「土浦駅前で見たバス2023年8月」と題した画像のよせ集め。
シリーズ最終回となる今回のその3では記録出来た関東鉄道子会社籍の車両と、ジェイアールバス関東の車両画像を並べていきます。最後まで再掲画像が結構あることをあらかじめおことわりしておきます。
<関鉄観光バス>
社番:1972TC.PDG-LR234J2(08年車)※1。
まずは土浦駅から神立駅方面への路線を運行している関鉄観光バスの在籍車両から、いすゞLRワンステップ車。
関東鉄道およびグループ会社はそれぞれ4桁の社番を付番していますが、グループ間で転籍した場合は改番しないルールを採用しています。画像のいすゞLRは社番から、関東鉄道自社発注車のグループ間転籍車となります。
さて、関鉄観光バスは1998年に関東鉄道グループで貸切バスを中心に事業展開していた日本観光バス・日本水郷観光自動車・竜ヶ崎観光バスと本体の貸切部門を統合した事業者です。土浦駅・神立駅を発着する関鉄観光バスの運行路線は、関東鉄道直営だった路線の廃止代替バスを貸切子会社が運行していると思いきや、さにあらず。日本観光バスが運行していた路線バスを関鉄観光バス統合後もそのまま担当しています。日本観光バスと日本水郷観光自動車はもともと地場資本により誕生した独立系のバス事業者だったので、自社運行の路線バスも営業していました。茨城県南部は昭和の時代に独立系の路線バス事業者が複数誕生しており、現在も大利根自動車交通が営業を続けています。
<関鉄グリーンバス>
社番:1852G.KK-RJ1JJHK(02年車)※1。
関東鉄道は2000年代初め、賃金体系を見直し地域密着型の営業展開をすべく、利用者減少が目立つ地域の営業所を地域子会社として分離しました。関鉄グリーンバスは2002年に石岡営業所を分離独立するかたちで誕生しました。2001年に鉾田営業所を分離独立した関鉄メロンバスと2005年に合併し営業エリアを拡大、現在は旧鹿島鉄道沿線エリアから発着する路線を中心に営業しています。
画像の車両は関東鉄道からグループ間転籍した、中扉引戸仕様の日野RJワンステップ車。
社番:1975G.PDG-KR234J2(07年車)※1。
こちらも関東鉄道からグループ間転籍した日野KRワンステップ車。前面のポップな書体な「ワンステップバス」表記に「中のり」ステッカー、個人的に関東鉄道らしさを感じる装飾でしたが、2010年代以降の導入車はどちらも見られなくなってしまいました。
社番:G5083.2KG-LR290J3(18年車)※1。
複数の自治体が協力し運行し、進化系コミュニティバスといえる広域連携バス。土浦駅と玉造駅を結ぶ「霞ヶ浦連携バス」は土浦市・かすみがうら市・行方市の3市にまたがる路線で関鉄グリーンバスが運行受託しています。専用車として導入した画像のいすゞLRは、フリーwifiに加え座席にUSBコンセントを装備するなど長時間利用者に優しい車両となっています。ちなみに5000番台の社番は関鉄グリーンバス自社導入車の区分となります。
<関鉄パープルバス>
社番:9411P.KK-MK23HH(02年車)※1。
関鉄パープルバスは2001年に下妻車庫を分離独立した事業者です。土浦駅では下妻駅を結ぶ路線のほか、土浦駅とつくばセンターを結ぶ路線の受け持ち便の運用車両を見ることが出来ます。
画像の三菱ふそうMKワンステップ車は中扉窓のオレンジ色の注意文字表記からお分かりの通り、京成バスからの移籍車です。
<ジェイアールバス関東>
車号:L527-04508.ACG-HU8JLFP(05年車)※2。
土浦駅は関東鉄道グループの路線バスだけでなく、ジェイアールバス関東の路線バスも発着しています。メインの土浦駅と江戸崎を結ぶ「霞ヶ浦線」は国鉄バスから引き続き運行している伝統路線です。
ジェイアールバス関東の運用車両は自社発注車から移籍車まで様々。画像の日野ブルーリボンハイブリッドはジェイアール東海バスからの移籍車です。
車号:L531-07501.PKG-LV234L2(08年車)※2。
こちらは自社発注のいすゞLVノンステップ車。関東鉄道の車両と比べると、ジェイアールバス関東の車両は屋根を中心にだいぶ汚れている印象。
なお、型式・年式は下記文献を参照しました。
※1)「「関東鉄道グループ 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル199号』(2023),ぽると出版
※2)「JRバスグループ在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル スペシャル13 30周年を迎えたJRバス』(2018),ぽると出版
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