」しています。戸袋窓内側に取り付けられる表示機が開発された現在からするとまさに過渡的な装置といえます。

 
浜松200か578.PJ-MP37JM(07年車)。2019年8月記録。
例のリコール騒動があった関係からか、三菱ふそう車の導入が極端に減り、PJ規制のノンステップ車は07年の5台のみ。「中扉を引戸とし、側面表示器の位置を在来車に合わせるため戸袋に外づけ 」したタイプとなっています。

 
浜松200か1048.QKG-MP38FK(17年車)。2019年8月記録。
現行マスクとなったMPノンステップ車は16年から導入開始。画像は17年の導入車。大型ノンステップ車は標準尺を長らく採用してきた遠州鉄道ですが、「現行モデルは各メーカーとも短尺タイプが選択 」されています。


浜松200か1107.2PG-MP38FK(19年車)。2019年8月記録。
こちらは2PG規制のMP。20年導入車からEDSSを装備しているとのこと。
 

浜松200か147.KL-HR1JNEE(00年車)。2019年8月記録。
続いては日野車。長く主力の座にあった富士7Eボディを架装したHTツーステップ車も先ごろ引退し、最も台数が多いのがKL規制車のHRとなる模様。中扉はグライドスライド、側面の行先表示は中扉直前の窓に設置し、これまで導入したノンステップ車と出来るだけ仕様をそろえているところがポイント。また、コーナリングライトを装備するため前面ウィンカーがやや高い位置となるオプションを採用し、遠州鉄道らしい造り込んだ車両となっています。
画像の車両はHRでも古参格となる00年導入車で、後面の行先表示はまだ装備していません。正面パネルの上下にモールがあったり、なかなか特徴的な車両ともいえます。
ちなみに、HRと並行してモデルチェンジしたブルーリボンシティのノンステップ車も導入しましたがごく少数にとどまり、しかも早々に引退。ツーステップ車が長く活躍することになったのも、ATのフルフラットノンステップ車の早期代替が一因となりました。

 
浜松200か489.PK-HR7JPAE(06年車)。2019年8月記録。
PK規制車となり中扉が引戸仕様に変更。あわせて側面行先表示は戸袋窓の前の設置となりました。

 
浜松200か567.PK-HR7JPAE(07年車)。2019年8月記録。
07年導入車はコーナリングライトを装備していないため、ウィンカーは標準的な位置にあります。使い勝手が悪かったのか、HRの最終導入となった翌08年車は再びコーナリングライトを装備しています。

 
浜松200か844.QPG-KV234Q3(14年車)。2019年8月記録。
日野車はHRの導入が続きましたが、1つ目ヘッドライトのPKG規制車となったあたりから大型車の導入を再開。また、「2009~2016年には収容力のある長尺ワンステップバスを並行増備 」しています。ワンステップ車の中でも、画像のQPG規制のKVは14台ともっとも多く在籍しています。


浜松200か986.QDG-KV290N1(16年車)。2017年3月記録。
モデルチェンジしたLV・KVは16年から導入開始。導入はいすゞ車メインという感じで、日野KVは少数派です。フロントガラス下のメーカーロゴが外観からの判別ポイント。

 
浜松200か624.PKG-LV234N2(08年車)。2017年3月記録。
いすゞ車はどちらかというと少数派でしたが、07年以降はノンステップ車を中心にまとまった台数の導入が続いています。画像はPKG規制車のノンステップ車で、側面の行先表示は中扉の後に設置しています。

 
浜松200か1036.QDG-LV290N1(17年車)。2019年8月記録。

 
浜松200か1038.QDG-LV290N1(17年車)。2019年8月記録。
導入が続く現行モデルのLV。運転席側の側面窓はメーカー標準の中央固定窓ではなく、これまで同様開閉可能な仕様となっています。上下で車両が異なり失礼します。

 
浜松200か1101.2DG-LV290N2(19年車)。2019年8月記録。
記録時点で最新車だった19年導入車。現在はEDSS装備の20年車が在籍しています。


浜松200か864.QRG-RU1ASCJ(14年車)。2018年6月記録。
都市間高速バスへの本格参入は2010年から。現在は「e-LineR」の愛称で、渋谷・新宿線、横浜線、大阪線の3路線を運行中です。
貸切からの転用車メインでスタートしたところが、遠州鉄道らしい堅実さ。高速車の仕様は「2011年式からワイドシートを採用 」し、あわせて側面「固定窓に変更 」しています。
画像はワイドシートを装備した側面固定ガラス仕様のいすゞRU。

 
浜松200か893.QRG-RU1ASCA(15年車)。2018年5月記録。
最後に貸切車の画像を1枚。白色ベースの塗装デザインは「スーパーハイデッカーなど特別車に採用 」していましたが、ハイデッカーなど標準車にも採用されいつのまにやら「現在の一般貸切カラー 」となっています。画像は貸切車の主力となるハイデッカーから、日野セレガ。
 
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「佐賀県」と「宮崎県」の2県をまとめて紹介。予告されていた長崎県は、いつになったら掲載されるのでしょうか。ちなみに前シリーズでは、佐賀県が2006年1月刊行15号、宮崎県は2013年1月刊行57号の掲載。佐賀県はジェイアールバス九州、宮崎県は三州自動車のバス事業を引き継いだ鹿児島交通について、本文中で軽く触れただけで写真掲載無しだったのは残念でなりません。両事業者とも他県で紹介可能という判断なのかもしれません。それにしても、1990年代以降めまぐるしいグループ再編を経て、結局もとの鹿児島交通による運行に戻るいわさきグループ・・・。
 
注目事業者の車両一覧表は2020年3月31日現在の一般乗合車両について、佐賀県側が「昭和自動車」、宮崎県側は「宮崎交通」を掲載。

 
佐賀200か317.U-RJ3HJAA(94年車)。2019年11月記録を再掲。
昭和自動車は伊都配置の福岡ナンバーの車両も一覧表に掲載しているので、小生的にありがたい存在となりそうです。この一覧表をもとに、拙ブログで過去更新した昭和自動車関連記事に型式・年式を追記していく予定。ちなみに画像の車両は、昭和自動車が90年代に導入した中型トップドア路線車の生き残りです。
 

宮崎200か476.KL-LV280L1改(03年車)。2020年2月記録。 
昭和の時代に登録したバスがまだまだ現役の宮崎交通ですが、一覧表から着実に車両代替を進めていることが分かります。近年は移籍車導入も積極的に行っており、大型ノンステップ車が随分増えました。画像のいすゞLVノンステップ車は小田急バスからの移籍車。
 
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は前号に引き続いての新型コロナウイルス関連の話題から、コロナ禍の緊急事態宣言がバスに与えた影響と題し、バスを取り巻く厳しい状況を取り上げています。
 
また、今号から移籍車に関する連載もスタート、題して「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」。第1回は東急バス/その1として、「全国各地の元東急バスのうち、90年代のKCー規制車までのツーステップ車を紹介 」しています。
 


社番:S3555.KC-MP217K(96年車)。2018年10月記録を再掲。
手持ち画像から函館バスに移籍した三菱ふそうMP。
 
「平成初期のバスを振り返る」は新潟交通編を掲載。
そのほかの連載は、今後調べることが無さそうということで省略。 
 
次号予告は、、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.102『ジェイアールバス東北』」、「帰ってきた都道府県別地域別路線バス全方位レポート『長野県』」、「EVバス徹底トライアル!!バッテリー満充電から空っぽになるまで実走行距離は何km?」、「懐かしバスのお宝カタログMuseum 三菱ふそうMK116/MK102」、「企画本格始動!!~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」、ほかとなっています。
全方位レポートの長野県は2017年刊行の84号で既に掲載していますが、群馬県を2度掲載した実績もあるだけにどうなることやら。長崎県の誤記という線も捨てがたい。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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