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バスマガジン 119号

バスマガジンの最新号で、のちのち調べるかもしれない事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新している小生的メモ帳更新。今回は『バスマガジン 119号』です。

まずは、前号の予告をチェック。前号の予告では、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート 次号は関西の2社!!『京都京阪バス』『京阪京都交通』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『岐阜県』」、「バス事業者に頼み込んで電気バスの裏の裏とその実態を聞いて来た!!」、「絶好調!!出張バスマガweb!![西鉄関連乗りバス特集一挙掲載]」、「マスクの日常もひと段落 でもバスの衛生はこうして守られる!!」、ほかとなっていました。

予告通り掲載されたのは、バス会社潜入レポートと路線バス全方位レポートの岐阜県。バスの衛生用品を紹介した記事はありましたが、予告とだいぶ異なる内容という印象です。

事業者潜入レポートは京都京阪バスと京阪京都交通。非常によく似た社名の京阪グループのバス事業者をダブルでとりあげています。社名は似ていますが、出自は全く異なる両事業者。京都京阪バスは京阪宇治交通の分社と京阪バスの分社が合併して誕生したのに対し、京阪京都交通は旧京都交通の園部以南を京阪グループが引き受けることで誕生しました。このあたりの経緯は歴史をまとめた「あゆみ」で詳しく紹介していますが、京阪京都バスの成立過程は京阪宇治交通と京阪シティバスの運行エリアを理解していないと頭に入ってきません。

さて、事業者訪問レポートの執筆は今号もBJエディターズの加藤氏です。BJハンドブックシリーズの直近作で両事業者を取り上げているのは、2019年の『BJハンドブックシリーズV101 京阪バス』となります。 

記事は、2023年2月28日現在の在籍車両をもとに編集し、沿線風景と車両紹介をカラー頁・白黒頁に営業所の外観写真と歴史編をまとめた、いつも通りの構成となっています。在籍車両は両事業者とも自社発注車両と京阪バスからのグループ間転籍車が中心となっています。

   
社番:N-7388.QDG-LV290N1(17年車)。2019年5月に記録したものを再掲。
京都京阪バスが自社導入した乗合車・貸切車は京阪宇治交通由縁の塗装デザインを継続採用しています。画像の車両は現在、1970年代の京阪宇治交通の復刻塗装となり、車内はルーツとなる宇治田原自動車が創業した1922年「大正ロマンが演出」された内装となっています。


社番:N-666.2017年4月に記録したものを再掲。
一方、京阪京都交通は日本交通が引き継いだ京都交通が存在することもあり京阪バスデザインを採用しています。ただ、名阪近鉄バスから移籍した日野セレガR貸切車に、名阪近鉄バスの塗りわけそのまま簡易的に変更しただけの車両が在籍しているのが面白いところ。仮にも大手鉄道会社グループのバス事業者が、新免の貸切バス事業者みたいなことをするのはどうなんだという気もしますが。ちなみに再掲画像の日野KRは掲載の「所有車両一覧表」に記載が無いことから、どうやら代替で姿を消したようです。

「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「岐阜県」。前シリーズでは2008年刊行30号の掲載でした。岐阜県の路線バスは、西濃地区を近鉄グループの名阪近鉄バス、それ以外の地域は名鉄グループバスホールディングス傘下の事業者が展開、廃止代替バスを地元のタクシー・運送会社等が営業しています。

注目事業者の車両一覧表は、「岐阜乗合自動車」。2023年4月1日現在の一般乗合車を掲載しています。


岐阜200か1262.PDG-AR820GAN(09年車)。2022年7月記録。
在籍車両は三菱ふそう車が中心の岐阜乗合自動車。画像はUDからのOEM車となる西工ボディ架装のARワンステップ車。「2005年に新車導入された車両から採用された名鉄グループ統一仕様の塗装 」を採用していますが、正面の赤帯部の塗りわけはもともと岐阜乗合自動車で使われていたデザインに酷似しています。名鉄グループ統一カラーを一部マニアが「岐阜塗り」と呼ぶのはこのためです。

「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第12回東京都交通局。108号の第5回・113号の第8回から通算3度目、「1年ぶりの都営バス特集 」です。2022年4月~2023年3月の間に再登録された元都営バスの情報と、移籍した元都営バスの廃車状況をまとめています。前年に続き、PJ規制車のいすゞLV/日野KVの移籍が中心ですが、新たにPKG規制車の日野KVや日野ブルーリボンシティハイブリッド、貸切車だったいすゞガーラの移籍車も登場。さらに日産ディーゼルRAノンステップ車に再利用事例が現れたことも特筆すべきことかもしれません。

熊本200か1801.PJ-KV234L1(04年度車)。2023年3月記録。
昨年度に登場した都営バス移籍車の手持ち画像から、九州産交バスに登場した日野KV。
九州産交バスは「20年度除籍車のストックが再登録されており、22年度はM・N代合わせて9台が登場した 」とのこと。
昨年も書きましたが、PJ規制車のいすゞLV・日野KVは外観からメーカーの判別が困難なので、掲載されている「再登録一覧表」は大変ありがたい代物です。

「鈴木文彦が斬る、バスのいま」は、川崎BRTの運行開始から考える「連節バスの効果を最大限引き出す仕組み」。記事によれば「現在国内で連節バスを保有している事業者は18社(保有・登録しているが営業運行はしていないケースを含む)」、幕張地区の京成電鉄だけだった時代から随分導入事例が増えました。ただ、鹿児島県内事業者所有の連節バスが「営業運行はしていないケース 」となっているため、おかしな注意書きが必要な状況が続いています。

そのほかの連載は広告臭がキツ過ぎるもの、今後調べることが無さそうなものばかりなので省略します。

次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート 『横浜市交通局』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『大阪府Part2』」、「この真夏から雪対策ってマジ!?北の大地のバス会社では夏から始まる冬のルーティーンが命綱だ!!」、「西鉄しばりのページだと!?バス大国・九州北部からコロナ禍から立ち上がる活発なバスの動きをレポート」、「新連載!!中古バスを買いたい人は必見の情報!?リアルタイムで中古バスのトレンド、流通、物件を大追跡!!」、ほかとなっています。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しています。
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