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年鑑バスラマ 2024→2025

またもやバスに関する書籍を買ったら、感想めいたものをブログに書くシリーズを更新。今回はバスラマ読者にとって2月は年鑑の発売月!2月5日刊行の『年鑑バスラマ 2024→2025』についてです。
   
構成は、巻頭言、「2024国内バスハイライト」、年鑑のメインといえる「国内バスカタログ」、「海外バスカタログ」、歴史編、巻末の資料編というラインナップです。また、「2024国内バスハイライト」頁内で2024年バスラマ賞を「いすゞエルガEV」に贈呈したことが報告されています。 
さて、本作の「国内バスカタログ」掲載モデルは「国産車5車種(13シリーズ)、輸入車9車種 」となっています。昨年号と比べると、国産車は2シリーズ減、輸入車は1車種増となっています。

国産車の既存モデルに大きなモデルチェンジはなく、2024年11月からの「バックカメラとモニター装着の義務化」に対応した標準装備の変更が行われた程度でした。


社番:M32415.2PG-MP38FK(24年車)。2025年1月記録。
画像は京王バスが24年に導入した三菱ふそうMPノンステップ車です。クーラーはメーカー標準のデンソー製を搭載しています。

新たに掲載された国産車モデルは、いすゞが2024年5月に発売を開始した大型電気バス「エルガEV」です。いよいよ「国内メーカーから本格発売された電気バス 」が登場しました。2024年10月に「日野自動車から統合モデルのブルーリボンZ EVが発売 」され、量産が開始となったようです。残念ながら「2024年中の市販車はなく、本格的な販売は2025年から 」とのこと。市販第1号車がどこになるのかなど、登場が楽しみです。

一方、販売を終了したのが「日野ブルーリボンハイブリッド/いすゞエルガハイブリッド(型式HL) 」と「FC(水素燃料電池)バスのトヨタSORA」です。トヨタSORAは「2022年時点で、いすゞ・日野の電気バスをベースに新型FCバスを開発することを予告 」しているので、販売中断といえそうです。一方、ハイブリッドバス(型式HL)に関しては特段のアナウンスが無いことから販売終了で確定のようです。


社番:M22417.2025年1月記録。
日野ブルーリボンハイブリッド/いすゞエルガハイブリッドは、ここ数年都内バス事業者や神奈川県の公営バス事業者がまとまった台数を導入していたので、このタイミングで販売終了になるとは思いませんでした。ただ、輸入EVバス導入事例が増えつつある状況を鑑みると、これ以上の販売台数は見込めそうにありません。国産EVバスの販売開始にあわせて、ということなんでしょう。
画像は京王バスが2024年に導入した日野ブルーリボンハイブリッドのうちの1台。今回販売を終了したハイブリッドバスは結果的に製造期間が短かったことから、メーカーが部品供給などをいつまで面倒みるのかが気になるところです。京王バスはいすゞ旧エルガハイブリッドを早期に代替しているので、高い買い物でも早期に・・・なんてことがあるかもしれません。

輸入車では、新たに北アイルランドのバンフォード・バスカンパニー(旧ライトバス)が製作する2階建てバス「エクリプス・ジェミニ3」が新規掲載されました。「新車のオープントップ2階建てバスを希求するはとバスと、オープントップバスの経験と実績を持つライトバスのコラボレーションで開発 」されたモデルです。「はとバスが2020年末から導入 」していますが、2024年に「初めて同社以外のユーザーとして京浜急行バスが1台を採用 」したことから、掲載となったようです。

資料編では、今年も「ブランド別国内バス販売台数」のリストに注目しました。昨年号に掲載された2023年分のデータの集計に誤りがあったということで、本作では2022年・2023年・2024年と3年分のデータを掲載しています。コロナ禍後のバス販売台数の回復がよく分かるデータです。輸入電気バスメーカーはBYDのみ掲載されていますが、2024年は大小あわせて160台。2023年が大小あわせて64台(※昨年ブログに書いた53台は誤ったデータだった模様)ですから、前年比250%と大幅にアップしました。電気バスの普及が加速しました。来年はアルファバスやEVモーターズ・ジャパンもデータ集計に加わることを願います。

「海外バスカタログ」は海外の最新鋭バスモデルの一部を国内バスカタログのフォーマットで紹介してきましたが、「本年はこれまでと体裁を変えて、欧州10車種、北米2車種、アジア2車種を掲載 」しています。

露骨に手抜きと分かるような年もあれば、編集側の思い入れが強すぎる年もありと、振れ幅の大きいことでおなじみの『年鑑バスラマ』歴史編。今年は「時代を駆け抜けた彗星達 カタログで見る中央観光バスの車両群」を掲載。中央観光バスは大阪で超豪華観光バス車両をラインナップして営業していた事業者で、「同社が用意した車両紹介用カタログで往時の観光バス市場を振り返る 」内容となっています。

毎年書いていますが、年によって当たり・ハズレがあるように感じるのが『年鑑バスラマ』の醍醐味です。もちろんこれは私感ですのであしからず。 

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、画像の型式は掲載の「国内バスカタログ」を参照しました。
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