小生がのちのち調べるかもしれない季刊『バスマガジン』の事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新しているメモ帳代わり。今回は3月21日刊行となった『バスマガジン 132号』の感想めいたものになります。
まずは、前号の予告をチェック。131号の予告では、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [宮崎交通]」、「部分的だけどすでに実用化されてるって??ジャパンモビリティショー2025で発表されたバス技術」、「バスを守る目って一体いくつあるの?日本ヴューテックで死角ナシの視界とやらを体験してきたゾ!!」、「凄く寒い冬、凄く暑い夏・・・電気も内燃機も、バスは大丈夫なのか?傾向と対策を聞いてみた」、「やっぱり全国統一は難しいか!?路線バス運賃の支払い方法あれこれ」このほか、バス情報・企画満載!!となっていました。
今号で掲載されたのはバス会社潜入レポートの宮崎交通と日本ヴューテック社の記事だけ。いつも通りの結果ですね。当然記事になりませんでしたが、誰に何の傾向と対策を聞く予定だったのかだけは知りたかったですね。
バス会社潜入レポートは2度目の登場となる「宮崎交通」。前回は旧編集体制だった2006年刊行の16号でした。前回が20年も前ということに驚きますが、2006年当時でも古参格だったP規制車が台数を減らしているとはいえ、現役車両として在籍していることはすごいです。
執筆担当は今回もBJエディターズの加藤氏です。ちなみに前号の川崎鶴見臨港バス同様、宮崎交通もBJハンドブックシリーズ未刊行事業者ですので、歴史編含め全て書き下ろしの新作です。
記事は2025年11月30日現在の在籍車両をもとに編集しています。沿線風景と車両紹介などをカラー頁、白黒頁には営業所の外観写真と歴史編をまとめた、おなじみの構成となっています。
宮崎230あ554.2KG-KR290J4(20年車)。2024年1月記録(再掲)。
一般路線車の主力となっているのが中型車で、国内ディーゼル4社の車両が在籍しています。画像の車両は2020年に導入した現行ボディの日野KRで、「座席配置は郊外Ⅰ型」を採用しています。
「白地に青色と水色のラインを配したデザイン 」の塗装は、「伝統の“青バス”カラーに代わり、1980年代から採用 」しています。
また、近年導入の自社発注車はナンバープレートを希望番号で登録しています。2020年から希望番号の頭数字2ケタが年式的なことをあらわしているようですが、残念ながら解説的な記述は見当たりませんでした。
宮崎200か383.KK-LR333J1(00年車)。2024年1月記録(再掲)。
2010年代以降、移籍車導入も行うようになりました。低床車だけでなく、ツーステップ車も導入するところが宮崎交通の懐の広さ。画像の車両は神奈川中央交通から移籍した、いすゞLRツーステップ車。移籍導入時は最小限の改造工事で済ませているようで、前面に特徴的な運賃窓が残るなど、神奈川中央交通時代の名残がそこここに見られるのが特徴です。写真掲載された宮崎200か382は前面運賃窓がありませんが、どうやら近年の改造で埋めたようです。
宮崎22か829.P-RR172BA(88年車)。2024年1月記録。
バスマニア的に宮崎交通といえば、やはりP規制車をはじめとする古参車がまだまだ現役ということでしょう。なんと「車齢30年を超える車両が40台以上 」在籍しています。
画像の「2灯ライトのレインボー 」は1987年式のRJが1台、1988年式のRRが6台在籍。なお、「中型のP-車はメーカーを問わず、右側座席はすべて2人掛け 」シート配置を採用しています。
宮崎22か967.U-LR232J(92年車)。2024年1月記録(再掲)。
U規制車のいすゞLRエアサス仕様車。宮崎交通でジャーニーKボディのいすゞLRは結構な台数在籍しているイメージでしたが、P規制車が6台・U規制車が8台残るのみとのこと。着実に代替が進んでいます。
宮崎22か1011.U-JM210GCN(93年車)。2023年9月記録(再掲)。
「宮崎交通初のワンステップバスとして1992年から採用 」を開始したJM。こちらも代替が進み、「現在は5台が活躍を続けている 」だけとなりました。
宮崎200か452.KL-LV280L1改(04年車)。2024年1月記録。
一般路線車の大型車は少数派でしたが、近年の移籍車導入により台数が増えています。V8エンジンを搭載したKL規制車のいすゞLVは川崎鶴見臨港バスからの移籍車。
宮崎230あ400.PJーMS86JP(06年車)。2023年9月記録(再掲)。
「一般路線ながら高速道路を走行する宮崎~都城線、長距離の通勤通学客が多く着席ニーズが高い宮崎~小林線には、高速車・貸切車の一部を転用 」してきました。「近年は中古購入により経年車を置き換えつつある 」状況で、画像の折戸仕様でPJ規制車の三菱ふそうMSは北陸鉄道からの移籍車とのこと。
宮崎200か434.QTG-RU1ASCA(17年車)。2024年1月記録。
高速車には側面に「HIGHWAY BUS」の標記が加えられます。
2017年に導入した側面固定窓仕様で3列シート・トイレ付の日野セレガ。3列シート車は福岡市内を結ぶ「フェニックス号」で活躍しています。
宮崎200か366.QRG-MS96VP(13年車)。2025年8月記録。
2013年に導入したエアロエースな三菱ふそうMS。側面固定窓仕様で4列シート・トイレ付車両です。もともとは宮崎と延岡を結ぶ県内高速バス「ひむか号」開業にむけて導入した車両のうちの1台です。「ひむか号」は2014年に東九州自動車道の延岡~宮崎間開通にあわせ運行を開始しましたが利用状況は低迷、2020年のコロナ禍で運行休止となりました。「ひむか号」の運用車両は年式も新しいこともあり、現在は4列シート車運用路線で活躍しています。
宮崎200か491.2TG-RU1ASDA(19年車)。2025年8月記録。
2019年に導入した4列シート・トイレ付仕様の日野セレガ。図柄入りナンバープレートを装着しています。
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は「「人数が乗れるバス」の大切さを見直したい」。「現場や乗客の話を聞くと」、「どうもあまり評判が芳しくない」いすゞエルガEVですが、特に言われているのが「人数が乗れない 」ということ。「慢性的なドライバー不足の時代 」に求められるバスについて、私見を含めまとめています。
「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第20回朝日自動車系列編その1。
朝日自動車はもともと貸切バスとタクシーを中心に営業していた東武グループの事業者にすぎませんでしたが、2003年に東武グループのバス事業者再編で統括会社となり、「
1990年代より東武バスから分離された営業所の受け皿として勢力を拡大した各社や、元々地域輸送で路線バス事業を営んでいた会社、高速や貸切専業の会社などバラエティ豊か 」な事業者を束ねています。
とくに書かれていませんが、今回のその1では北海道と青森県・秋田県・岩手県に移籍した車両を紹介しています。ここでは道北バスと秋田中央交通に移籍した車両の手持ち画像を再掲多目で並べておきます。
旭川200か522.U-HT2MMAA(93年車)。2011年5月記録。
朝日自動車系列事業者のなかで、最も多いと思われるのが阪東自動車からの移籍車。阪東自動車は創業当初から路線バスを運行していたこともあり、古くから他事業者への移籍事例が見られます。
画像は道北バスに移籍した日野車体製ボディ架装のHTツーステップ車で、車内後部の3方シートそのままで活躍していました。

旭川200か1403.2025年6月記録(再掲)。
今回の記事では掲載されませんでしたが、道北バスに久々の阪東自動車移籍車が2025年に登場しました。外観からメーカー判別ほぼ不可能なPJ規制車のいすゞLVノンステップ車で、大きな後面行先表示枠が特徴のAT車です。
秋田200か1243.KC-HU2MMCA(00年車)。2019年4月記録(再掲)。
阪東自動車は、朝日自動車系列へのグループ間移籍も少なくありません。画像の日野HUワンステップ車は「阪東自動車から国際十王を経由して 」秋田中央交通に移籍しました。既にKL規制車の移籍車が中心となっている状況で、まさかKC規制の移籍車が登場するとは・・・という感じでした。
秋田200か1361.KK-RJ1JJHK(01年車)。2019年8月記録(再掲)。
ちょっと立派なバックミラーを装備している日野RJワンステップ車は茨城急行からの移籍車。茨城急行に在籍した日野RJは「解体が多かったため移籍例としては貴重 」とのこと。
あとの連載や記事はマジで広告臭がキツ過ぎるもの、今後調べることがマジで無さそうなものなので省略します。
次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート [阪急バス]」、「例の件でEVバスの勢力図がかなり変わったみたいだ 日本製。中国製、韓国製のそれぞれのいま!?」、「新幹線も貨物を運ぶこの時代、客貨バスの活躍っぷりってどんな感じなんだ!?」、「バスメーカーの組織がいろいろと複雑なことになっているいま、いったん、整理してみよう!!」、「古いモデルも絶好調でガンガン走っている宮崎交通のバス その秘密は凄腕のメカニックにあった・・・!!」、このほか、バス情報・企画満載!!となっています。
バス会社潜入レポートの阪急バスは昨年「諸般の事情」で延期になっていました。ようやく折り合いがついたようで次号で登場する模様。宮崎交通の凄腕メカニックは今号のバス会社潜入レポートとあわせて取材済みでしょうから、掲載される確率は高いでしょう。あとはどうでしょうか。
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しました。