今年５月に旭川市内で記録したバス画像のよせ集め、「旭川市内で見たバス２０２２」シリーズ。今回の道北バス編その２では記録出来た一般乗合移籍車から、旭川２００か５９０から８５６までと、現在希望番号となっている名古屋市営バス移籍車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「道北バス在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル１９２号』（２０２２），ぽると出版 を参照していますが、一覧表記載の型式に誤りがあると思われる車両もあることをあらかじめおことわりしておきます。ちなみに「おことわり」とは、わざわざコメントで誤記を指摘するなということを意味します。
旭川２００か５９０．Ｕ－ＨＴ２ＭＬＡＡ改（９４年車）。
２０００年以前から移籍車導入を行っている道北バス。古くは西武バスや神奈川中央交通など代替サイクルの早い事業者からの移籍車が中心でした。のちに都営バスをはじめとした首都圏エリアの事業者からの移籍車が中心となり、現在は近畿地方の事業者からの移籍車も在籍するバラエティに富んだ状況となっています。移籍車ばかりとはいえ、低床車を増やしていく方針は一貫しており、いまや一般乗合車の８割以上が低床車となっています。
まずはＵ規制車ながら角目ヘッドライトを装備する川崎市営バスから移籍した日野ＨＴワンステップ車。カマボコ型の屋根上通風機器は川崎エリアでおなじみの装備でした。
旭川２００か６１１．Ｕ－ＨＴ２ＭＭＡＡ（９４年車）。
緑色系の塗装の車両を中心に塗り替えるのは正面くらいという、なかなかの方策が２０００年代の一時期行われました。画像の車両もそんな頃の１台で、遠州鉄道から移籍した富士ボディ架装の日野ＨＴツーステップ車。正面・後面は青色系の帯に塗り替え、移籍当初は長距離路線を担当していました。
側面見たままそのままの移籍車は画像の遠州鉄道をはじめ、都営バス、相鉄バス、阪東自動車などそこそこの台数在籍していました。これら多くの車両は既に第一線から退いていますが、冬季増車のスクールバス用に車検を取得し現役復帰する車両も見られます。
旭川２００か６６０．ＫＣ－ＨＵ２ＭＬＣＡ改（９６年車）。
中扉４枚折戸で車椅子用スロープを装備した日野ＨＵワンステップ車は横浜市交通局からの移籍車。中扉部に車椅子用スロープを装備した横浜市営バスのワンステップ車は、低床化を目論む地方バス事業者から引く手あまた。道内にも多数の車両が移籍しました。
せっかくなので扉が開いた状態の画像も１枚。扉の内側を朱色に塗っているのが当時の横浜市営バスの標準仕様でした。
旭川２００か６７８．ＫＣ－ＨＵ２ＭＬＣＡ改（９６年車）。
こちらは川崎鶴見臨港バスから移籍した日野ワンステップ車。カマボコ型の屋根上通風機器が目印です。ちなみにバスラマの一覧表ではＨＵと記載されていますが、実際はリーフサスでＨＴとなります。
旭川２００か７１９．ＫＣ－ＪＰ２５０ＮＴＮ（９６年車）。
西東京バスから複数台が移籍した富士ボディ架装のＪＰワンステップ車ですが、現在残っているのは画像の車両のみという状況。ボディは見た感じだいぶ腐食も出ているので、この車両もいつまでもつやら・・・という感じです。
旭川２００か７３０．ＫＣ－ＵＡ４６０ＨＳＮ（９６年車）。
後面側からの画像だけとなりますが、川崎市営バスから移籍した上部開閉仕様の側面窓のＵＡワンステップ車。
旭川２００か７３８．ＫＣ－ＵＡ４６０ＨＳＮ（９６年車）。
同じく上部開閉仕様の側面窓のＵＡワンステップ車ですが、こちらは京浜急行バスからの移籍車。一覧表ではＨ尺の記載ですが、Ｌ尺車となります。
旭川２００か７９５．ＫＣ－ＭＰ７１７Ｍ（９８年車）。
神奈川中央交通が９７～９８年にかけて貸切・路線兼用車として導入した三菱ふそうＭＰツーステップ車。貸切車としても使用可能なハイバックのリクライニングシートを装備した仕様が道北バスで長距離路線にマッチ。長距離路線カラーの塗装で登場しました。
移籍から１０年近く経ち既に廃車となった車両も出ているようですが、旭川駅前で３台見ることが出来ました。画像の車両は正面の運賃支払い表示窓を埋めていますが、側面の出入口表示窓・幕が残っています。
旭川２００か８４７．ＫＣ－ＲＭ２１１ＧＡＮ（９９年車）。
２０００年代後半から閑散路線向けに中型車の導入を開始した道北バス。神奈川中央交通から移籍した日野ＲＪや三菱ふそうＭＫに続き、名古屋市営バスからのＲＭツーステップ移籍車をまとまった台数導入しました。ＲＭも一部が廃車となっているようですが、全引側面窓が標準仕様だった頃の名古屋市営バスを今に伝える１台です。
旭川２００か８５４．ＫＣ－ＭＰ７１７Ｍ（９８年車）。
旭川２００か８５６．ＫＣ－ＭＰ７１７Ｍ（９８年車）。
神奈川中央交通から移籍し、長距離路線塗装となっているＭＰツーステップ車を２台。
正面の運賃支払い表示窓だけでなく、側面の出入口表示窓も埋めています。
旭川２３０あ８１３３．ＫＣ－ＭＰ７４７Ｍ（００年車）。
２０１０年代の早いあたりからノンステップバスの移籍車導入を開始します。
画像の三菱ふそうＭＰノンステップ車は名古屋市営バスからの移籍車。前中扉ともグライドスライドで、後タイヤハウス上は評判の悪い向かい合ったシート配列と、これぞ初期型ノンステップバスという車両です。
ナンバープレートは希望番号で「８１３３」を取得していますが、これは全面ラッピング広告車だった頃の忘れ形見。広告スポンサーの電話番号末尾４桁でしたが、ノンステップバス塗装となった今では謎の番号です。
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