「バスタ新宿」周辺で2020年に記録したバス画像のよせ集めシリーズ。今回のその5では、記録できた富士急行グループ各社の高速車画像を並べていきます。
なお、型式・年式は『BJハンドブックシリーズR72 富士急行』(2011),BJエディターズ を参照しました。
<富士急バス>
社番:F1001.PKG-RU1ESAA(10年車)。
富士急行グループのバス事業は、山梨県・静岡県にまたがる富士山麓エリアを中心に展開しています。富士急行直営のバス事業は、1990年代以降地域分社・グループ会社への路線移管を行い、いよいよ最後まで残った御殿場エリアを今年10月新たに発足した富士急モビリティへ移管することが決定しています。一方で、グループ事業者の統合・再編も並行して行っており、山梨県都留エリアの分社としてスタートした富士急都留中央バスは、移管路線の拡大で富士急山梨バスに改称。さらに甲府エリアの路線バスの移管先だった富士急平和観光と合併し、山梨地区を統合。2019年に現社名の富士急バスに改称しました。
まずは富士急行グループの高速車の主力となっている日野セレガ。中央高速バスの各路線には折戸仕様のトイレ付ハイデッカーを採用しています。また、近年は富士急グループ提供の全面ラッピング広告車も多く、画像の車両は富士急ハイランドエリアの施設、「リサとガスパールタウン」の全面ラッピング広告車となっています。
社番:F1307.
日野セレガハイブリッドの高速車も在籍しています。画像の車両は高速車では少数派のスイング扉仕様で、Jピラーを装備しています。現在は山中湖をPRした全面ラッピング車となっており、図柄入りのナンバープレートに付け替えられています。
さて、富士急行グループの車両は営業所を表す頭アルファベット+4桁数字の社番を採用しています。社番頭のアルファベット「F」が富士急バスをあらわします。4桁の数字部分は、千位がメーカー+百位が導入年(西暦下一桁)+2桁の固有番号となっており、千位数字「1・2」は日野車をあらわします。
社番:F1604.
16年導入の日野セレガ。このあたりの年式から折戸仕様の高速車もJピラーを採用するようになりました。画像の車両は以前アニメとコラボレーションしたラッピング車となっていましたが、現在は富士急グループが経営する「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」内のテーマパーク『パディントン タウン』の全面ラッピング広告車となっています。
社番:F4803.PKG-RU1ESAJ(08年車)。
社番の千位数字「3・4」はいすゞ車をあらわします。画像の車両は富士急ハイランドエリアの施設、「リサとガスパールタウン」の全面ラッピング広告車となっています。
社番:F3801.
18年導入のいすゞガーラ高速車。このあたりの年式からフルカラーLED式行先表示器を装備するようになった模様。ちなみに、いすゞガーラはもともとJピラーの設定がありません。
社番:F3802.
せっかくなので18年導入車をまとめて並べていきます。図柄入りナンバープレートを装備している3802。
社番:F3803.
図柄入りではなく、ごく普通の緑ナンバープレートの3803。
<富士急シティバス>
社番:E3407.
続いて、社番頭のアルファベット「E」の富士急シティバス。静岡県の沼津・三島地区の地域分社で、バスタ新宿を発着する路線は「みしま コロッケ号」・「さんさん沼津・新宿号」の2路線を担当しています。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、「みしま コロッケ号」は今年8月後半から当面の間運休となってしまいました。
富士山三島東急ホテルの全面ラッピング広告車となっている、14年導入のいすゞガーラ。
社番:E3705.
こちらは17年導入のいすゞガーラ。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、高速バスの減便が続いており、古参車両の運用は少なくなっています。
<フジエクスプレス>
社番:T1708.
社番頭アルファベット「T」は富士急行東京営業所の分離子会社として誕生したフジエクスプレス。現在は横浜地区の分離子会社を吸収し、都内でコミュニティバスの運行受託、横浜で路線バスを運行するなど幅広い営業を行っています。バスタ新宿発着路線は中央高速バス・諏訪岡谷線・伊那線を中心に、富士五湖方面路線も担当しています。
折戸+Jピラー装備した17年導入の日野セレガ。
社番:T1709.
同じく17年導入の日野セレガ。
社番:T1917.
フルカラーLED式行先表示器を装備した19年導入の日野セレガ。
社番:T1918.
19年導入の日野セレガをもう1台。
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