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バスマガジン 108号

バスマガジンの最新号で、のちのち調べるかもしれない事業者特集などを書き記しておく、それだけのために更新している小生的メモ帳更新。今回は当初の発売スケジュールだった7月27日から、30日に変更となった『バスマガジン 108号』です。
 
まずは、前号の予告と実際に最新号で掲載されたタイトルと内容をチェックしておきます。
前号の予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.108『防長交通』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『埼玉県PART2』」、「連節?2階建て?それともノンステ長尺・・・バスの乗車定員を考察してみる」、「バス用品探訪 はとバスエージェンシー 関連グッズとオリジナル機能パーツ」、「大好評!! [移籍バスの行方を追跡]増ページSPECIAL」、ほかとなっていました。

今号はバスの乗車定員についての記事が無いだけで、おおむね予告通り掲載されました。小生が提唱している「バスマガジンの予告でマニアを対象にしたと推測されるタイトルはだいたい掲載されない」法則の通りでした。

バス会社潜入レポートは、山口県の広域に路線網を展開している「防長交通」。前回は旧編集体制の2012年の54号で取り上げられていました。もちろん執筆担当は今回もBJエディターズの加藤氏ですが、BJハンドブックシリーズで刊行の無い事業者が取り上げられるのは那覇バス以来となります。那覇バスはハンドブックスシリーズで年内の刊行が予定されているので、防長交通も数年後に刊行となるのかもしれません。
記事は2021年4月30日現在の在籍車両をもとに編集しており、カラー頁では沿線風景に営業所・駐在の写真、そして所有車両を紹介しています。


山口200か516.PB-HR7JHAE(06年車)。2019年4月記録。
正直防長交通になじみが無い小生ですが、掲載されているバラエティに富んだ在籍車両を見ると俄然興味がわいてきます。画像は9mサイズのPB規制車な日野HR自社発注車。「2001年に初めて採用されたノンステップバス 」から現行塗装デザインとなっています。


山口200か1138.KL-HU2PLEA(02年車)。2019年4月記録。
防長交通は近鉄グループに属することから、近鉄バス移籍車が結構な台数在籍しています。近鉄バス移籍車は、「黄色と青の近鉄カラーのまま、社名表記などを改めたうえで使用 」しています。画像は近鉄バス移籍車となる日野ブルーリボンシティワンステップ車。防長交通には同じく近鉄グループに属する和歌山の明光バスから、塗装デザインほぼそのままな移籍車も在籍しています。

「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「埼玉県Part2」。「主にさいたま、東部および南部の各地域を除く地域 」という分かりにくい括りですが、大雑把に言えば西武線全線・東武東上線・JR高崎線の駅を発着する路線をメインとしている事業者が掲載されています。ちなみに前シリーズでは2011年に刊行した46号・47号の2回に分けて掲載しています。


社番:3846.2021年7月記録。
画像は「規制緩和を受けて一般路線バスの運行を開始した 」イーグルバスに在籍するボンネット風電気バス。「川越市内の観光地を結ぶ循環路線 」である「小江戸巡回バス」の専用車となっており、掲載された青色塗装の車両と画像の赤色塗装の2台が在籍しています。

注目事業者の車両一覧表は、「西武バス」の一般乗合車を掲載。

社番:A7-173.2PG-LV290N2(17年車)。2021年7月記録。
西武バスは2020年に路線バスの塗装デザインを一新しましたが、まだまだ画像の「ピーコックブルーの笹の葉をデザインしたカラーリングで、通称「笹カラー」と呼ばれる 」車両が中心となっています。

「~各地へ旅立ったバスたち~移籍バスの行方を追跡」は第5回都営バス。この連載で都営バスの移籍車を取り上げるのは初となりますが、都営バス移籍車は99号をはじめ幾度となく紹介しています。そこで今回の増ページの拡大版では「ここ1年の移籍車の動き 」に絞って掲載しています。


熊本200か1722.KL-HR1JNEE(03年度導入車)。2021年4月記録。
手持ち画像は積極的にノンステップ移籍車導入を進める熊本バスに移籍した日野HRのL代車。熊本バスは「新常磐・サンデン交通に並ぶ日野HRコレクターとなり、2020年度は他2社と並ぶ8台が登場 」したとのこと。
記事ではあわせて、「2020年4月からみ現在までに姿を消した車両 」も紹介しています。石原知事時代に移籍車としての車両売却が原則中止していたこともあり、いよいよ「現役で残るツーステップ車は40台程度 」になったとのこと。ツーステップ車だけでなくノンステップ車にも廃車が出ており、さらに八戸市営バスに移籍した車両の中には故障のため「活躍は僅か1年半程度 」の短命車もあったと知り驚きました。

 「鈴木文彦が斬る、バスのいま」はキャッシュレス化の波とバスと題し、これまでのICカード決済への動きについてまとめるとともに、新たな動きといえるQRコード決済も紹介。新しい支払い方法を紹介するだけで終わらず、「単純に効率性(二重投資回避など)といった視点だけでなく、利用者目線、現場目線にたった導入、転換が必要と考えられる 」と締めるところは、さすがです。
そのほかの連載は今後調べることが無さそうなので省略。 

次号予告は、「 おじゃまします!!バス会社潜入レポート  vol.109『長電バス』」、「帰ってきた!都道府県別地域別路線バス全方位レポート『千葉県』」、「匿名必須!!業界スジが語る バス業界あんな話、こんなヒミツ」、「キャメル号33年の変遷~その2~ [京浜急行バスの車両、多客時の3号車以降に配備された車両:編]」、「ついに試乗!!9m級中型のEV オノエンスター9.0のEVとしての実力をチェック!!」、ほかとなっています。
匿名必須のこんなヒミツは、コンサルタントが訳知り顔でヌルいことを書くのでしょうか。どうせ匿名必須なら現金抜き取りとか域外配車の実態についてとか書いてあれば読み応えがあるのですが。前号予告にあった定員の記事同様、まず次号掲載はないでしょうから予告にどんなことでも書けますね。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧等を参照しています。
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