都道府県をまたぐ外出自粛が解除となりましたが、都内の感染者数は200人超という状況ですから遠くへ出かけられる雰囲気ではありません。とはいえ、ブログの更新もしなければ・・・。ということで、都内有数のバスターミナルである「バスタ新宿」周辺で2020年に記録したバス画像を複数回にわたって並べていきます。シリーズ1回目は記録できた小田急グループの都市間高速車の画像編です。
※2020年12月に画像を追加し、文章を一部変更しました。
<小田急シティバス>
社番:2002.BKG-MS96JP(08年車)※1。
まずは小田急バスの分離子会社となる、小田急シティバスの昼行高速車の画像から並べていきます。「バスタ新宿」を発着する小田急シティバスの昼行高速バスとなるのが、小湊鐡道と共同運行する「アクアライナー」。2008年に東京湾アクアラインを経由し木更津を結ぶ路線としてスタートし、その後五井方面の路線も開業。いまや往復100便を超え、主要路線となっています。
画像の車両は「アクアライナー」運行開始時に導入した三菱ふそうMS。直結クーラー3本トランクのエアロエースで、初期の導入車はトイレ無し仕様を採用しました。昼行高速車の塗装は小田急グループ共通貸切バスデザインを採用しています。
社番:2003.BKG-MS96JP(09年車)※1。
翌年の増備車は側面窓下にLED式行先表示器を設置。小田急バス伝統の犬レリーフが若干後にずれたため、「ODAKYU」ロゴが少々小さくなりました。
社番:2004.QRG-RU1ESBA(15年車)※1。
小田急バスでは長らく高速車に三菱ふそう車を導入してきましたが、13年に日野車の導入を開始。「アクアライナー」用昼行車は15年に初導入。従来の三菱ふそうMSと異なり、トイレ付仕様を採用しています。
社番:2005.QRG-RU1ESBA(16年車)※1。
「アクアライナー」に日野車の導入が続きます。
社番:2006.2RG-RU1ESDA(18年車)※1。
18年導入車からはフルカラーLED式行先表示器を採用。あわせて登録番号を社番にあわせた希望番号としました。
社番:2007.2RG-RU1ESDA(19年車)※1。
19年導入車は東京オリンピック・パラリンピック記念ナンバープレートを装着しています。
社番:2008.2RG-RU1ESDA(19年車)※1。
19年は「アクアライナー」用で久々となる三菱ふそう車も導入。いわゆる令和顔のエアロエースで、トランクは大・中・小の3本仕様を採用。ちなみにMS06の特徴とも言える側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークは取り付けていません。
社番:1018.PJ-MS86JP(06年車)※1。
こちらは残りわずかとなった、いわゆるニューエアロバスボディの三菱ふそうMS。もともと小田急バスが空港路線車として導入した車両で、のちに画像の車両が「アクアライナー」向けとして小田急シティバスに転籍しました。
なお、小田急シティバスは夜行都市間高速バスも「バスタ新宿」を発着していますが、手持ち画像が無いため、今回は昼行高速車のみということで失礼します。
<小田急箱根高速バス>
社番:2091.BKG-MS96VP(10年車)※2。
続いては、2000年に小田急電鉄直営のバス事業分社として誕生した小田急箱根高速バス。東名高速道路の御殿場を経由して結ぶ新宿・箱根線のほか、御殿場プレミアムアウトレットへの路線が「バスタ新宿」を発着しています。かつては伊豆方面への路線を東海バスと共同運行していましたが、現在は撤退し東海バスの単独運行となっています。
塗装は小田急グループ共通デザインを採用していますが、小田急バスと異なる小文字「odakyu」ロゴがポイント。在籍車両は三菱ふそう車オンリーで、高速車はトイレ付ハイデッカーで統一しています。いわゆるニューエアロバスボディの車両は代替で姿を消し、現在は08年から導入を開始したエアロエースのみとなり趣味的な面白さは少なく感じられますが、細かくみればまだバリエーションがあるようです。まずはサブエンジン式冷房を装備したBKG規制車のエアロエース。小田急箱根高速バスは既存車とあわせるためか、かなり遅くまで2本トランク仕様を採用していました。
社番:3191.LKG-MS96VP(11年車)※2。
LKG規制車となった11年導入のエアロエース。引き続きサブエンジン式冷房を装備しています。現在、小田急箱根高速バス乗合車の半数を占めるまでに至りました。ちなみに12年導入車までの社番は、頭数字から、4・9欠番の購入次番号+西暦末尾+MS96なら9+購入順番号という付番体系となっていました。
社番:1502.
小田急箱根高速バス設立15周年を記念し、2015年に登場した小田急電鉄直営時代の復刻塗装車。赤に白帯3本は小田急バスにも似ていますが、あくまでも当時の小田急ロマンスカーをイメージしたデザインとのこと。
ちなみに社番の付番方法が13年導入車から変わり、基本は西暦末尾2桁+購入順番号2桁と簡素化されました。また、サブエンジン式冷房から床下直結冷房に変更となったことで、冷房エンジン用燃料タンクが無くなりました。
社番:1501.
社番が前後しますが復刻塗装車をもう1台。後面側はこんな感じになっています。
社番:5162.
富士山ナンバーの車両は、2013年に開設した御殿場営業所の在籍車両。社番体系が若干異なり、頭数字5+西暦末尾2桁+購入順番号1桁となっています。
画像の車両は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開とエヴァンゲリオンシリーズ25周年を記念した「エヴァンゲリオン×箱根 2020 MEET EVANGELION IN HAKONE」の一環として登場したラッピング車。映画の公開が延期されたため、当初の予定より運行期間が延長となりました。
社番:5171.
同じく御殿場営業所の所属車両から17年導入車。この年まで床下直結冷房仕様を採用していました。
社番:1801.
AMT採用のMS06となった18年導入のエアロエース。床下直結冷房仕様が販売中止となったため、屋根上直結冷房・3本トランク仕様が小田急箱根高速バスにようやく登場しました。MS06にある側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークは小田急バス同様に取り付けていません。小田急バス・小田急箱根高速バスの流儀なんでしょうか。ちなみに18年導入車の多くは、小田急ロマンスカーVSEカラーで登場しています。
社番:1901.
いわゆる令和顔のエアロエースは19年に登場。ヘッドライト間のブラックベルトデザインはお気に召さなかったようで、一部をボディ同色にしているのが特徴。トランクは引き続き大・中・小の3本仕様を採用しています。
<東海バス>
社番:1530.沼津230あ1530.QRG-MS96VP(15年車)※3。
最後に今年4月に運行会社を統合した東海バスの車両画像を並べていきます。「バスタ新宿」を発着するのは新宿と三島を結ぶ「三島エクスプレス」と新宿と修善寺温泉を結ぶ「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」の2路線となっていますが、残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の影響から「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」は2020年7月現在運休となっています。
塗装は小田急グループ共通デザインを採用。東海バスの高速車といえば、かつては小田急箱根高速バスからの移籍車や古参の貸切転用車というイメージでしたが、ここ数年の新車導入で様変わりしています。高速車の主力となっているのがエアロエースな三菱ふそうMSで、屋根上直結冷房+3本トランク仕様を採用しています。画像の車両は15年導入車で、静岡いちごのラッピング広告車となっています。
社番:1549.沼津230あ1549.QTG-MS96VP(16年車)※3。
東海バスでは沼津市内浦地区を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とコラボレーションしたラッピングバスを運行中。好評につき一般路線車のラッピングバスは3台に増え、2019年5月から高速車のラッピングバス4号車が運行を開始。東海バス公式HPによると車内にもイラスト装飾があるとのこと。
社番:1602.
いわゆる令和顔のエアロエースも登場しています。トランクは3本均等サイズ仕様を採用。側面窓前端下部に「FUSO AERO」のペットマークを装備し、標準的なMS06エアロエースといえそうです。
なお、型式・年式は下記を参照しました。
※1)「小田急バス 所有車両一覧表」『バスマガジン97号』(2019),講談社ビーシー/講談社
※2)「小田急箱根高速バス 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル145号』(2014),ぽると出版
※3)『BJハンドブックシリーズ S94 箱根登山バス 東海バス』(2016),BJエディターズ
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