2020年から2021年に熊本市内で記録したバス画像のよせ集めシリーズ。
コロナ禍の外出自粛の影響でバスの利用客は大きく減少しました。都市間高速バスは運休・減便が相次ぎ、熊本市内で県外事業者の高速車を見かける機会がグッと減りました。そんな状況でしたが、熊本と福岡の博多・天神を結ぶ「ひのくに号」は減便したとはいえ、それなりの本数を運行していました。ということで、今回は記録できた西日本鉄道の「ひのくに号」運用車両の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は、『BJハンドブックシリーズS81 西鉄バス(高速貸切バス編)』(2013), BJエディターズ を参照しました。
<UD車>
社番:9934.PKG-RA274RBN(08年車)。
西鉄といえばということで、まずは西工ボディ架装車の画像から並べていきます。「ひのくに号」の主力的存在だったS型ボディ架装車は姿を消し、現在古参格となっているのがE-Ⅲボディで、MD92エンジンを搭載したRAです。まだまだMT車が主流の高速車にZFのトルコンAT車のみというのは、いま思えば早すぎた存在でした。
塗装は中長距離高速車向けに採用していた通称「火の鳥」デザインとなっています。
社番:6105.PKG-RA274RBN(10年車)。
E-Ⅲボディの製造期間は短く、画像の車両が最終導入グループとなる10年車のうちの1台。「ひのくに号」の運用に入るE-Ⅲボディ車はそれなりの台数を見ることが出来ますが、年々少なくなってきている印象。西鉄が高速車に新車導入を再開したら、あっという間なのかもしれません。
<いすゞ車>
社番:2768.
西日本車体工業解散により、11年からメーカー純正ボディの中長距離高速車の導入が開始。既に導入開始から10年が経ち、現在の「ひのくに号」は純正ボディの高速車が主力となっています。
さて、西鉄の社番頭数字はメーカーをあらわし、「1」・「2」はいすゞ車となります。ジェイ・バス製ボディの「ひのくに号」運用車両はリヤスポイラー付で前扉折戸仕様を採用しています。また、画像の車両の側面窓ガラスは濃色のものを装備しています。
社番:2974.
側面窓ガラスは色の入っていないタイプが圧倒的多数となっています。画像の車両は最近転属したようで、年式にあわない福岡200かナンバーです。
社番:1168.
社番:1169.
「ひのくに号」には毎年コンスタントに各メーカーの新車が配属していました。上下で車両が異なり失礼します。
<三菱ふそう車>
社番:3043.
つづいては、社番の頭数字「3」・「4」の三菱ふそう車。モデルチェンジしたエアロエース・エアロバスは2021年まで折戸の設定が無かったので、スイング扉を採用しています。エアロエースの初期導入車は2本トランク仕様を採用しましたが、のちにジェイ・バス製車同様に3本トランク仕様となりました。
社番:3152.
西日本鉄道創立110周年を記念し2018年から登場した高速車の新塗装「HARMONY」デザイン。近距離~中長距離で塗装デザインの区別が無くなりました。
画像のエアロエースは「火の鳥」デザインの車両を「HARMONY」デザインに塗り替え、最初期に登場したうちの1台です。
社番:3284.
AMT採用のMS06となったエアロエース。MS06初期モデルのため、トランクは使い勝手に難のある大・中・小の3本タイプです。また、MS06の特徴的装飾といえる側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークもきちんと取り付けています。
社番:3345.
新車時から高速車の新塗装「HARMONY」デザインで登場した、いわゆる令和顔のエアロエース。トランクは均等3本タイプを採用しています。側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークは装着しています。
社番:3348.
その後の増備車から、側面窓前端下部の「FUSO AERO」ペットマークの取り付けは中止になったようです。今後の導入車は新たに設定された前扉折戸仕様を採用するのか気になるところです。
<日野車>
社番:7946.
最後に社番頭数字「7」・「8」の日野車。ジェイ・バス製なので、いすゞ車と基本的な造りは同様です。フロントガラス下のオーナメントランプやヘッドライト間のメッキパーツから、中長距離高速車は多少グレードの高いモデルを採用していることが分かります。
社番:8048.
同じく日野セレガ。側面窓にかかるJピラーはグレード的に装備可能と思われますが、西鉄的に不要と判断した模様。やはり窓を開けることが出来ないと駄目ですからね。
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