2020年から2021年に熊本市内で記録したバス画像のよせ集めシリーズ。
今回の熊本電鉄編その2では、「アイミーカラー」と呼ばれる2000年代前半に導入した自社発注低床車に採用した塗装デザインの車両画像を並べていきます。
なお、型式・年式は、「熊本の路線バス大集合」『バスグラフィック Vol.35』(2018),ネコ・パブリッシング を参照しました。
熊本200か53.KC-LV280N(00年車)。
「アイミーくん」はクマをモチーフにした熊本電気鉄道のマスコットキャラクターで、2000年代はパンフレットやポスターなど電鉄関連の様々なところで使われていました。そんな「アイミーくん」がバスの塗装デザインに登場。まずは2000年に導入した西工ボディ架装のいすゞLVワンステップ車。中扉は4枚折戸仕様を採用しています。
2000年導入車の塗装デザインは「アイミーくん」一家が勢揃いし、ボディ全面にいろんなポーズの「アイミーくん」が描かれています。
熊本200か54.KC-MP747M(00年車)。
同じく2000年に導入した三菱ふそうMPノンステップ車。前年に導入したMPノンステップ車は中扉4枚折戸仕様でしたが、00年以降はごく普通の引戸仕様を採用しています。
熊本200か170.KL-LV280N1(02年車)。
01年は中型幅10.5mサイズの日野HRとUDのJP、大型車は純正ボディのいすゞLVを「アイミーくん」カラーで導入しました。なお、いすゞLVは近年現行塗装に塗り替えられてしまいました。
02年は中型幅の10.5mサイズのJPと、画像のいすゞLVノンステップ車を導入。いすゞLVのボディは西工になったのが大きな変更点といえます。「アイミーくん」が描かれた黄色ベースの塗装ですが、01年導入車から沿線の観光スポットのイラストに熊本電鉄グループのホテルや温浴施設のロゴが入ったデザインとなりました。2021年現在、温浴施設2つは既に営業を終えており、修正する気も無いというのがなんとも・・・。正面の「アイミーくん」も利用停止した共通回数券カード「TO熊カード」のロゴ部分を隠しただけなので、今は無きものがいろいろと残っている塗装デザインといえるかもしれません。
熊本200か264.KL-HR1JNEE(03年車)。
03年も中型幅10.5mサイズと大型車を「アイミーくん」カラーで導入。まずは01年以来の導入となった日野HR10.5mサイズ。ノンステップ部の運転席側シートは横向きとなっています。
熊本200か265.KK-MK27HM(03年車)。
もう1台の10.5mサイズは三菱ふそうMkを導入。三菱ふそう車のノンステップ車は00年以来の導入となりました。
10.5mサイズのMKは長らく自社発注のこの1台のみという状況でしたが、近年の移籍車導入で現在は複数台在籍しています。
熊本200か266.KL-LV280N1(03年車)。
大型車はいすゞLVノンステップ車を3年連続で導入。02年導入車同様、西工ボディを採用していますが、屋根上の冷房機器の取り付け位置が中央部分に変更しています。
「アイミーくん」カラーは翌04年に導入した中型車RMで終了、その後の自社発注車は移籍車同様に標準塗装デザインで登場しています。
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