HDDに眠らせたままの画像をかき集めて更新するシリーズ。今回は2022年に記録した長崎自動車のKC規制車から、いすゞ車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式等は「長崎自動車グループ 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル
89号』(2005),ぽると出版を参照しました。
社番:1618.KC-LV380N(96年車)。
長崎市内を中心に、西彼杵半島から長崎半島へ広く路線網を展開している長崎自動車。県内を代表する交通事業者グループで、近年は島原鉄道もグループに加わりました。在籍車両はいすゞ車を中心としており、少数の日野車、さらに少ない三菱ふそう車という陣容です。かつては車両代替サイクルの早い事業者でしたが、現在は車齢20年以上の経年車も多数在籍する状況となっています。バス路線が集中する中央橋周辺では、ハイブリッドのノンステップ車から前後扉仕様のツーステップ車まで、バラエティに富んだ車両がひっきりなしにやってくるので見ていて飽きません。
まずは、1990年代の長崎自動車を代表する車種といえる、キュービックボディのLVツーステップ車。KC規制車ではN尺をメインに導入しました。96年導入車は側面行先表示機を後扉よりも前に設置しています
社番:1707.KC-LV380N(97年車)。
97年導入車から側面行先表示機を最後部窓に変更しました。
ちなみに画像は2022年5月に記録したものなので、行先は「新地ターミナル」の表示。停留所名は10月から「新地中華街」に変更しています。
社番:1726.KC-LV380N(97年車)。
後面側はこんな感じ。一部の経年車には、バックカメラのそばにスピーカーを搭載しています。長崎自動車の特徴的な装備といえますが、どんな使われ方をしていたのか気になるところです。
社番:1729.KC-LV380N(97年車)。
97年導入のキュービックボディなLVをもう1枚。
社番:1737.KC-LV380N(97年車)。
キュービックボディと並行して西工ボディ架装車も導入しています。97年導入車から96MCモデルで登場。視野を拡大したB-Ⅱタイプを採用しました。
社番:1736.KC-LV380N(97年車)。
西工ボディ架装車の後面側はこんな感じ。社番が前後し失礼します。
社番:1829.KC-LV380N(98年車)。
98年に導入したキュービックボディ架装のLV。フロントバンパーの運転席側に取り付けられたライトは、「カーブランプ」と呼ばれる補助ライトです。長崎自動車の特徴的な装備のひとつでしたが、コーナリングライトが標準装備となったこともあり、取り付け車両は減少傾向です。
社番:1908.KC-LV280N改(99年車)。
急坂の多い路線環境もあり、本格的な低床化がなかなか進まなかった長崎自動車。1999年に先行導入車として8台の中扉4枚折戸仕様のワンステップ車が登場しました。塗装デザインも一新し、低床車をアピールしています。このほかエアサスの採用や、上部開閉の側面窓など細かい仕様変更を行っています。
社番:1906.KC-LV280N改(99年車)。
後面側はこんな感じ。またまた社番が前後し失礼します。
社番:1915.KC-LV380N(99年車)。
ワンステップ車はあくまでも先行導入ということで、導入のメインはツーステップ車。
日野・三菱ふそう車の側面窓はツーステップ車も上部開閉仕様に変更しましたが、いすゞのツーステップ車は99年導入車まで上下開閉サッシ窓で導入しています。
社番:2001.KC-LV280N(00年車)。
00年は、西海橋経由で長崎と佐世保を結ぶ長距離路線向け車両を導入しました。塗装は急行色と呼ばれるデザインで、画像のいすゞ車のほか日野車・三菱ふそう車も導入しました。佐世保への急行バスは導入からまもなくして廃止となりましたが、現在も急行色のままで運用に入っています。
社番:2002.KC-LV280N(00年車)。
急行色で導入したいすゞLVをもう1台。
こちらは正面に広告掲示枠がないのでスッキリしています。
社番:2018.KC-LV280N(00年車)。
00年は急行色の車両のほか、ワンステップ車少々とまとまった台数のツーステップ車を導入しました。いすゞLVツーステップ車も側面窓は上部開閉仕様になり、急行色はブロンズサッシ、銀色の一般乗合車はご覧のように銀サッシを採用。下部窓枠が目立たない仕様なだけに上部の銀サッシが目立ちます。01年導入車からエルガにモデルチェンジするため、側面窓上部開閉仕様のキュービックボディは00年導入車のみの少数派です。
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