2025年4月に記録した画像を並べる「下関市内で見たサンデン交通2025」シリーズ。
シリーズ最終回となる今回のノンステップ車編その5では、登録番号5283から5312までで記録出来た車両の画像を並べていきます。
下関230あ5283.
サンデン交通は屋根上に換気扇などの通風機器を20年以上装備してきませんでしたが、「こまめな換気」が求められたコロナ禍でついに方針転換。2021年に導入した車両から前後2ヶ所に丸型換気扇を装備するようになりました。画像の車両は2022年に導入したジェイ・バス製ボディの大型ノンステップ車です。
下関230あ5285.PJ-KV234L1※1。
サンデン交通は2015年以降、東京都交通局から毎年まとまった台数の移籍車導入を続けています。富士新7EボディのUAノンステップ車は導入しましたが、さすがに西工ボディのRAノンステップ車の導入は見送りました。このためHRの次にまとまった台数登場しているのが、PJ規制車のジェイ・バス製大型ノンステップ車です。外観からいすゞか日野か判別出来ないPJ規制車ですが、ここで判別の力強い味方となるのがバスマガジン誌掲載の「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」。参照したところ画像の車両は05年度導入の日野KVとのことです。
下関230あ5292.PJ-LV234L1※1。
同じ見た目のこちらは05年度に導入したいすゞLVとのこと。
山口230あ5294.
2023年も数台の自社発注新車と、まとまった台数の東京都交通局からの移籍車を導入しています。
2023年に新車導入した三菱ふそうMPノンステップ車で、山口ナンバーの長門分所配置車両です。引き続き前後2ヶ所に換気扇を装備しています。
下関230あ5295.PJ-LV234L1※2。
こちらは東京都交通局が05年度に導入したPJ規制車のいすゞLVノンステップの移籍車。同時期に日野KVも移籍しているので、資料が無ければ判別出来ません。
下関230あ5300.PKG-KV234L2※2。
2023年の東京都交通局からの移籍車は07年度に導入したPKG規制車の日野KVノンステップ車がメイン。1つ目ヘッドライトを下関で見かける機会が増えました。
また、このあたりの移籍車は換気機器の撤去を行っていませんでした。自社発注車が換気扇を装備するようになったんだから当然かもしれません。
下関230あ5308.
2024年度も東京都交通局からPKG規制車の日野KVノンステップ車が移籍しています。

下関230あ5312.
東京都交通局以外の事業者からの移籍車も登場。阪急バスから移籍したいすゞLVノンステップ車で、サーモキング製冷房を搭載しています。シートモケットや中扉より後の窓位置に設置した側面行先表示などなど阪急バスの名残は多数あります。
ちなみにサンデン交通は2024年に旧来の塗装を施した三菱ふそうMPノンステップの新車を導入しましたが、残念ながら画像を記録することは出来ませんでした。
なお、都営バス移籍車の型式等は下記を参照しました。
※1)「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡 第12回東京都交通局:編」『バスマガジン119号』(2023),講談社ビーシー/講談社
※2)「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡 第16回東京都交通局:編」『バスマガジン125号』(2024),講談社ビーシー/講談社