2023~2024年に岡山市内へ何度か出かける機会があり、ついでにバスや路面電車を撮影しました。手持ち画像がそこそこの枚数となりましたが、在籍車両の型式・年式を参照できる手持ち資料が無し・・・。とはいえ、このままHDDの肥やしにするのは勿体無い。ということで、今回は記録出来た宇野バスこと宇野自動車の画像を並べていきます。
宇野自動車は岡山市の東部から赤磐市や備前市など、岡山県南東部に路線網を展開するバス事業者です。なかなかクセのあるバス事業者が多い岡山県ですが、宇野自動車はあらゆる意味で飛びぬけています。

岡山200か1253.
宇野自動車といえばシックな塗装で、前後の屋根には5連マーカーライトを装備した外観。車内はハイバックのシートがずらりと並ぶ着席重視の仕様を採用しています。車両代替は1990年代あたりまで10年程度で行っていたため、中国四国地方の事業者に多くの移籍車が見られました。2000年代に入ると交通バリアフリー法施行により低床車の導入が必要となりましたが、宇野自動車の求める着席重視の仕様と相性が悪く、既存のツーステップ車に扁平タイヤを履かせるなど出来る限りの低床化を行い、長く使うことになりました。
とはいえ2010年代に入っても在籍車両は100%ツーステップ車というわけにもいかず、2012年から宇野自動車の既存車のシート仕様に近づけたワンステップ車の導入をスタートしました。2012年は三菱ふそうMPワンステップ車を1台導入しましたが、既にMP販売モデルはATのみというのが気に入らなかった模様。翌2013年にMTの日野KVワンステップ車を1台導入しました。三菱ふそう車を愛用してきた宇野自動車が日野車を導入したことでマニア界に衝撃を与えました。画像の車両が宇野自動車の日野KV導入1号車となります。まさかこのボディが5連マーカーライトを装備した宇野自動車に登場するとは思いもよりませんでした。

岡山200か1341.
ATの三菱ふそうMPとMTの日野KV、宇野自動車のベテランドライバーさんが運転すれば燃費の差は歴然となったのでしょう。2015年に日野KVを20台以上導入し、経年車となっていたエアロスターMなMPを代替していきました。

岡山200か1406.
日野KVの側面行先表示は中扉の後の窓部に設置しています。なお、日野KVは画像の車両で導入は打ち止めとなりました。

岡山200か1486.
2016年にヘッドライト周りをモデルチェンジした三菱ふそうMPワンステップ車を1台導入。画像は後面側からのものしかありませんが、アルミホイールを装着している注目車なので画像を並べないわけにはいけません。

岡山200か1525.
こちらは2017年導入車。側面行先表示は側面窓下に設置しています。もともとエアロスターMやニューエアロスターのツーステップ車はこの位置に側面行先表示を設置していたので、元に戻ったともいえます。

岡山200か1618.
2017年後半導入車から屋根上のデンソー製クーラー機器カバー形状が現行タイプとなった2規制車となります。日野車導入で三菱ふそうに火がついたのか、はたまた日野がやらかしたのか分かりませんが、2017年に現行マスクの三菱ふそうMPワンステップ車を大量導入。ツーステップ車を完全に置き換えました。これで宇野自動車の最古参は2012年車、依然ノンステップ車0台、他社とは一線を画す経営方針はさすがです。
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