小生がのちのち調べるかもしれない『バスマガジン』事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新しているメモ帳更新。前回に続き、今回は12月に刊行された『バスマガジン 127号』です。
まずは、前号の予告をチェック。126号の予告では、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [岩手県交通]」、「アルピコ交通のレッドリスト 登山が得意だったパワフルなバスたちが続々退役か!?」、「バスの“後付けパーツ”の製品開発 流通が盛り上がっているので見に行ってきた!?」、「送迎・貸切がメインの事業者や運転士はどんな形態で勤務している?その安全思想とともにレポートする」、このほか、バス情報・企画満載!!となっていました。
予告されていたものと思われる記事は全て掲載されているので、小生が前号の感想めいたもので書いた「どうせ予告詐欺で載らない」方が誤りでした。お詫びいたします。
ただ、煽り気味の予告に対し、実際掲載された記事はマイルド&パブの香りが強くただようものだった、ということだけは書いておきます。
バス会社潜入レポートは「岩手県交通」。2013年に国際興業グループを離れ、現在は国際東北グループに属する事業者です。「バスマガジン」では岩手県交通に関する記事をたびたび掲載していますが、バス会社潜入レポートできちんと取り上げられたのは初めてです。
今号も執筆担当はBJエディターズの加藤氏です。ちなみにBJハンドブックシリーズでは2021年に『BJハンドブックシリーズV105 岩手県交通』を刊行しており、保有車両紹介の写真の一部に『BJハンドブックシリーズ』掲載写真と同じものが使われています。
記事は、2024年10月1日現在の在籍車両をもとに編集しています。沿線風景と車両紹介などをカラー頁、白黒頁には営業所の外観写真と歴史編をまとめた、おなじみの構成となっています。
盛岡200か226.PJ-LV234L1(05年車)。2020年11月記録(再掲)
岩手県交通は2002年から一般路線車の塗装デザインを国際興業バスと同じものに変更しました。これは国際興業バスからのグループ間移籍車を塗り替え無しで使用するためでした。国際東北グループとなってからも国際興業バスからの移籍車導入は継続しており、現在も「一定数が同社から転入 」しています。画像は国際興業バスから移籍したPJ規制車のいすゞLVワンステップ車。国際興業バスからの移籍車は、引き続き国際興業バスカラーで登場しています。
盛岡200か392.KL-KV280L1(04年車)。2020年11月記録(再掲)
国際興業グループから離れたことと「中古購入先の多様化に伴い 」、2019年に濃緑色部を銀色にし、側面を直線的な帯に変更した塗装デザインが登場。国際興業バスのテイストは残りますが、久方ぶりに岩手県交通オリジナルの塗装デザインが登場しました。画像の車両は「西東京バスから1台だけ転入した短尺ブルーリボンⅡノンステップバスのKL-車 」です。
盛岡200か405.PJ-MP35JM(05年車)。2020年11月記録。
現行塗装デザインについて、記事では「窓の上下のラインは当初のグレーからシルバーに変更されている 」とありますが、これは誤り。シルバーからグレーに変わっています。画像の車両は神奈川中央交通から移籍した三菱ふそうMPワンステップ車。神奈中の特徴的な仕様といえる前面運賃小窓&側面出入口表示幕窓もしっかり活用しています。
なお、近年導入車の塗装は正面の三角塗り部が無くなり、よりシンプルな塗りわけとなっています。
岩手200か1077.U-LV324K(94年車)。2020年11月記録(再掲)
2000年代の岩手県交通で主力的存在となっていたのが、国際興業バスから移籍したU規制車のいすゞLVです。近年の移籍車導入により、いまや「13台を残すのみとなった 」とのこと。バスマガジン創刊当初、BUやCLM、CJMを置き換えたU規制車のLVが、いまや消え行く存在となったとは。20年という時間の流れを実感します。
盛岡200か288.K9(18年車)。2020年11月記録(再掲)
中国BYD製電気バスは2018年から導入を開始し、現在は18・19・24年に導入したK9が3台、24年に導入した短尺のK8が1台、計4台在籍しています。画像は18年に導入したK9を後面側から。
盛岡200か225.2TG-RU1ASDJ(18年車)。2020年11月記録(再掲)。
岩手県交通の「昼行の都市間高速バスには、トイレなし4列シート60人乗りのハイデッカーを使用 」しています。画像の車両は自社発注のいすゞガーラです。
岩手県交通は貸切・高速車の塗装もこれまで「国際興業グループ共通の貸切カラーを採用 」していましたが、「2024年に増備されたガーラ1台に、初めて国際東北グループオリジナルのデザイン 」が登場。掲載写真を見る限り、オリジナルというより若干のアレンジを加えたという感じのデザインです。今後国際東北グループ各社に広がっていくのか気になるところです。
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は「自動運転を適切に評価しなければならない」と題し、現状の自動運転技術レベルを紹介し、すぐにでも自動運転のバスが走り出しそうな報道に釘をさすような内容です。
「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は残念ながら今号も休載でした。
そのほかの連載や記事はマジで広告臭がキツ過ぎるもの、今後調べることがマジで無さそうなものなので省略します。
次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [相鉄バス]」、「ニッポンの大型電気バス・いすゞエルガEV ついに実稼動開始!!その活躍っぷりを追跡してきた」、「いよいよ開催 大阪・関西万博!! そういやバス運用ってどうなった?」、「撮影の裏方におじゃまいたしましたぁ~ バスのカタログってこうやって作られていたんだ!!」、「スケールは小さめでも内容はミッチリ!!なんか最近、小型バスの活躍が目立っているゾ!?」、このほか、バス情報・企画満載!!となっています。
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しました。
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