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バスラマ 201号

2023年も残すところわずかとなりました。年末にかけてパーティー券やらキックバックやらの話題で盛り上がっていましたが、最後の最後にダイハツの認証不正の報。工場での生産を中止するということで、取引先・関連会社にとって深刻な年の瀬を迎えることになりました。それにしても日野自動車に続きまたトヨタの子会社による不正かという印象です。トヨタからの出向者が実績を出すためこれまで無理を強いてきた結果・・・、ということなんでしょうか?なんだかなあという感じです。というわけで、年内の更新は今回含めてあと2回。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル201号』です。

特集は「小規模需要の移動サービス実態調査」。関東甲信と福島県の一部事業者・自治体へ「小規模需要に対応している車両の車種や台数、使用年数、使い勝手など 」についてアンケート調査したものをまとめていますが、アンケート対象の事業者・自治体の選定については明確に書かれておらず。しかもアンケートの結果は一部の設問だけの掲載。小生の理解力では特集の意図したかった内容を理解できませんでした。


社番:T72092.2020年6月記録。
なにかしら関連のありそうな画像を、というわけで今回のアンケートに回答している京王バスに在籍しているトヨタハイエースコミューター。めじろ台駅とゆりのき台を住宅地経由で結ぶ路線で使用しています。

ページ数的に特集といえるのが12月1日に開催した「第9回バステクin首都圏」についてのイベントレポート記事。当日の模様や出展企業の展示車両・商品を8ページというボリュームで紹介しています。イベントレポートでは、ベルギーの首都ブリュッセルで10月に開催された「世界最大のバス専門ショーという定評を得ている 」という「Bus World 2023」について、今回はシティバスの展示車両をメインに7ページにわたって紹介しています。おそらくこの展示車両の一部が『年鑑バスラマ』の「海外バスカタログ」で取り上げられるものと推測。

また、ジャパンモビリティショー2023でプロトタイプ車を初公開した「いすゞエルガEV」については、報道関係者向けに行われたイベントでの「実車走行と客席に試乗体験 」を速報という形で取り上げています。速報としている理由は、「エルガEVはまだ開発中の車両という扱い。客席などの仕様や細部の寸法、重量、航続距離など詳細はまだ未公開である。国内事業者が強い関心を寄せる車両価格やサービス体制も、現在は未公開 」のため。記事は見て感じたことと説明されたものなど、現在の段階で書くことが出来ることを簡潔にまとめています。
このほか、レポート・トピックスで全国の様々なバスに関する話題を取り上げています。
事業者訪問は「ジェイアール東海バス」。事業者訪問では2007年刊行の102号、直近では2018年刊行の『バスラマインターナショナルスペシャル13 30周年を迎えたJRバス』以来の登場となります。

ジェイアール東海バスは「全国で8社あるJRバス各社の中では唯一、一般路線を持たず高速路線バスに特化 」しているのが特長で、加えて「愛知県と静岡県営業区域とする貸切バス 」事業を行っています。記事は2023年6月に着任した社長へのインタビューからジェイアール東海バスの現況についてを中心に紹介しています。


車番:744-11956.LKG-MS96VP(11年車)。2023年3月記録。
高速乗合車は主力のハイデッカー車に三菱ふそうと日野、ダブルデッカー車に三菱ふそうとスカニアという陣容。高速乗合車は「全面固定式の側面窓 」を採用しています。まずは高速乗合車のハイデッカー車で最古参となる11年導入の三菱ふそうMSエアロエース。


車番:744-12954.QRG-MS96VP(12年車)。2023年5月記録。
こちらは12年導入の三菱ふそうMSエアロエース高速乗合車。12・13年導入車は屋根の前部を青色に塗装し、マニアからは「青屋根」「青坊主」などと呼ばれるデザインで登場しました。「青と白にツバメを配するJRバスグループの中では唯一の独自性を打ち出した例だが、近年は前頭部も順次白塗りへの変更が進み、青色塗装で稼動する車両は少なくなっている 」とのこと。


車番:H74-2204.2TG-MS06GP(22年車)。2023年5月記録。
後面側からの画像だけですが、22年導入の三菱ふそうMS06エース。社番は「スカニア製2階建てバス導入を機に 」付番版基準を変更しました。頭のアルファベットは車体形状をあらわし、Hはハイデッカーとなります。-(ハイフン)以下は購入年(または製作年度)西暦末尾2ケタ+車両固有番号2ケタとなり、ナンバープレートはこの4桁を希望番号で取得しています。


社番:747-12962.QRG-RU1ESBA(12年車)。2020年月記録(再掲)。
12年に導入した日野セレガ。「日野の高速路線車は13台と少数派 」です。

短期連載「カタログで偲ぶ“平成初期”のバス達」。第3回目は「MS7 三菱ふそうエアロクィーン」を取り上げています。掲載されたカタログは「1990年5月に発売された平成元年規制(U-)車のもので、ニューモデルの「エアロクィーンMV」が追加された 」ものとなります。いわゆる「パンダ」マスクのエアロクィーンが勢ぞろいした時代のものと書けば分かりやすいかもしれません。

記事ではカタログモデルだけを説明するだけでなく、1980年代から90年代にかけ「観光バスの高床・ハイグレード化の流れ 」をふまえた上で三菱ふそうが販売してきたエアロバス、スーパーエアロ、後2軸の先代エアロクィーンと順に解説していくところがさすがバスラマです。


旭川230あ7716.2010年5月記録。
エアロクィーンは1988年9月にラインナップを一新し、フロントガラス1枚で2軸のスーパーハイデッカーの販売を開始しました。「ボデースタイルはエアロバスを基本にリファインが加えられ、曲面を多用 」、ヘッドライト周りの黒塗りから「パンダ」の愛称で呼ばれる大ヒットモデルとなりました。画像の車両は旭川電気軌道に在籍していたエアロクィーンM貸切車。ちなみに「パンダ」マスクは評判の良さから、のちにハイデッカー車にもクィーンバージョンとして販売されました。


香川200か384.2012年11月記録。
1990年にラインナップに加わった「エアロクィーンMV」。上下2段のフロントガラスで低運転席のスーパーハイデッカーです。三菱ふそうMSは1992年にMS8にモデルチェンジしたので、「クィーンMVはわずか2年半でモデルライフを終え 」ましたが、時はバブル景気の真っ只中ということもあり、結構な台数が製造・販売されました。画像の車両は琴参バスに在籍していたエアロクィーンMVの移籍車。

このほか「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事など、おなじみの長期連載も掲載しています。 

次号予告は、バス事業者訪問:国際興業、電気バス最新情報 ほか とのこと。国際興業は先ごろいすゞBUをトミーテックから買い戻し、2月に飯能での運行を目指し作業中ということを発表したばかり。このあたりのPRを含めた訪問となりそうです。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、画像の型式・年式は掲載の車両一覧や記事を参照しています。
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