忍者ブログ

BJハンドブックシリーズ V101

バスに関する書籍を買ったら、感想めいたものをブログに書くシリーズ。
今回は5月に刊行したらしい『BJハンドブックシリーズV101 京阪バス』です。前作『BJハンドブックシリーズS100 北海道中央バス』で100号記念として掲載した沿線風景写真が本格採用となり本作からマイナーチェンジ。新たにVシリーズとしてスタートしました。小生的には風景写真より車両編の掲載写真の画質改善の方に力を入れてほしいのですが・・・。残念ながらそちらは手付かずとなっています。
 
 
 
さて、BJハンドブックシリーズでは3作目となる京阪バス。前作は2010年に刊行したR71となります。本作の掲載事業者は社名の変更はありますが基本的に前作と同じ。タイトルの京阪バスに加え、子会社の京都京阪バスと京阪京都交通という京阪バスグループ事業者の2019年4月1日現在の在籍車両をもとに編集しています。 
  
内容は、安定の車両編・歴史編・紀行編というおなじみの3部構成。新たに加わった沿線風景写真をまとめた「京阪バスのいる風景」は紀行編に組み込まれました。「終点の構図」は京阪バスの「小田原」。紀行編は「水辺と古刹の桜を愛でる」と題し、枚方市を出発地に1日目は京阪バスエリア・2日目は京都駅から京阪京都交通エリアを巡り保津川下りで〆る乗り歩きルポとなっています。
 
車両編では、掲載の現有車両一覧表から前作掲載車両がそれなりに残っていることが分かります。これは、京阪バスの代替ペースが延びていることに加え、古参格車両がグループ2社に転籍していることも理由となるでしょう。とはいえ、前後扉仕様のいわゆる社番頭Aからはじまる車両は姿を消し、一般乗合車はワンステップ・ノンステップの低床車となっています(日野RXは車椅子リフト装備)。社番頭のアルファベットについて、「アルファベットは仕様を表す 」という説明だけなのが残念。京阪バスを取り上げている以上、やはりロマンスシート装備車は「B」と説明しなければと思うのですが。
ちなみに前作と見比べると、本作の掲載写真の画質の悪さがはっきり認識できます。バスマガジンで数年後に取り上げられたときカラー写真で見れば良いだろということなのかもしれませんが、本当になんとかならんのでしょうか。

歴史編は前作掲載分をベースに、共同持ち株会社として誕生した京阪バスシステムズの成立以降、分離子会社の京阪シティバスと京阪宇治バスの合併や高速バス路線の改廃など近年部分を中心に加筆・修正しています。

感想めいたものはこのくらいにして、このエントリを書くため2019年5月に京都へ出かけて記録した画像を中心とした、小生手持ち画像を並べていきます。なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の現有車両一覧表を参照しました。




社番:N-3895.PDG-KV234N2(07年車)。2019年5月記録。
一般乗合車は「路線環境に合わせてワンステップバスとノンステップバスを配置している 」京阪バスグループ。塗装デザインは「戦後まもなく採用 」した伝統のカラー。正面の伝統を感じさせる書体の「京阪」マークは「80年代から取り付けた 」ものとなっています。
まずはN尺ノンステップ車の日野KVで、このあたりの年式からAT車を本格採用しています。  


 
社番:N-3295.QDG-KV290N1(16年車)。2019年5月記録。



社番:N-3296.QDG-KV290N1(16年車)。2019年5月記録。
モデルチェンジした日野KVは近年導入が続いており、主力となりつつあります。運転席側の側面窓は旧モデルから引き続き、全てが上部開閉サッシ仕様を採用しています。




社番:N-1087.KK-MK27HM(03年車)。2019年5月記録。
前作刊行時点から在籍車両がぐっと減った三菱ふそう車。一般乗合車だけでなく高速車への導入も減っている状況です。画像の車両は、中型幅10.5mサイズのMKノンステップバス。



社番:N-6244.QKG-LV234N3(14年車)。2019年5月記録。
近年は三菱ふそう車に代わっていすゞ車の台数が増えつつある 」京阪バスグループ。主力の日野車と、同じエンジン・同じボディというところが評価されたのでしょうか。画像の車両は滋賀ナンバーで大津配置のいすゞLVノンステップ車。



社番:F-3041.2DG-HX9JLCE(18年車)。2019年5月記録。
コミュニティバス用途や住宅街の狭隘路線向けにマイクロバスサイズの車両も在籍しています。画像は日野HXのロングサイズ2扉仕様。ちなみに社番頭のアルファベット「F」は小型ノンステップバスをあらわします。

 

社番:U-1149.KK-MJ27HF(04年車)。2019年5月記録。
グループ内のバス事業再編にともない、2006年4月に京阪バスは京阪宇治交通・京阪宇治交通田辺と合併。京阪宇治交通の車両は京阪バスに移管しました。移管車両は社番頭を「U」となり、正面の社紋は「京阪」のプレートに取り替えられています。画像の車両は7mサイズのMJノンステップバス。



社番:N-2379.KL-HU2PMEE(02年車)。2019年5月記録。
京阪宇治交通本体は京阪バスと合併しましたが、宇治エリアの分離子会社だった京阪宇治バスはそのまま残りました。京阪宇治バスは京阪バス子会社で「管理の受委託の受け皿として」 誕生した京阪シティバスと2014年に合併し京都京阪バスと改称しました。
緑帯の塗装は京阪宇治交通が02年のノンステップ車導入時に採用したデザイン。画像の車両は、この塗装デザインを初めて採用した日野フルフラットノンステップバスのうちの1台です。同型車の多くは京阪バスに移管となり、京都京阪バスに在籍するのは現在この車両のみとなっています。

 

社番:N-5367.QKG-LV234N3(15年車)。2019年5月記録。
旧京阪宇治バスはノンステップバスをメインにワンステップバスも導入していましたが、2014年に京都京阪バスとなってからは「ノンステップバスのみを増備 」しています。画像のいすゞLVノンステップ車の後面には「バス運転士募集」のラッピング広告。描かれているキャラクターが何者なのか気になるところ。
 


社番:N-9300.2DG-LV290N2(19年車)。2019年5月記録。
車内後部座席を「茶室のように仕立てた「宇治茶バス」 」は2019年に登場したばかり。車内はシートモケットをはじめ細かいところまで非常に手の込んだ造りとなっています。
 


社番:W-0372.KC-MP717M(00年車)。2019年5月記録。
古参車代替には新車導入と並行して「京阪バスからの中古購入も行っている 」京都京阪バス。社番は京都京阪バス方式に改番していますが、塗り替えまでは行わない模様。ちなみに京阪宇治バスは高槻市交通局からの中古購入車も在籍していましたが、こちらは既に引退したようです。
 


社番:N-666.PA-KR234J1(07年車)。2017年4月記録。
2004年に経営破たんした京都交通の南部エリアを引き継いだ京阪京都交通。「旧・京都交通時代の車は淘汰され、現在の路線車は京阪京都交通の自社発注またはグループ内からの中古購入 」車となっています。
塗装は京阪バスカラーを採用していますが、社番は独自のものを採用しています。画像は自社発注の日野KRワンステップ車。社番頭のNはノンステップではなく、西京営業所配置車両をあらわします。



社番:H-3283.QRG-RU1ESBA(15年車)。2017年4月記録。
京阪バスは京都から関西空港への空港連絡バスを運行しています。空港連絡バス車両は「貸切カラーに水色の飛行機とロゴが入る 」デザインを採用。
 
 

社番:H-1245.BKG-MS96JP(08年車)。2018年8月に記録したものを再掲。
都市間高速バスは京都駅を起点に路線網を展開。「夜行高速バスや都市間昼行高速バスは、利用が定着して採算的にも良い路線を残して再編 」している状況です。
塗装は「89年の長崎線開業時に採用した 」デザインで、「長距離路線用は固定窓・トイレつき 」の仕様となっています。画像の車両は床下冷房+2本トランク仕様の三菱ふそうMS。高松エクスプレス京都号の運用に入っているときに記録したものです。
 
次回刊行は本作同様、3度目の登場となる「京成バス」。「カモメバス」カラーの車両は野球観戦の際に記録できるから良いとして、分離子会社の画像集めが面倒なんだよなぁという心の声。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

トラックバック

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 9
10 11 12 14 15 16
17 18 19 20 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新コメント

[06/29 むちやま]
[05/11 えど]
[03/25 えど]
[03/12 えど]
[01/04 えど]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
Mrジョソ
性別:
男性
職業:
会社員
趣味:
むかし話とバスでしょうか
自己紹介:
1つ目のブログを超える
辺境のブログ。

画像を大きめにした(だけ)の一方通行ブログ。

バーコード

ブログ内検索

P R