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バスマガジン 106号

バスマガジンの最新号で、のちのち調べるかもしれない事業者特集などを書き記しておく、ただそれだけのために更新している小生的メモ帳更新。今回は3月発売の『バスマガジン 106号』です。
 
まずは、前号の予告と実際に最新号で掲載されたタイトルと内容をチェックしておきます。
前号の予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.105『那覇バス』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『岡山県』」、「スカニア、BYD、ベンツ・・・輸入のバスが目立ってきたけど やっぱり外車はイイの?」、「個室、爆睡シート、プライベートシート、パウダールーム・・・ 乗合の豪華バス、全方位対決!!」、「バス用品探訪 バスの自動ドアメーカー [泰平電機]」、ほかとなっていました。
今号に掲載された記事は、バス会社潜入レポートと路線バス全方位レポートの2つだけ。ここ数号おとなしかった予告詐欺が炸裂しました。
バス会社潜入レポートは、初掲載となる「那覇バス」。沖縄県の事業者が潜入レポートに取り上げられたのは創刊間もない旧編集体制の頃の「琉球バス」以来です。執筆担当はBJエディターズの加藤氏ですが、BJハンドブックシリーズに刊行作が無いので完全新作といえます。
記事は2020年12月31日現在の在籍車両をもとに編集しており、カラー頁に沿線風景と車両紹介、白黒頁に那覇バスの歴史と所有車両一覧表をまとめた、いつもの構成となっています。新たに書き下ろしとなった那覇バスの歴史については、やはり1980年代後半から2000年代にかけての那覇交通の経営不振から破綻、そして那覇バスの誕生へと繋がる流れをわかりやすくまとめており、非常に読み応えがあります。小生的に今号のバスマガジンで一番良かった記事ではないかと思います。
  

沖縄230あ1433.QPG-KV234L3(14年車)。2015年5月に記録。
さて、那覇バスは前身の那覇交通を2004年に引き継いだ第一交通産業グループの事業者です。那覇の市内線と郊外を結ぶ市外線を運行しているのが特長です。
市内線は那覇バス発足後「アイボリーにスカイブルーの帯を締めた 」塗装デザインを採用しています。那覇バスはいわゆる730車をはじめとした経年車を一掃すべく、まとまった台数の移籍車を継続導入しました。さらに、「沖縄県の一括交付金を活用して、2013~2015年に30台 」の日野ブルーリボンⅡノンステップバスを導入しました。画像はそのうちの1台となる14年導入車です。近年の新車・移籍車導入により、市内線は那覇交通からの生え抜き車両は引退し、那覇バス設立初期に導入した移籍車も姿を消しつつあります。     
 

沖縄22き447.U-LV324L(93年車)。2015年5月に記録。
市外線の塗装デザインは那覇交通時代と概ね同じで、白地にレインボーカラーの帯を採用しています。このデザインがのちに第一交通産業系列となった琉球バス交通にも採用されています。
市外線の最古参格となるのが、那覇交通時代に導入したU規制車の純正キュービックボディのLVトップドア車。「フロントガラスを拡大した自家用タイプのマスク 」を採用しているのが特長で、「現在は西原管内で最後の活躍を続けている 」とのこと。
  
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「岡山県」。前シリーズでは2009年刊行の34号・35号の2回に分けて取り上げていましたが、現シリーズでは1回にまとめられてしまいました。 さらに注目事業者の車両一覧表の掲載も無く、非常に残念な回となりました。 
 
 
社番:0217.2018年7月記録。
せっかくなので手持ちに岡山県内事業者の画像を1枚。両備グループの岡山電気軌道に在籍する三菱ふそうMPワンステップ車。2010年に両備バス桑野営業所の移管により岡山電気軌道に転籍した車両のうちに1台。塗装デザインは両備バスの旧デザインそのままで、正面に誤乗防止のための大きな「岡電バス」のロゴが特徴。
 
「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第4回京王バスと題し、KC規制車の以前の移籍車を紹介しています。
本文に「U-規制から基本的にAT仕様となったため、ニュー東豊などのごく一部を除き国内再流通はなかった 」とあるように、かつてはわずかな移籍事例しかなかった京王バス移籍車。それが95年に導入したJPワンステップ車以降、相当な台数が移籍するようになりました。

 
宮城200か2053.2019年11月記録したものを再掲。
画像は宮城交通に移籍した99年式の三菱ふそうMPノンステップ車。「移籍から10年近くが経ち、少しずつ引退が進んでいる 」とのこと。

そのほかの連載は今後調べることが無さそうなので割愛。 
 
次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.107『京阪バス』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『埼玉県PART1』」、「バスもこのまま電化が進むのか?「EVバスの現状」」、「もうひとふんばり!!新型コロナ禍での“正しい乗りバス”」、「バス用品探訪 バスの自動ドアメーカー [泰平電機]」、ほかとなっています。
「バス用品探訪」は前号の予告とまったく同じ、次号は掲載されるのでしょうか・・・。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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