いよいよ東京オリンピックの開催まで1ヶ月をきりましたが、いろんなことがありすぎてギスギスしている状況です。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、始まってしまえば浮かれ気分になるんでしょうが。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル186号』です。
今号の特集は、「新型コロナウイルスCOVID-19の影響 Ⅲ」。180号・182号に続く第三弾で、アンケートの回答から2020年9月以降の状況をまとめています。掲載された利用動向や2019年比のグラフなどから、かなり厳しい状況にあることが分かります。
特集と銘打たれていませんが、先日販売を終了した「日産シビリアン」について結構なページを割いています。前半の「シビリアン クロニクル」では「
エコーからシビリアンに至る日産小型バスの系譜をたどりながら、60年間の足跡をおさらい 」しています。
社番:S-294.2015年2月記録。
手持ちの日産シビリアンの画像から、西武総合企画に在籍していた車両。1999年にモデルチェンジした3代目のボディで、画像の車両は側面固定窓を採用していました。
川越230あ111.2008年4月記録。
2代目シビリアンの手持ち画像は、イーグルバスに在籍していたボンネットバス風の派生車種。「
フロントボデーをカットしてボンネットとフロントマスクにフェンダー、独立したヘッドランプを装備したシビリアンクラシックバス 」です。
記事後半では製造担当者へのインタビューや製造現場の取材報告をまとめています。
レポート記事では、各地で新たに運行を開始した電気バスの話題をはじめ、ヒュンダイユニバースが新たに販売する廉価グレードの「ベーシック」についてなどを紹介しています。
手持ち画像を貼れそうなのが、「JR熊本駅前広場がオープン」したことをはじめとした熊本県の話題をまとめたトピックス記事。
熊本200か1725.2021年6月記録。
画像は「まちなかループバス」の運用に入っている九州産交バス在籍のいすゞLV。東京都交通局からの移籍車です。「まちなかループバス」は熊本市が企画し、土日祝日に市電より安い運賃で「熊本駅と桜町バスターミナル、通町筋の3カ所を途中無停車で結ぶ 」路線で、「熊本駅前広場の完成を機に、4月3日から 」運行を開始しました。九州産交バスと熊本電気鉄道が運行を担当しており、側面に大きなラッピングを施した車両が専属となっています。記事にはありませんが、今月の地元報道によれば利用状況は苦戦中とのこと。今後てこ入れを行うのか、あっさり運行終了となるのか気になるところです。
このほか、今年も7月開催となった「バステク」で出品・展示予定の商品や技術を「バス用品カタログ」フォーマットで紹介した記事も掲載しています。
事業者訪問は貸切専業の「サポート観光」・「アルペン交通」・「プリンシプル自動車」の3事業者を掲載。いずれも貸切バスの規制緩和後に設立した、いわゆる新免事業者となります。3事業者の事業展開やコロナ禍の状況などをまとめています。運賃など、小規模な新免事業者が直面するリアルな問題をしっかり書いているところはさすがバスラマです。ただ、なじみのない事業者ばかりの事業者訪問だと、バスラマの購入は正直きついというのが小生の本音。
連載は、「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事などおなじみの長期連載のほか、短期連載の「あの頃のバス 渡邊嘉也さんの写真帖から」では1970年代後半に撮影した北陸鉄道と呉市営バスのボンネットバスの写真を掲載しています。
次号予告は、バス事業者訪問「北恵那交通」、「宮古協栄バス」、「八千代バス」、「共和バス」、2021バステクフォーラム ほかとのこと。事業者訪問は岐阜県のバス事業者と沖縄県宮古島の事業者という組み合わせ。宮古島はまだ行ったことが無いので手持ち画像の確保をしたいところですが、情勢的に無理かなぁ・・・。
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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