5月に北海道の旭川へ出かけました。道北バスの車両画像集めが目的でしたが、もちろんそれ以外のバス事業者の画像も記録することが出来ました。ということで、「旭川市内で見たバス2022」シリーズをスタートします。「那覇市内で見たバス2022」シリーズの更新を終わらす前に新シリーズを始めてしまう小生の悪い癖がまた出てしまいました。
今回は旭川電気軌道編その1として、記録出来たKC規制のMPノンステップ車の画像を並べていきます。
なお、型式・年式は「ノンステップバスは「いつものバス」旭川電気軌道のノンステップバス、導入8年目の現状」『バスラマインターナショナル88号』(2005),ぽると出版 を参照しました。
旭川22か1130.KC-MP747M(97年車)。
ノンステップバスの販売開始からまだ間もない1997年3月に、旭川電気軌道は三菱ふそうMPノンステップバス(当時の販売名称は「ニューエアロスターノーステップバス」)を10台導入しました。ノンステップバスを導入した先進的な事業者でさえ、まだ1~3台程度だったので、一挙に10台導入したインパクトは大きなものでした。
旭川22か1131.KC-MP747M(97年車)。
97年に導入したMPノンステップバスは前中扉ともグライドスライドドアを採用し、側面窓の上部開閉仕様となっています。グライドスライドドアの中扉に三菱重工製の旧式パッケージクーラーを前方に載せた仕様は、これぞ初期MPノンステップバスという感じです。
側面行先表示は既存ツーステップ車にあわせて窓下に設置しています。行先表示を方向幕からLED表示機に取り替えた際に、側面は表示窓部を拡大する改造を施しています。
塗装は既存車と全く異なる銀色メインの「アーバス」デザインを採用し、以後旭川電気軌道のノンステップ車の標準となりました。さすがに経年車となり、カッティングシートの色アセ・劣化が目に付きます。
旭川22か1135.KC-MP747M(97年車)。
97年導入車の後面はこんな感じです。画像の車両は広告を剥がしたばかりだったのか、「アーバス」のカッティングシートがありません。
旭川22か1136.KC-MP747M(97年車)。
97年導入車をもう1枚。
旭川22か1216.KC-MP747M(98年車)。
ノンステップバスの継続導入を決定し、翌98年もMPノンステップバスを10台導入しました。98年導入車から側面窓を断熱効果などから固定窓を採用しました。
側面行先表示は引き続き側面窓下設置で登場しましたが、のちに側面窓部へ移設しました。
旭川22か1217.KC-MP747M(98年車)。
98年導入車の後面側はこんな感じ。後面窓下にウィンカー類を増設しています。
旭川22か1223.KC-MP747M(98年車)。
こちらの車両は窓下部の側面行先表示窓を塗りつぶしています。
旭川22か1318.KC-MP747M(99年車)。
99年に導入したノンステップバスはMP9台と、UDのUAフルフラットノンステップ1台。MP以外のノンステップバスが初登場しましたが、今回見ることができたのはMPのみ。
99年導入車から側面行先表示は窓部設置となり、中扉は引戸仕様となりました。中扉の下部に明かり取り窓を設置するのが、当時のノンステップバスではよく見られた仕様でした。
旭川22か1319.KC-MP747M(99年車)。
なお、中扉の明かり取り窓はラッピング広告車だと窓部も広告で埋められてしまいます。
旭川22か1321.KC-MP747M(99年車)。
99年導入のMPノンステップバス。後面側はこんな感じです。
旭川22か1322.KC-MP747M(99年車)。
KC規制車のMPノンステップバスは相当な台数導入しただけあって、旭川駅前に少しいるだけでも次から次にやってくる印象です。
旭川22か1323.KC-MP747M(99年車)。
ここまで99年導入のMPノンステップバスでした。
旭川200か75.KC-MP747M(00年車)。
00年導入車から旭川200かナンバーとなります。00年はKC規制車の三菱ふそうMPノンステップバスを10台導入しました。
旭川200か76.KC-MP747M(00年車)。
後面側はこんな感じ。
旭川200か77.KC-MP747M(00年車)。
00年導入のMPノンステップバス。
旭川200か82.KC-MP747M(00年車)。
KC規制車のMPノンステップバスは製造から20年以上経過し、最近まで結構な台数が在籍していた遠州鉄道でさえ全車引退済み。これだけの台数が現役で運行しているのは旭川電気軌道くらいではないかと思います。
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