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バスラマ 191号

今年のゴールデンウィークは多くの人出があり、観光地は賑わっているようです。2020年・2021年と自粛自粛でお通夜状態でしたから、少しずつでも回復傾向が見られるのは良いことだと思います。減ったとはいえ東京都の新型コロナウィルス新規感染者数は相変わらず4000人以上、2年前は100人くらいでこの世の終わりみたいな感じでしたから、なんだかなあという感じもします。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、ようやくのwithコロナ。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル191号』です。

今号の特集は4月刊行号恒例となった「春のオムニバス」。2022年も新たに登場した電気バスや連節バスなど車両に関するものから、完成まであと半年となったバスターミナル東京八重洲の状況など様々な話題を掲載しています。


沖縄230い7812.
掲載記事で手持ち画像を並べることが出来そうなのが、「小型電気バス 各地でデビュー」で取り上げられた那覇バス導入の小型電気バス。EVモーターズ・ジャパンの小型電気バスF8シリーズ4で、「既に日野ポンチョが活躍するルートで4月16日から運行が始まる 」とのこと。写真1枚掲載しただけの速報的な紹介なので、使い勝手や導入の経緯など詳細については次号掲載でしょうか。

「春のオムニバス」に掲載された以外にも、レポート・トピックスで全国の様々なバスに関する話題を取り上げています。
事業者訪問は「東洋バス」と「群馬バス」、どちらも初登場となる2事業者を取り上げています。
まずは千葉県八千代市を中心に路線網を展開する東洋バスと分離子会社の千葉シーサイドバス。東洋バス・千葉シーサイドバスの現況・近年の取り組みをまとめるとともに、記事冒頭で第二次大戦後に設立したいきさつから、1960~70年代に通勤輸送の拡大、1996年に東葉高速鉄道が開業し乗客数が「全体で約3割も減少し、事業存続の危機 」をむかえたことなど、波瀾万丈な東洋バスの歴史を簡単に紹介しています。

在籍車両は「三菱ふそうにほぼ統一されており、ふそう以外では東洋バスにいすゞの中型乗合車 と日野の大型貸切車が各1台在籍する 」陣容となっています。


習志野200か344.KL-MP37JM(03年車)。2022年4月記録。
東洋バスの大型ノンステップバスでは最初期のグループ 」となるKL規制車のMP。クーラーは三菱重工製を搭載しています。東洋バスは通勤・通学ラッシュに対応するため大型ノンステップ車はM尺を採用しています。


習志野200か716.PJ-MP37JM(06年車)。2022年4月記録。
PJ規制車以降のクーラーはデンソー製を搭載しています。車両アルバムで左斜め前からの写真が掲載されているので、ここでは後面側からの画像を。後面は「TOYO BUS」とアルファベット表記しています。


習志野200か574.KL-MP35JM改(05年車)。2022年4月記録。
2000年代はワンステップバスも並行導入していた東洋バス。なかでも2005・2009年は長尺車を採用しました。05年導入車は「6m車にワンステップ設定がなかったため、5.3m車の改造型式 」となっています。


習志野200か1128.PKG-MP35UP(09年車)。2022年4月記録。
09年導入の長尺ワンステップ車はUD製エンジンを搭載。


千葉200か2698.PA-MK25FJ(06年車)。2021年4月記録。
つづいて幕張地区を分社した千葉シーサイドバスの在籍車両。乗合車は「主要路線に急坂を伴う狭隘区間が存在するため 」、「20台全車が中型ワンステップバスで統一 」されているとのこと。少し前まで前後扉仕様のツーステップ車も残っていましたが、さすがに引退した模様。画像の車両はもともと東洋バスが06年に多数導入したMKワンステップバスです。


千葉200か2768.PDG-AR820GAN(10年車)。2021年4月記録。
こちらは「千葉シーサイドバスに5台在籍する、日産ディーゼルRM820のOEM車・エアロミディーSワンステップ 」です。

事業者訪問2事業者目は、群馬県内最大規模の貸切事業をもつ「株式会社群馬バス」。東急グループに属した群馬バス株式会社の営業を2001年に引き継いだ事業者で、そのあたりの複雑な経緯は冒頭で簡単にまとめています。記事は群馬バスの現況・概要を紹介していますが、掲載の輸送実績の推移表から貸切事業がコロナ禍の影響を大きく受けていることがわかります。


社番:3307.PA-LR234J1(05年車)。2015年1月記録。
路線車はいすゞ車と日野車をメインとしており、「中型車が約7割 」となっています。現在の塗装デザインは2005年から採用したものですが、「かつての東京急行時代を彷彿とさせるカラーリング 」が特長です。画像の「先代エルガミオは2003~2015年式23台が在籍する乗合車の代表車種 」となっています。


社番:7207.BDG-HX6JLAE(10年車)。2017年5月記録。
日野ポンチョは「小規模需要の一般路線に使用 」しているとのこと。

短期連載の「低公害バスの系譜をたどる」は、ハイブリッドバス(3)として2005~2015年に製造・販売した日野ブルーリボンシティハイブリッドを紹介。


社番:8000.2021年6月記録。
日野ブルーリボンシティハイブリッドは、バッテリーをはじめとした機器を「ルーフ前方に配置してノンステップ化を実現 」するとともにトヨタプリウスで使われている「量産車のバッテリーを採用することでコスト低減につなげた 」モデルで、「平成17年規制車が457台、平成21年規制車が285台販売 」されました。画像は西日本鉄道に在籍する平成17年規制車です。

また、市販モデルだけでなく、非接触給電装置付バスの試作車やプロトタイプとして計3台が事業者へ供試された「次世代ハイブリッドバス」も紹介しています。


車号:S-Z501.LNG-HU8JLGP改。2014年8月に記録。
画像は都営バスに供試された「次世代ハイブリッドバス」2台のうちの1台。アルミホイルを履いていたのが特徴的でした。

同じく短期連載の「あの頃のバス 渡邊嘉也さんの写真帖から」は、1970年代後半に撮影した車掌さんの乗ったバスの写真を掲載。「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事などの長期連載も、もちろん掲載しています。

次号予告は、特集 貸切業界の本音を聞く、バス事業者訪問「道北バス」、「京浜急行バス」、2022バステクフォーラム注目の車両と展示品 ほかとのこと。事業者訪問は初登場の道北バスと何度目かの登場となる京浜急行バスがセットで予告されていますが、車両アルバムが物足りない分量になりそうな予感。
 
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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