新型コロナウィルスの感染防止ということもあり、昨年に比べると出歩く人は本当に少なくなりました。繁華街は訪日外国人をメインとしてきた店舗が閉まり、飲食店の閉店も多くなってきました。長期政権も終わることになりましたが、次の首相は厳しい経済状況の中でどうカジ取りするのでしょうか。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、経済対策まったなし。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル181号』です。
特集は「いま注目のバスの感染症対策」。これまで「
空調による外気採り入れや窓開けによる換気促進、最前席の使用禁止、ビニールシートなどによる運転席の隔離などが一般的 」に行われてきましたが、今回の特集ではそれ以外の「
抗菌・抗ウイルスの効果を持つコーティング剤の車内への施行や、空間除菌消臭装置の搭載など 」を紹介しています。
創刊30周年記念インタビュー第3弾はみちのりホールディングスの代表取締役グループCEOにインタビュー。また、7月に開催した「バステク」の詳細についても紹介しています。
バラエティに富んだレポート記事では、埼玉のイーグルバスが川越観光巡回バスに導入した日本初のボンネット型電気バスの話題などを掲載。
トピックス記事では、横浜市営バスが7月から運行を開始した「横浜BAYSIDE BLUE」ついて紹介しています。
車号:9-3514.2020年8月記録。
記事では開業間もない「横浜BAYSIDE BLUE」の沿線模様を紹介しています。
今号は「各地の記念デザインバスなど」と題し、今年5月以降に登場した記念塗装車などを1ページにまとめて紹介しています。
社番:19068.2TG-RU1ASDA(19年車)。2020年7月記録。
掲載された車両で手持ち画像があったのが、アルピコ交通が7月から運行を開始した「100周年記念ラッピングバス」。アルピコ交通の母体となった松本電気鉄道の前身・筑摩鉄道の創立から100年を迎えたことを記念しての登場とのこと。
事業者訪問は06年刊行95号以来、通算3度目の訪問となる阪急バス。3度目の訪問ですから、近年の取り組みを中心にまとめており、新型コロナウィルス感染症対策についても取り上げられています。あわせて子会社の阪急観光バスと大阪空港交通についても現況と車両アルバムを掲載しています。
ということで、ここからは小生手持ちの阪急バスの車両画像を並べていきます。もともとBJハンドブックシリーズの感想めいたものを書くときのため、昨年から少しずつ画像確保をしてきましたが、まさかバスラマの事業者訪問の方が先になろうとは。
社番:3102.QKG-MP38FK(16年車)。2019年9月記録。
2020年6月末日現在、乗合車・貸切車・特定車あわせ「
979台のバスを保有する 」阪急バス。まずは社番2000~3000番台の三菱ふそう車から、「
ヘッドランプを一新したMP38 」。「
連綿と増備が続き現在はK尺57台、M尺88台、合計145台という一大勢力を占める三菱ふそうの主力車 」となっています。
社番:2872.2019年9月記録。
阪急バスの三菱ふそう車といえば、西日本車体を架装した車両を長く導入してきました。西工ボディの三菱ふそう車は代替により、いまや残り「
7台が最後の活躍を続ける 」状況。昨年記録した画像のMPノンステップ車も既に姿を消しています。
社番:7093.QDG-LV290N1(17年車)。2019年9月記録。
いすゞ車は社番600~700に加え7000番台へ拡大。N尺のLV。MP同様、路線環境などを考慮しN尺・Q尺を並行導入しています。
社番:495.PK-JP360NAN(07年車)。2020年7月記録。
UD車の社番は400と4000番台。代替が進み71台の少数派となっており、うち33台は中型幅10.5mサイズのJPです。画像は07年導入のノンステップ車で、加島線運行最終日の模様。
社番:1096.LNG-HU8JLGP(12年車)。2019年9月記録。
日野車の社番は100~200と1000番台。画像はブルーリボンシティハイブリッド。ハイブリッド車はCNGバスなど低公害車で採用した白色ベースの専用塗装を採用しています。
社番:3112.QTG-MS96VP(16年車)。2018年8月に記録したものを再掲。
都市間高速バスは「
全車豊中配置 」となっています。「
新幹線の延伸やLCCの普及の影響、さらに都市間ツアーバスの極端な安値との競争にさらされた頃から縮小傾向に転じ 」、「
一部の路線は阪急観光バスに移管、あるいは共同運行会社の単独運行 」となっています。
画像は高松で記録したQTG規制車の三菱ふそうMSハイデッカー。ヘッドライト下部にLEDデイライトなどを装備し、登録番号を社番に合わせた希望番号で取得しています。
大阪200か1835.ADG-RA273RBN(06年車)。2020年3月記録。
最後に大阪空港交通の車両を1枚。前回阪急バスを事業者訪問で取り上げた95号では、大阪空港交通も事業者訪問として取り上げていましたが、今回は現況と車両アルバムという簡潔な掲載となっています。大阪空港交通は開業以来、経営に多大な影響を受けるような「幾多の事業環境の変化 」がありましたが、今回のCOVID-19の影響は「
4月~6月にかけての運賃収入は対前年比10%程度 」と相当深刻な状況です。
大阪空港交通のバス車両ですが、長らく「
主力だった西日本車体工業製のハイデッカーだが、現在は2003~2009年式の日産ディーゼルが10台在籍する 」だけとなりました。
連載は、「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事などおなじみの長期連載を掲載。
また、創刊30周年を記念し、「バスラマインターナショナルの軌跡」と題した振り返り企画もスタート。表紙のサムネイルに特集など掲載内容を簡潔にまとめています。今回の<その1>では、1997年発行の41号から2007年の100号までを紹介。40号までは「
バックナンバーをPDF化して販売しているので、そちらをご覧いただきたい 」とバッサリ省略するところがバスラマの潔さ?でしょうか。
次号予告は、続・いま注目のバスの感染症対策、バス事業者訪問:横浜市交通局、最新バス機器・用品ガイド ほかとなっています。
なお、本文中の「
斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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