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バスラマ 192号

関東地方は6月に梅雨明けし、夏本番という好天が続いています。この暑さが少なくともあと2ヶ月以上続くのかと思うと、もうぐったりしてしまいます。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、電力不足の東京砂漠。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル192号』です。

特集と銘打たれたものはない今号。巻頭の「電気バス最新情報」では、沖縄県に登場したBYDとEVモーターズ・ジャパン製電気バスや、西鉄バスが導入したレトロフィット電気バスなどの話題を取り上げています。


沖縄230い7812.2022年4月記録したものを再掲。
那覇バスが2台導入したEVモーターズジャパン製の電気バス。今号では電気バスの運行開始にあたり行われた出発式の模様や、実際にハンドルを握るドライバーからのインプレッションなど、前号の速報的な内容を補足しています。
今回那覇バスが導入した「電気バスは主に系統10番で稼動 」しており、「午前3回、午後3回のダイヤは途中充電の必要なく運行する 」とのこと。サイズやホイールベースなどは日野ポンチョと同等ですが、ドライバー氏によれば「ポンチョに比較してもう少しハンドルが切れればいい 」とのこと。

前号で予告していた「特集 貸切業界の本音を聞く」は扱いを大幅に縮小し、貸切バス事業者による団体のひとつである「一般社団法人バスユナイテッドセーフティ」理事長へのインタビュー記事を掲載。このほか、7月開催予定の「バステク」出品・展示予定の商品・技術を紹介した記事も掲載しています。
事業者訪問は道北バスと京浜急行バスの2事業者を掲載。
はじめに、事業者訪問初登場の「道北バス」。旭川に本社を構え、旭川市内および郊外への路線のほか、札幌・旭川からの都市間路線を運行しています。記事は道北バスの概要や営業的な施策を中心にまとめています。

バスラマの事業者訪問に道北バスが取り上げられるとなれば、手持ち画像を確保せねば。というわけで久々に旭川市内へ出かけました。ここからは5月に記録した手持ち画像を並べていきます。


旭川230う301.2SG-HL2ASBP(18年車)。2022年5月記録。
一般路線向け車両は101台在籍している道北バス。このうち「ノンステップバスは75台、ワンステップバス13台 」となっており、なかでも「ブルーリボンハイブリッド車の比率が高いことも特徴で、新旧合わせて11在籍 」しています。画像は現行の日野ブルーリボンハイブリッド車で、当初から道北バス一般路線車塗装デザインで登場しました。


旭川230う11.BJG-HU8JMFP(09年車)。2022年5月記録。
先代のブルーリボンシティハイブリッドは2005年式以降2010年式まで 」計8台在籍しています。塗装は画像の車両のように「メーカーサンプルの白一色 」で登場しましたが、現在一部の車両は塗り替えられています。ちなみに2005年車の1台は川崎鶴見臨港バスからの移籍車です。


旭川200か719.KC-JP250NTN(96年車)。2022年5月記録。
在籍車両の多くが移籍車というのも道北バスの特徴。同じ型式でも仕様が違うなんてのはザラで、なかには1台しか在籍していない型式もあります。このため、車両アルバムで掲載の無い型式も少なくなかったのが今号の残念ポイントでもあります。
掲載写真が無かった型式その1から、西東京バスから複数台が移籍した富士ボディ架装のJPワンステップ車。掲載の在籍車両一覧から、現在残っているのは画像の車両のみ。ボディは見た感じだいぶ腐食も出ているので、この車両もいつまでもつやら・・・。
ツーステップ車・ワンステップ車の塗装が一般路線車向けのオリジナルデザインで、ノンステップバスよりも手間のかかった帯デザインとなっています。


旭川200か950.KL-HU2PMEE(00年車)。2022年5月記録。
掲載写真が無かった型式その2、日野ブルーリボンシティのフルフラットノンステップバス。京浜急行バスからの移籍車で、京浜急行バスでもレア車だったという1台です。


旭川200か1309.PJ-LV234L1(05年車)。2022年5月記録。
こちらは今年登場したという東京都交通局から移籍のいすゞLVノンステップ車で、トーヨータイヤの全面広告車となっています。
道北バスは「移籍に際しては冬季の使用環境を配慮して暖房の増設、ステップヒーターの設置、デフロスターコアとモーターを新品にするなど、機能面の強化を実施している 」とのことですが、よほどでない限りシートモケットの張替えまでは行わないようで、画像の車両はみんくる柄のモケットとなっています。


旭川200か1304.BKG-MS96JP(08年車)。2022年5月記録。
都市間高速バス・貸切車は白地に青色系の帯という塗装デザインを採用しています。
高速バスや貸切車には、近年ジェイバス製のRUや三菱ふそうエアロエース移籍車を多数導入し車両代替を進めています。画像の三菱ふそうエアロエースは千葉交通からの移籍車で、「旭川空港連絡が主担当 」とのこと。


旭川200か856.KC-MP717M(98年車)。2022年5月記録。
神奈川中央交通で短距離貸切兼用車だった三菱ふそうMPは「高速車と同じ塗色の長距離路線用 」となりました。「名寄、層雲峡、美瑛など長距離路線 」の急行便運用がメインで、「経年車だが座席数が多いため乗車時間や観光客の需要に適している 」とのこと。


旭川200か611.U-HT2MMAA(94年車)。2022年5月記録。
2000年代の一時期、正面帯などを塗装変更しただけの移籍車が登場。画像の遠州鉄道からの移籍車もそんな1台です。正面・後面は長距離路線向けの帯色となっていますが、現在の「活躍路線は市街地の一般路線が中心 」とのこと。


旭川200か1295.LKG-RU1ESBJ(11年車)。2022年5月記録。
最後に3列シートで床下仮眠室を装備したいすゞガーラ移籍車。「道内7空港の運営を行うHokkaido Airportがスポンサーのフルラッピング車 」と車両アルバムで運転席側の写真が掲載されているので、ここでは扉側の画像を並べておきます。

事業者訪問2つめは2010年刊行の118号以来、通算3度目の登場となる「京浜急行バス」。記事では2018年に複数あった地域分社を京浜急行バス1社にまとめたいきさつ、コロナ禍の厳しい状況下で夜行高速から撤退・空港リムジン路線の休廃止など近年の動き・取り組みを中心にまとめています。 


社番:Y2852.2KG-LV290N2(18年車)。2019年5月記録。
一般乗合車はメーカー販売モデルの集約もあり、「その多くがジェイ・バス製 」となりました。画像は「2000年代から一般路線車の主力となったいすゞ大型車 」の1台。「現行スタイルのエルガは2016~2020年式計128台が在籍し、一般路線車の約2割を占める 」とのこと。ちなみに画像の車両は「ラグビーワールドカップ2019に向けて、同大会特別ナンバープレートによる「2019」の希望番号 」を取得したうちの1台でもあります。


社番:J5242.QRG-MS96VP(12年車)。2022年6月記録。
空港リムジンバスは三菱ふそう車と日野車を採用。在籍する三菱ふそう車のほとんどが空港リムジン用車両となっています。

いままでのバスラマなら、事業者訪問は京浜急行バス1社でまとめたと思うのですが、まさかの道北バスとの2社掲載。ページ数に物足りなさを感じました。

短期連載の「あの頃のバス 渡邊嘉也さんの写真帖から」は、1980年代に撮影した写真を中心に掲載しています。ちなみに同じく短期連載の「低公害バスの系譜をたどる」は、今号の掲載はありませんでした。

次号予告は、バス事業者訪問「東京都交通局」、タイヤ最新情報、電気バスの話題、2022バステクフォーラム開催 ほかとのこと。事業者訪問の東京都交通局はもう何度目の訪問となるのでしょうか。
 
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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