「バスタ新宿」周辺で2020年に記録したバス画像のよせ集めシリーズ。今回のその2では、記録できた東京空港交通の車両画像を並べていきます。ちなみに、新宿で記録した東京空港交通の車両画像を拙ブログで並べるのは
2011年以来。当時在籍した車両の多くは代替で姿を消しており、あらためて年月の経つ早さを実感します。
<UD車>
社番:604-70450R2.
まずはUD車の画像から、西工ボディのRA。トイレは尿素タンクの関係で運転席側の後部に設置しており、非常口は中央部にある独特の仕様となっています。
さて、東京空港交通の社番は、事業者訪問掲載号となった2004年刊行の『バスラマインターナショナル86号』によれば「-(ハイフン)」前の数字部分のみとのこと。社番の頭数字はさらに所属・用途で区分されており、頭数字は所属をあらわします。暗号のような「-」以降は導入年月・定員・型式略称となっており、この車両は2007年4月導入、定員50人のRA274と分かります。
東京空港交通では富士重工のバスボディ製造撤退により、2000年代から西工ボディ車の導入を開始。数年でまとまった台数が在籍するまでになりましたが、登場から既に10年以上経過していることもあり代替が進んでいます。
社番:604-70450R2.
こちらは、側面中央部以降のラッピング車となっている車両。側面の「Airport Limousine」ロゴは前方に貼り直しています。
<いすゞ車>
社番:575-51150RU.
UDの国内バス製造販売撤退により、東京空港交通の車両は三菱ふそうと日野に集約されるかと思いきや、いすゞ車の導入が2010年代に復活。現在販売中のいすゞガーラは日野セレガと同じ車ですから、導入しない理由は既に無くなったのかもしれません。 社番の型式略称は日野車と共通の「RU」となっており、特に区別していない模様。
<日野車>
社番:226-80342RU.
こちらは2018年導入の日野セレガ。フロント部のメッキパーツが日野セレガを主張しています。日野セレガの初期導入車はメッキパーツを取り付けていなかったので、いすゞ車との差異化を図っているのかもしれません。
社番:241-90142RU.
2018年途中からフルカラーLED式行先表示器を採用。成田空港方面を青色、羽田空港方面を赤色で表示し、より分かりやすい表示となりました。
社番:532-00252RU.
2020年に新塗装が登場。従来よりも白色部が多くなりました。あわせてロゴや正面行灯部の社名のフォントも変更しており、従来の塗装デザインに慣れた目からすると(どちらが良いかは別にして)新鮮な印象。
社番:636-00252RU.
せっかくなので新塗装車をもう1台。近年の導入車は、登録番号に社番とは異なる希望番号を採用しています。希望番号は95から始まる連番となっているようで、今後ナンバー変更を伴う車両異動等が行われた場合でも、同じ希望番号で登録するのか気になるところです。
<三菱ふそう車>
社番:460-00555M96.
最後に三菱ふそう車。エアロエースが主力的存在となり、いわゆるニューエアロバスなMS86を見かける機会は随分減りました。画像のBKG規制車のエアロエースは08年から導入を開始しています。
社番:439-61253M96.
こちらはダイムラー製エンジンを搭載したエアロエース。
社番:430-80355M06.
こちらはMS06となったエアロエース。側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークは取り付けていません。
MS06初期導入車のトランクはメーカー標準の大・中・小の3本仕様でした。しかし、荷物を積み込むトランクをターミナル毎に設定している東京空港交通では、それぞれの大きさが異なるトランクの使い勝手は相当悪いようです。
社番:659-81251M06.
変則3本トランクは東京空港交通をはじめ、多くの事業者から物言いがついた模様。メーカーも対応策として均等3本仕様を追加しました。まあ、初めから設定しておけよという感じもしますが。東京空港交通では、18年後半導入車から均等3本トランク仕様を採用。
社番:610-90951M06.
いわゆる令和顔のエアロエースは19年に登場。ヘッドライト間のブラックベルトデザインは、一部パーツをオレンジ色にしています。また、19年導入車はボディの「Friendly」表記を省略しています。いまにして思えば、新塗装導入にむけた準備段階だったのかもしれません。
社番:917-61138M96.
年式が前後しますが、社番の頭数字「9」の特別車両カテゴリーの車両を3台ほど。座席列を少なくした「Super Cabin(スーパーキャビン)」として登場したエアロエース。「Super Cabin」の側面窓は上部開閉の逆T字仕様を久しぶりに採用しています。
社番:952-90238M06.
MS06となった「Super Cabin」は側面固定窓仕様を採用。
特別車感が増しました。
社番:970-81042M06.
空港リムジンバスもバリアフリーへの取り組みが必要となる時代に。東京空港交通では、日野セレガのリフト車に続き、エレベーター付の三菱ふそうエアロエースを導入。後面の車椅子ピクトグラムが目印となっています。画像の車両は現在後部ラッピング広告車となっています。
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