ニュー風見鶏は啼いているのか

バスばかり

熊本で見たバス２０２０－２０２１（熊本都市バス編その２）

２０２０年から２０２１年に熊本市内で記録したバス画像のよせ集めシリーズ。

今回は熊本都市バス編その２と題し、記録できた熊本２００かナンバーで、３００番台までの車両画像を並べていきます。前回同様、熊本市営バスから引き継いだ車両となります。

なお、型式・年式は「熊本都市バス在籍車両一覧」『バスラマインターナショナル１５５号』（２０１６），ぽると出版を参照しました。

熊本２００か１６４．ＫＫ－ＭＪ２６ＨＦ改（０１年車）。

まずは０１年に導入した７ｍサイズの三菱ふそうＭＪノンステップ車。この年に運行を開始した都心部循環バス「ゆうゆうバス」専用車として、４社局それぞれのカラーで登場しました。熊本市営バスは緑色カラーで、ＡＴ車を採用しました。都心部循環バス「ゆうゆうバス」は交通センターと熊本電鉄藤崎宮駅を結ぶ循環バスとして開業したものの、利用は低迷。経路変更のテコ入れも甲斐なく、２００５年に運行を終了しました。
「ゆうゆうバス」廃止後は当時の市営バスでは使い道が限られた７ｍサイズということもあり、熊本都市バス運行開始時に市営バスから転籍しました。現在は都市バスカラーに塗り替えられ、熊本城およびその周辺の観光スポットをめぐる熊本城周遊バス「しろめぐりん」専用車のうちの１台的な存在となっています。

熊本２００か１８２．ＫＫ－ＬＲ２３３Ｊ１改（０２年車）。

１９９０年代後半～２０００年代初めにかけ、熊本市営バスはノンステップバスの新車と東京都交通局からの移籍車を並行導入していました。０１年度の予算で新車導入したのが、いすゞＬＲノンステップ車。中扉は引戸仕様で、明かり窓を装備しました。中扉の明かり窓は以後導入した熊本市営バスの標準仕様となりますが、都市バス塗装であっさりと塗りつぶされてしまうのがなんとも。

都市バスの塗装は塗り替え時期・担当工場などの違いからいくつかのパターンがあり、画像の車両は前扉を白色に塗られています。また正面の動物看板掲示枠のビス跡がかなり残っているのも特徴といえそうです。

熊本２００か１８３．ＫＫ－ＬＲ２３３Ｊ１改（０２年車）。

こちらは前扉を黒色となっているＬＲ。ちなみに後面では、これまでの熊本市営バス仕様を継続した３連テールライトを採用しています。

熊本２００か２３９．ＫＫ－ＲＭ２５２ＥＡＮ改（０２年車）。

０２年度に導入した新車は大型・中型のノンステップ車だけでなく、富士ボディのＲＭ短尺ワンステップ車も２台導入しました。狭隘路線の低床化が目的だったのでしょうが、当時の市営バスがいろいろなところに配慮しなければならない情況だったことが分かります。ワンステップ車ででも、中扉は明かり窓付引戸・３連テールライト・ＡＴ車と当時の標準的な熊本市営バス仕様となっています。正面の動物看板掲示枠を残した状態で都市バス塗装へ塗り替えたため、正面の社名ロゴが運転席側に寄った配置となっています。