6月に旭川へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス2025」シリーズ。今回の旭川電気軌道編その3では、記録出来た乗合移籍車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「旭川電気軌道 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル212号』(2025),ぽると出版 を参照しました。
旭川230あ6001.KL-MP35JM(04年車)。
1990年代まで新車と並行して神奈川中央交通などから移籍車をコンスタントに導入してきた旭川電気軌道ですが、1997年のノンステップ車導入開始で方針転換。以降ノンステップ車の新車導入にこだわってきましたが、2000年代後半に息切れ。そこそこの台数が残っていたツーステップ車を全て置き換えることは出来ませんでした。2018年頃からツーステップ・ノンステップ古参車代替のため移籍車導入を再開しました。
既にナンバープレートは乗合車を2000番台、都市間高速車を5500番台、貸切車を7700番台の希望番号で取得するようになっていたので、乗合移籍車は6000番台で取得しています。
2018年の移籍車導入再開時に登場した車両のほとんどが神奈川中央交通からのワンステップ移籍車でした。神奈川中央交通の特徴的な仕様の前面運賃支払い窓や側面出入口幕はそのまま活用し、ボディは全面ラッピング広告で屋根部やミラーステーなど元の事業者の塗装が見える状態となっています。
まずは三菱ふそうMPワンステップ移籍車。
旭川230あ6004.KL-LV280N1(04年車)。
神奈川中央交通からの移籍車のほとんどは三菱ふそうMPワンステップ車でしたが、1台だけV8エンジンを搭載したKL規制車のいすゞLVワンステップ車も登場。ボディは旭川電気軌道が運行する都市間高速バス「たいせつライナー」の全面ラッピングとなっています。

旭川230あ6006.KL-MP35JM(04年車)。
神奈川中央交通から移籍した三菱ふそうMPワンステップ車。移籍車導入再開時に登場した車両は旭川電気軌道の塗装に塗り替えず、ラッピングで対応したのは長く使う予定が無かったからなのか、早く運用に入らせたかったからなのか。どうなんでしょうか。
旭川230あ6007.KL-MP35JM(04年車)。
神奈川中央交通からの三菱ふそうMPワンステップ移籍車には、動物イラストをデザインしたラッピングの「旭山どうぶつえん号」になった車両も。
旭川230あ6013.KL-HU2PMEA(05年車)。
以後導入した移籍車はきちんと塗り替えられるようになり、ノンステップ車は「アーバス」カラー、ワンステップ車は2014年の復刻塗装車でも登場した先代塗装デザインを採用。復刻対象だった塗装デザインがツーステップ・ワンステップ車向けの現役デザインとなりました。
画像のブルーリボンシティな日野HUワンステップ車は名鉄バスからの移籍車。旭川電気軌道には画像の車両含め2台移籍しました。
旭川230い6018.2DG-LV290N2(19年車)。
こちらは現行ボディで「アーバス」塗装のいすゞLV。遠州鉄道をあっという間に廃車となった車両で、登録番号を見なければ移籍車と分かりません。側面行先表示は遠州鉄道時代と変わらず戸袋窓部に設置しています。
旭川230あ6019.PJ-KV234L1(05年車)。
こちらは横浜市交通局から移籍したPJ規制車の日野KVノンステップ車。横浜市交通局のPJ規制車の日野KVノンステップ車は、北海道から沖縄の事業者まで広範囲に移籍しました。

旭川230あ6020.PKG-LV234L2(08年車)。
こちらのPKG規制車のいすゞLVワンステップ車は、旭川電気軌道をバス会社潜入レポートで取り上げた『バスマガジン125号』によると愛子観光バスからの移籍車とのこと。扉側だけラッピング広告車となっていました。

旭川230あ6023.PJ-KV234N1(07年車)。
名古屋市交通局から移籍した日野KVノンステップ車。屋根まで含めた全面ラッピング広告車となっています。

旭川230あ6025.PKG-MP35UM改(09年車)。
名古屋市交通局からは、MFBM製ボディにUD製MD92エンジンを搭載したMPノンステップ車も複数台移籍しています。三菱ふそうの公式リリース前に約100台製造した先行販売グループの車両なので、型式がワンステップ車の改造型式となっているのが特徴です。画像の車両は窓枠部までラッピングした「旭山どうぶつえん号」となっています。