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バスラマ 200号

今年のプロ野球日本シリーズはオリックス対阪神、半世紀以上ぶりとなる近畿地方を本拠地とするチームによる対戦となりました。本拠地の京セラドームと甲子園球場は阪神電車1本乗り換え無しで行ける事から、「阪神なんば線シリーズ」とも言われています。
実はあまり無かった日本シリーズ近畿地方対決。阪神が普通に強かった1970年代頃と西本監督時代の阪急は読売V9時代のため日本シリーズでの対戦無し。近鉄が優勝したのは数回しかないことと、赤ヘル旋風と阪神の超低迷時代のため対戦無し。逆に阪神が優勝した2000年代はオリックスの低迷時代だったので対戦無しでした。次の「阪神なんば線シリーズ」は、今年のペナントレースを独走した両チームの戦いを見ると、50年もまたずに見ることが出来そうな予感。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、今日から甲子園決戦。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル200号』です。

いよいよ200号をむかえたバスラマインターナショナル。巻頭にはバス業界を代表してバス協会および自動車メーカーから200号を迎えたことを祝うメッセージを掲載していますが、200号の記念的な記事はこのくらいしかありません。編集後記によるとページ数の関係で記念企画は次号以降に反映したいとのこと。次号以降にまわしてしまうくらい、200号は単なるキリの良い数字というくらいの認識のようです。もっとも、バスラマ過去作を振り返るような企画は2020年の創刊30周年で行っているので、いまさら必要ないかもしれません。

特集は、10月刊行号恒例の「最新バス機器・用品ガイド」。今回も掲載商品から、ある意味バス業界のトレンド(と、広告出稿する景気の良い企業)を知ることが出来そうです。
レポート・トピックスでは、日本全国各地のバスに関するものから案件紹介的なものまで、様々な話題を取り上げています。マニア的に気になった記事は、やはり金剛自動車が2023年12月20日をもってバス事業を廃止することを伝えたもの。

 
和泉230あ1601.2021年11月に記録したものを再掲。
記事はお名残乗車・撮影しか目の無いバスマニアへ富田林市内の街歩きも推奨した内容(誤解釈)ですが、目を引いたのが「本誌が同社にバス事業者訪問ご登場を打診したのは6~7年前のことである。残念ながらご対応いただけないというご返事でそのままになっていた 」という一文。6~7年前というと、金剛自動車は先代の経営時代。まあ・・・対応しないでしょうねという感じですが、長く独自経営を続けてきた金剛自動車だけに要職の方へのインタビューを基にしたバスラマの記事を読めなかったのは残念でなりません。モールとか三方向シートなどあれだけこだわった車両を導入し続けた信念など、文章として残しておいてほしかったものです。

事業者訪問は2008年刊行の109号以来、通算で3度目の登場「神姫バスグループ」。神姫バスおよびバス事業を展開するウイング神姫・神姫ゾーンバス・神姫観光のグループ子会社3社を取り上げています。

記事は2008年以降の動きと、コロナ禍やドライバー不足に対する神姫バスの取り組み、今後の施策などを中心に紹介しています。ちょうどBJハンドブックシリーズが出たばかりのタイミングで事業者訪問とは・・・という感じですが、在籍車両がメインのBJハンドブックに対し、バスラマは経営・施策がメイン。2冊で2023年現在の神姫バスが丸分かり!てなわけです。


車番:5681.PKG-MP35UM(10年車)。2023年8月記録。
車両アルバムは主力モデルをカラーで紹介しています。車種や仕様を組み合わせた神姫バスの車番についての説明に、「※次回新車から付番基準を変更予定 」という気になる一文が。どんなものになるのか楽しみです。
神姫バスの手持ち画像はBJハンドブックシリーズの感想めいたものを書いたときにあらかた並べてしまったので、ここでは1台だけ。神姫バスグループで最も多く在籍する三菱ふそう車から、UD製MD92エンジンを搭載したPKG規制車の三菱ふそうMPワンステップ車。
 
前号からスタートした短期連載「カタログで偲ぶ“平成初期”のバス達」。第2回目は「日野セレガ」を取り上げています。日野セレガの販売開始は1990(平成2)年7月、まさに本連載のターゲットにピッタリなバスモデルといえます。
記事ではセレガ誕生前夜としてスケルトンを発展させた「ブルーリボンRU」の概要を紹介するとともに、販売開始当初の日野セレガのラインナップについて上位グレードモデルとなるスーパーハイデッカーの「Gシリーズ」のカタログをもとにまとめています。掲載されたカタログは、あの頃の時代の空気を漂わせており、クラクラします。


室蘭22う261.2012年5月記録。
初期のセレガの手持ち画像から、FシリーズのFMなセレガ。藤田バスこと藤田荷役に在籍していた苫小牧市営バスからの移籍車です。非冷房車なので、床下にクーラー機器の搭載がなく、屋根に通風機器が並んでいます。
セレガFMは標準ミドルデッカーという位置付けで販売していた廉価グレードモデルで、スーパーハイデッカーとハイデッカーしかない現在からすると、観光バスモデルにこんなグレードも設定していたのかと驚くラインナップです。セレガFMは「路線系HUの前扉車に集約される形で1995年に中止された 」ことから、現存車は相当少ないものと推測。

このほか「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事など、おなじみの長期連載も掲載しています。 

次号予告は、特製:小型バスの定義と役割、バス事業者訪問:ジェイアール東海バス、世界最大のバスショー会場レポート、韓国の最新バス(後編)、第9回バステクin首都圏の会場から、カタログで偲ぶ“平成初期”のバス達③ ほか とのこと。 

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、画像の型式・年式は掲載の車両一覧や記事を参照しています。
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