2020年から2021年に鹿児島市内で記録したバス画像のよせ集めシリーズ。
今回の鹿児島交通編その2では、記録出来た鹿児島200か601から1173までの乗合移籍車画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「いわさきグループ・バス事業 所有車両一覧」『バスマガジン53号』(2012),講談社ビーシー/講談社 を参照しました。
鹿児島200か601.U-UA440LSN(93年車)。
いわさきグループは2000年代から一般乗合車への移籍車導入を開始しました。導入した移籍車は、様々な事業者からやってきた前中扉車、なかには3扉車もありで、バラエティに富みました。近年は初期に導入した移籍車を、新たな移籍車で代替する状況となっています。
まずは、西武バスから移籍したUAツーステップ車。90年代初頭の西武バス標準仕様といえる富士7Eボディで棒ギアのツーステップ車です。いわさきグループへ初期に移籍したツーステップ車は近年の代替で姿を消しつつありますが、現在もまとまった台数の西武バス移籍車が在籍しています。
鹿児島200か800.U-LV324K改(95年車)。
国際興業バスから純正キュービックボディのいすゞLVも、いわさきグループにかなりまとまった台数が移籍しました。国際興業バスが90年代前半に多数導入したU規制車のK尺ショートオーバーハング仕様のLV(社番7000代)は、いわさきグループに16台が移籍しました。ちなみにラッピングスポンサーの白露酒造はいわさきグループです。
鹿児島200か926.U-LV324L改(95年車)。
国際興業バスからは、黒サッシでL尺の社番8000代の車両もまとまった台数移籍して
います。この車両も白露酒造のラッピングとなっていますが、走行中にこの文字数を読めるのか疑問なデザインです。
鹿児島200か938.KC-MP637K改(96年車)。
黒サッシで中扉4枚折戸仕様の三菱ふそうMPは東京都交通局からの移籍車。当時の東京都交通局は、知事の意向から国内再登録を前提とした車両の売却を中止し、ほとんどの車両が解体となりました。しかし、蓄圧式ハイブリッドのMBECSがNOx・PM法適合車だったことから、国内移籍が可能だった模様。とはいえ、一般的なディーゼル車に比べれば特殊車両で、低床車でもないことから、移籍したのは鹿児島交通だけでした。
いわさきグループの移籍車導入が何でもありということを、あらためて実感したものです。
鹿児島200か984.KC-JP250NTN(96年車)。
京王電鉄バスグループが95年から導入を開始したJPワンステップ車も、いわさきグループにまとまった台数が移籍しました。画像は後面側だけですが、KC規制車で富士ボディのJPです。多数在籍したJPも、代替で姿を消しつつあります。
鹿児島200か996.KC-LV380L(96年車)。
フロントバンパーにコーナリングライトを搭載したいすゞLVツーステップ車は、国際興業バスで社番9000代だった移籍車です。
鹿児島200か995.KC-LV380L(96年車)。
登録番号が前後しますが、後面側はこんな感じです。
鹿児島200か1008.KC-LV380L(96年車)。
同じく国際興業バスから移籍したいすゞLVですが、こちらは緑色ヤシの木塗装の旧いわさきバスネットワークからの引継車です。
鹿児島200か1067.KC-JP250NTN(96年車)。
京王電鉄バスグループから移籍した富士ボディのJP。廃車時期の関係からなのか、間をあけて移籍しています。
鹿児島200か1095.KC-LR333J(96年車)。
川崎市交通局から移籍した富士ボディ架装のいすゞLR。
鹿児島200か1150.KC-UA460LSN(97年車)。
黒サッシで中扉4枚折戸仕様の富士ボディなUAは、新京成バスグループからの移籍車。新京成バスはマニアから幽霊ミラーと呼ばれる運転席側のミラーを扉側と同じようにステーで前方搭載した仕様を採用しています。移籍時に改造することが多いですが、この車両はそのままとなっています。
鹿児島200か1173.KC-LV280L(96年車)。
前後扉仕様の移籍車も登場し、在籍車両はバラエティに富んだ陣容となりました。画像の車両は、山陽電鉄から移籍した純正キュービックボディのいすゞLV。
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