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バスマガジン 125号

小生がのちのち調べるかもしれない『バスマガジン』事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新しているメモ帳更新。6月に刊行された『バスマガジン 125号』を今さら更新します。

まずは、前号の予告をチェック。124号の予告では、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [旭川電気軌道]」、「遅くなってスミマセン・・・『広島スカイレール』がオノエンスターEVにバトンタッチ!!その交代劇をまるっとレポート!!」、「ヒョンデのEVバスがついに日本上陸!?最初の1台、中型9m車に試乗!!」、「ずっと気になっているあの話 バスメーカー各社におけるの製造販売体制の供与・協力関係ってどうなった!?」、「あのアンダー6mのEVバス、カルサン「eーJEST」のバックにある超強力なメンテナンス体制を見る!!」、ほかとなっていました。
ヒョンデのEVバスは裏表紙の広告だけで記事は無し、カルサン「eーJEST」の記事はありましたが、運賃箱などワンマン機器を装備した日本向け仕様車の紹介が中心。記事執筆担当者には予告に書かれていた「超強力なメンテナンス体制」が見えなかったようです。そして「ずっと気になっている話」記事は無し。毎度毎度の予告詐欺健在なりという感じです。

バス会社潜入レポートは「旭川電気軌道/ふらのバス」。バスマガジンの事業者潜入レポートでは初登場です。執筆を担当しているのは今号も勿論BJエディターズの加藤氏です。「旭川電気軌道/ふらのバス」はBJハンドブックシリーズで未刊行の事業者ですので、今回の潜入レポートは貴重な完全新作となっております。

記事は、2024年2月29日現在の在籍車両をもとに編集していますが、3月廃車の情報を保有車両の紹介で補足しています。沿線風景と車両紹介を中心としたカラー頁、白黒頁は営業所の外観写真と歴史編をまとめた、いつも通りの構成となっています。

「さらに知っておきたい旭川電気軌道・ふらのバス4つのポイント」という記事では、かつて在籍していた「つくば万博シャトルバス→東京空港交通→旭川電気軌道」という経歴のボルボ連節バス移籍車の話題がとりあげられています。東京空港交通から旭川電気軌道に移籍した際は、バスラマ誌で冬場のラッシュ向けに導入したようなことが書かれていましたが、実際のところどうだったのか気になっていました。記事によれば「ミッションの故障が多かった 」や「登坂能力が劣っていたためスパイクタイヤを履かせ、凍結した坂道を走らせた 」と書かれていることから、移籍車導入時に想定していたような働きは出来なかった・・・ということなんでしょう。


旭川22か1130.KC-MP747M(97年車)。2022年5月記録(再掲)。
直近で在籍車両の手持ち画像となるのが、2022年5月に記録したもの。全て再掲となりますが、何枚か並べていきます。
ノンステップバスの販売開始からまだ間もない1997年3月に、旭川電気軌道は三菱ふそうMPノンステップバス(当時の販売名称は「ニューエアロスターノーステップバス」)を10台導入。「雪道での走破性を証明し、北国のバス事業者を驚かせた 」とのこと。掲載の「保有車両一覧表」には4台在籍していることになっていますが、保有車両の紹介文によれば「今年3月に3台廃車 」とのこと。画像の車両が97年導入最後の1台となったようです。ちなみに1997年導入車の側面窓は標準的な上部開閉仕様となっています。

旭川22か1216.KC-MP747M(98年車)。2022年5月記録(再掲)。
1998年導入車から2009年導入車まで側面窓を断熱効果などから二重ガラスの固定窓を採用。これは「当時の会長の発案 」によるもので、旭川電気軌道のノンステップバスの特徴的装備となりました。

旭川200か602.PKG-RA274PAN(07年車)。2022年5月記録(再掲)。
2000年代まで三菱ふそう車だけでなく、UD車のノンステップバスも新車導入していました。画像は2007年に導入したRAノンステップ車。前年導入車からボディ仕様等を変更し、フロントガラス左右対称の西工B-Ⅰボディ、エアコンはサーモキング製を採用しました。塗装は銀地に「超低公害バス」をアピールしたデザインを採用しています。



 旭川230あ2004.QKG-MP38FM(14年車)。2022年5月記録(再掲)。
2016年の旭川電気軌道創業90周年に向け、2014年に導入したノンステップ車7台が歴代塗装デザインを施しました。画像の三菱ふそうMPは1968年に旭川電気軌道と合併した旭川バスの塗装をデザインした復刻塗装車で、「3軸車とは色違い 」となっています。


旭川230い2006.QKG-MP38FM(14年車)。2022年5月記録(再掲)。
こちらはツーステップ車導入時まで採用していた先代デザインの復刻塗装車。ツーステップ車引退で消えゆく塗装デザインになるかと思いきや、のちにワンステップ移籍車に採用され現役デザインとなりました。


旭川230い6018.2DG-LV290N2(19年車)。2022年5月記録(再掲)。
1990年代まで移籍車導入も積極的に行っていた旭川電気軌道ですが、1997年のノンステップ車導入で方針転換。イレギュラー的な連節バスを除き、一般路線車はノンステップの新車導入を続けてきましたが、2000年代以降の新車導入台数減少により、生え抜きツーステップ車の代替だけでなく、初期導入のノンステップ車の代替も追いつかなくなる状況となってしまいました。このため移籍車導入を再開し、首都圏エリアの事業者からだけでなく、名鉄バスや北鉄金沢バス移籍車も登場しています。そんな移籍車の中で、移籍車と思えないのが現行ボディで「アーバス」塗装のいすゞLV。遠州鉄道を何らかの事情であっという間に廃車となった車両です。


旭川200か605.PKG-RA274TAN(07年車)。2022年5月記録(再掲)。
旭川空港連絡バスと旭岳線で使用している」西工E型ボディのRAトップドア車。塗装は貸切バス・高速バス・空港連絡バスに採用している「白地にゴールドとシルバーの雪の結晶を散らしたデザイン 」の色違いとなっています。


旭川230あ7734.KL-MS86MP(01年車)。2022年5月記録(再掲)。
貸切車のナンバープレートは頭数字「7」の希望番号を採用していますが、古参車のなかにはナンバーそのままで乗合転用し、空港連絡バスとなっている車両も在籍しています。
画像の三菱ふそうMSは東京空港交通からの移籍車で、直結冷房+3本トランクというリムジンバスらしい仕様が特徴です。前面行灯部の行先表示は今号掲載写真を見るとLED表示機となっていますが、2022年5月記録時点では方向幕式を装備していました。



旭川200か663.BJG-HU8JMFP(08年車)。2022年5月記録(再掲)。
ふらのバスは旭川電気軌道が富良野地区で営業していたバス事業を引き継いだ事業者で、旭川電気軌道と富良野市が出資した第3セクター企業です。2012年に旭川電気軌道から千歳営業所の譲渡を受け、「新たな貸切拠点として新千歳空港をベースとして一般貸切を強化、地域の契約輸送も行って 」います。このほかJR根室本線廃止区間の代替バス運行や「富良野市や占冠村営バスなどの自家用バスの運転も受託 」しています。
旭川駅前で見られるのが旭川と富良野を結ぶ「快速ラベンダー号」。「貸切転用のセレガでの運行が基本 」となっていますが、1台在籍する画像の日野ブルーリボンシティハイブリッドも「使用されることがある 」とのこと。「座席配置は都市型だが、1人掛けを含めハイバックシート 」となっています。

「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第16回東京都交通局。この連載では恒例となった「1年ぶりの元都営バスの車両 」特集です。ちなみにこれまで元都営バスを取り上げたのは108号の第5回、113号の第8回、119号の第12回、今回で通算4度目の掲載となります。
今回は2023年4月~2024年5月の間に再登録された元都営バスの状況をまとめています。中心となったのは2007年度に導入したPKG規制車の日野KVで、ほかに日野ブルーリボンシティハイブリッドにも移籍が見られました。また日産ディーゼルRAノンステップ車が道南バスに12台移籍したことも見逃せません。


下関230あ5299.PKG-KV234L2(07年度導入車)。2023年12月記録(再掲)。
またまた手持ち画像から再掲になりますが、サンデン交通に移籍した日野KV。サンデン交通は毎年まとまった台数の東京都交通局移籍車を導入しており、2023年4月から2024年3月までの間には、PJ規制車のいすゞLV・日野KVがあわせて4台、PKG規制車の日野KVが4台移籍しました。

「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は「バス会社がデマンド交通をやる理由 」。

現行編集体制となってから再開した「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート」ですが、前号の予告に無く、当然ながら今号の掲載はありませんでした。全都道府県をいちおう紹介していたことにようやく気づいたのかもしれませんが、それなら「最終回」とアナウンスしてほしかったです。もしかすると、しれっと連載を再開する気があるのかもしれません。

そのほかの連載や記事は広告臭がキツ過ぎる、内容が無い、小生的に今後調べることが無さそうということで省略します。

次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [東急バス]」、「右ハンドル車が入ってきた!!ヒョンデの9m電気バス [ELEC CITY TOWN] 試乗っ!!」、「着々と進むバスの自動運転技術。自動運転=無人運転じゃないけれどいまってどのあたり?」、「連節バスや2階建てバスじゃ追いつかない・・・バス業界人手不足を何とかしないと!!」、「街でだいぶ見かけるようになった電気バス 車種や走っている場所をいったん整理してみよう!!」、このほか、バス情報・企画満載!!となっています。

次号発売予定日は9月20日となっていることから、本当に隔月刊行では無くなったようです。残念ではありますが、小生がまともに読める記事が数える程度しかなくなってしまったので、もうこれくらいの刊行間隔で良いような気がしてきました。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しました。
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