バスラマインターナショナル196号の事業者訪問が「三重交通」ということで、手持ち画像を確保すべく今年2月に三重交通運行エリアへ出かけました。せっかく三重交通運行エリアに行くのだから、色々な車両を見ておきたい。そう考えると、伊勢神宮は外せません。ということで、せっかく記録した画像を有効活用すべく「伊勢市内で見た三重交通のバス」と題した画像のよせ集めを更新。今回のその1では、伊勢神宮(内宮・外宮)エリアを発着する特徴的な車両・特徴的な塗装の車両を並べていきます。
なお、年式・型式は「三重交通グループ 在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル196号』(2023),ぽると出版 を参照しました。
<神都バス>
社番:1921.QPG-LV234N3(13年車)。
まずは、2013年に登場した路面電車型バス「神都バス」。1961年に廃止された路面電車「神都線」の開業110周年、翌年に控えた「式年遷宮」を記念し、いすゞLVワンステップ車を路面電車風に大改造しました。屋根にはダミーのポールやベンチレーター、車内はロングシート、内外とも当時の路面電車をイメージしたとんでもなく力の入った1台で、運行開始当初は運賃のほか特別車両料金も必要なほど。現在は運賃のみで乗車可能で、路面電車と同じく内宮と外宮を結ぶ路線に固定ダイヤで運行しています。ちなみにナンバープレートの「543」は、「神都バス」のモチーフとなった路面電車の車号で、社番の「1921」はバスラマインターナショナル139号によると「伊勢の国1番」の語呂合わせとのこと。
<神都ライナー>
社番:1001.LX525Z1(20年車)。
2020年に2台導入した連節バスは、伊勢神宮の観光客に特化した外宮内宮線の特急バス「神都ライナー」で活躍中。いすゞブランドのエルガデュオを採用したところが三重交通らしさでしょうか。塗装は伊勢神宮の森と神聖さ、五十鈴川の流れをイメージした連節バス専用デザインとなっています。
社番:1002.LX525Z1(20年車)。
2台の連節バスのうち、画像の1台は2022年9月から通勤客輸送の混雑緩和を目的に平日朝夕のラッシュ時に近鉄四日市駅とキオクシア(大規模半導体工場)を結ぶ路線、土休日は伊勢神宮路線のダブルワーク中。キオクシアのラッピングが施されています。
<ポケモン電気バス>
社番:1000.QPG-LV234N3改(14年車)。
こちらはポケットモンスターの電気っぽいキャラクターをラッピングした「ポケモン電気バス」。いすゞLVノンステップ車を改造した電気バスで、こちらも外宮内宮線を固定ダイヤで運行しています。登場時からポケットモンスターのラッピングバスとなっていますが、当初は銀色地の三重交通路線バスカラーという特別色で登場する予定だったとか。屋根上クーラー機器の銀色がその名残です。
運行開始から8年が経ち、型式を参照したバスラマインターナショナルによれば、電気バスのバッテリーは満充電しても初期の航続距離には至らないとのこと。バッテリーを交換するのかなど、今後が気になるところです。
<伊勢二見鳥羽周遊バスCANばす>
社番:1061.PJ-LV234N1(05年車)。
2000年に運行を開始した「伊勢二見鳥羽周遊バスCANばす」は、宇治山田駅・伊勢市駅から伊勢神宮(外宮・内宮)や二見浦など主要観光スポットを経由して鳥羽を結ぶ観光客向け路線バスです。観光客にも分かりやすいよう、青色地に経由地のイラストをデザインした特別塗装を採用しています。運行開始当初は着席重視のハイデッカー車を使用していましたが、現在はいすゞLVノンステップ車を専用車としています。
社番:1062.PJ-LV234N1(05年車)。
後面側はこんな感じ。左右側面それぞれ異なるイラストがデザインされています。
社番:1071.PKG-LV234N2(07年車)。
こちらは07年導入のPKG規制車。「伊勢二見鳥羽周遊バスCANばす」のノンステップ化は数年かけて進められました。
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